光回線の速度が遅い時に速度改善方法で試して頂きたいこと6選
光回線の速度が遅い時に速度改善方法で試して欲しいこと6選
光回線の速度には様々な要因が影響しております。必ず速くなるという確証はございませんが、何か改善に結びつくような糸口になればと思います。ご参考になれば幸いです。
改善方法としては、大きく下記の6つがあります。一つ一つ解説して参ります。名前的には難しそうですがやることは簡単ですので、できそうなことから順番に試してみてくださいね。
- 「IPv6(IPoE+IPv4 over IPv6 DS-lite)対応」の事業者さんを選ぶ。
- LANケーブルを「カテゴリーCAT6A(以上)」にして有線で繋いでみる。
- Ethernet HUB(イーサネットハブ/スイッチングハブ/LANハブ)やWiFIルーターを「1000BASE-T(以上)」にする。
- 有線とWiFiどちらも遅いのか、WiFiだけ遅いのか確認。WiFiの場合はacで5Ghzにする
- マンションの場合、壁の中の回線の種類とその時間に使っている回線数(部屋数や人数やデータ量)が重要です。
- 光回線以外の選択肢も検討する。楽天モバイルをテザリングで固定回線として使っております。こちらまとめです。
電気屋さん(家電量販店)でバイトしていた経験と、実際に「楽天ひかり」契約して使っていた体験談、調べて学んだ知識等々から光回線の速度改善方法について色々書いて参ります。今後も良い方法が見つかったら追記修正いたします。ご参考になれば幸いです。
1.まず、必ず「IPv6(IPoE+IPv4 over IPv6)対応」の事業者さんを選びましょう。
まず、光回線を契約する際は基本的に「IPv6 IPoE対応」などと書いている事業者さんにしましょう。下記全部ほぼ同じことです。
- 『IPv6 IPoE』
- 『IPv4 over IPv6』
- 『v6プラス』
- 『v6オプション』
- 『IPv6クロスパス』
- 『IPv6高速ハイブリッド』
などとデカデカと書いている事業者さんで、ホームページでもちゃんとそのことを明記して、なぜインターネットが早くなるのか(続きで解説しているようなこと)をちゃんと説明している事業者さんにしておきましょう。
光回線なのに1Mbpsとか5Mbpsとか10Mbpsとかそういう感じのありえない遅さの場合は、まず、このIPv6 IPoEに対応していないままか、別原因で有線はLANケーブルが古い場合、WiFiは古い規格の機械がある場合、あとマンションの壁の中の回線種類や回線シェア数の問題が多いと思われます。全て続きで解説してまいります。実は楽天ひかりなどもIPv6 IPoE対応したのは少し前で、必ず別途IPv6対応のWiFiルーターが必要です。事業者によっては対応していない所もあります。
IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)対応とかって何?
そもそも、IPv6 IPoEってなんなのよ?ってことなのですが、ざっくり言いますとインターネットが早くなる仕組みです。事業者さんにより「V6プラス対応」とか「IPv6対応」とか「IPv4 over IPv6対応」とか言うのですが、仕組み自体を知る必要は無いので、軽く飛ばして頂いても大丈夫です。
インターネットには3つの繋ぎ方と2つの場所があります。
簡単にざっくり申しますと、上記の絵のような感じになります。
インターネットには「IPv4」「IPv6」という2つの場所があって、繋ぎ方は3つあります。
- 『PPPoE』は最大200Mbpsで狭くて遅いです。また、POI(Point of Interface)と終端装置(NTE)という場所を通過する時、混雑してしまう事が決まっています。
- 『IPoE』は最大100Gbpsで広くて速いです。混雑する場所(ボトルネック)がありません。しかし、IPv6にしか繋げる事ができず、IPv4には繋げる事ができません。
- 『IPv6高速ハイブリッド』や『v6プラス』や『IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6』は、IPoEの広く速い速度で、なおかつ、IPv4もIPv6もどちらにも繋げる事ができる新しい技術です。
お家で使っている光回線事業者がIPv6 IPoEに対応しているかが重要です。
仕組みの中までは知る必要はなく、お家で使っている、または、契約しようとしている光回線がそれに対応しているかどうかが重要です。
どうすればそのV6なんちゃらに対応しているかどうかが分かるのか?ですが、
- 光回線事業者の公式サイトに何らかの「V6プラス対応(IPv6対応)」などの記載があるか確認する
- お使いの光回線事業者の公式カスタマーセンターに電話して、対応しているか、対応していないならどうすれば対応できるか確認する。「V6プラス対応(IPv6対応)でWiFiにしたいのですが対応していますでしょうか?対応するにはどうすれば良いでしょうか?」などと確認してみて下さい。
- 光電話(ひかりでんわ)の契約がない場合、別途、ホームゲートウェイ(ONU)に加えてIPv6対応のWiFiルーターが必要なことが多いです。例えば、お家にIPv6対応のWiFiルーターがない場合、事業者としては対応しているが、お家の回線として対応できていない可能性があります。
- 光電話の契約がある場合は、ホームゲートウェイ(ONU)単体では対応していて有線LANで繋ぐ場合のみIPv6に対応できている可能性があります。WiFiにするためには、そのホームゲートウェイ(ONU)にWiFiユニットを取り付けるか、別途IPv6対応のWiFiルーターが必要です。
- 事業者によっては専用の光ユニットが送られてきて、それ単体で光電話からIPv6からWiFiから全部対応できている場合もあります。
- こちら楽天ひかりのQ&Aから確認できます。お家の光回線がそれに対応しているか確認できるページに飛ぶことができます。
以前、このIPv6対応状況についていろいろ調べたのですが、ざっくり大手(本記事でリンクしている事業者さん)はほぼ対応しています(大手じゃ無い場合対応していないことも多いです)。で、その中でも上記しましたように事業者さんによってサービス内容が違いますので少々ややこしいです。
IPv6に対応していないと光回線でも遅くなってしまう確率が多いと思います。心配であれば、まず、お使いの光回線業者のカスタマーセンターに直接確認するのが一番早いと思います。「V6プラス対応(IPv6対応)でWiFiにしたいのですが」などと確認してみてください。改善策なども提示してくれると思いますので、ぜひ一度、ご確認してみてくださいね(IPv6対応は多分無料で出来ると思います)。事業者として対応していなかったり、IPv6にするだけで料金を取られるような場合、今後も速度改善等は期待薄ですので、乗り換えも視野に入れご検討される方が良いと思います。
2.LANケーブルを確認して、有線LANで繋いでみましょう。
次に、盲点になりがちなのが、LANケーブルです。
少し上記しましたが、ざっくりカテゴリー6A(Cat6a)であれば安心です。
オススメは6AのUTPというタイプのものです。(UTPとSTPがありますが家で使う場合UTPがベストのようです。)
▶︎私が使っているのは下記です。迷ったらこれを使ってみてください。
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6A以下は(理論値で1Gbpsのもありますが)遅い可能性がありますので、光回線が遅い方はまず、お家のLANケーブルを全部ご確認頂いた方が良いと思います。
まずはLANケーブルを6Aにしてみて、有線LANでホームゲートウェイ(ONU)やルーターとパソコンとを繋いでみて、速度を測ってみてください。それで早い場合は光回線自体には問題なく、WiFi自体の速度やWiFiで繫がっている端末側に原因があったりします。
ルーターからパソコンやゲーム機間だけじゃなく、ホームゲートウェイ(ONU)からルーター間の短いLANケーブルも確認を忘れないようにしてくださいね!上記の写真で言うところの全部のLANケーブルがCat6a以上がベストです。
LANケーブルを古い「CAT5(カテゴリーファイブ)」タイプのものを使われておられる方が結構いらっしゃるようです。
LANケーブルを古い「CAT5(カテゴリーファイブ)」タイプのものを使われておられる方が結構いらっしゃるようですので、それを変更すればインターネットが速くなる可能性があります。
特に「CAT5(カテゴリーファイブ)」は、上限100Mbpsの時の速度が遅い時代のLANケーブルです。
そのため、せっかくの光回線でLANケーブルの前までは速度が速くても、お使いのCAT5のLANケーブルのせいでインターネットが超遅くなっている可能性が考えられます。
機械に付属していたLANケーブルを使っていて、それが「Cat5」だったという事も良くありますので、心当たりのある方は一度ご確認してみて下さいね。
LANケーブルに記載があります。
お家の光回線が遅い方は、まずLANケーブルに書いてあります番号を一度確認してみてください。例えば、下記LANケーブルは「CAT6」です。
また、下記のようによく分からない場合もありますが、そのままその文字をグーグル先生で検索すれば出てきます。例えばこの「E164469」は「CAT5e」です。
光回線では、CAT6A以上にしましょう
光回線の方は、CAT6A(カテゴリー6A)以上のLANケーブルであれば安心です。
6A以上というか6AのUTPが良いということをよく聞きました。コードが平べったいやつじゃなく丸いやつが良いようです。
という訳で、今買うなら「CAT6AのUTPタイプ」がお勧めです。
但し、Cat5eやCat6でも理論値1Gbpsなので、満足した速度が出ているなら、それらであっても無理して交換しなくても大丈夫ですよ!
LANケーブル種類 | 通信速度 | イーサネット |
---|---|---|
CAT5 | 100Mbps | 10BASAE-T 100BASE-TX |
CAT5e | 1Gbps | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T |
CAT6 | 1Gbps | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX |
CAT6A | 10Gbps | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T |
CAT7 | 10Gbps | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T |
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余談ですが、今、新築のお家の壁の中にLANケーブルを通すとして、それを「Cat6a」にするか、光ファイバーにするかは非常に悩む所です。日々最新状況が変わっておりますので、現場の施工業者の方や建築デザイナーさんの方々と相談していただき、しっかりご検討下さいね。私は、いつか簡単に光ファイバーに交換できるようにする前提(配線図を残しておくなど)で、予算の有無で「Cat6a」でも良いのではないかと思いますが、いやいや光ファイバーにしておくべきという方もいらっしゃると思います。試せるなら現場付近の実測値が分かればよいのですが、なかなか難しいかもですもんね。あと、5Gが始まって無線になるので有線はそこそこにしておいて、あるいはもう有線(固定回線)は必要ないんじゃないかという考えもあります(私自身は今はまだ固定回線が家の中にある方が良いと思っています)。
3.Ethernet HUB(イーサネットハブ/スイッチングハブ/LANハブ)やWiFIルーターを「1000BASE-T(以上)」にしてみましょう。
イーサネットハブ/スイッチングハブ/LANハブって何?ということなんですけど、ざっくり、『光回線インターネットからパソコンやゲーム機まで間の機械』です。
こちら「イーサネットハブで画像検索した結果」ですが、こういう有線LANを分ける箱型の機械のことです。
▶︎コスパが良いオススメのハブはこちらなどでしょうか。
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▶︎コスパが良いおすすめのWiFIルーターはこちらとかが良いでしょうか。
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既にWiFiルーターをお持ちであれば、最新のファームウェアにアップデートされているかも確認してくださいね。確認の仕方は公式サイトかマニュアルにアップデート方法などで載っています。多分自動でアップデートされていると思うのですが、そうでない場合があるかも知れませんので一応確認のためになります。
あと、ルーターによってはWIFI速度の最大値を変更しなければいけない場合があります。こちらも公式サイトやマニュアルに速度設定などで載っていますので、ご確認してみてくださいね。
タイプ | 転送速度 (理論値) |
---|---|
10BASE-T | 10Mbps |
100BASE-T | 100Mbps |
1000BASE-T | 1Gbps |
10GBASE-T | 10Gbps |
いくつか種類がありますが、現在は「1000BASE-T」が主流ですので、光コラボ回線をお使いの方は「1000BASE-T」がコスパもよく速度も安定していると思います。
お家でお使いのハブを調べてみて(本体に書いてあるか、型番をネットで検索して公式サイトで確認しましょう)、現在、10BASE-Tや100BASE-Tの場合は、購入の際にホームページなどで確認頂いて「1000BASE-T」と書かれたイーサーネットハブやWiFiルーターを使ってみてくださいね。下記は自分が使っておりますWiFiルーターです。
できれば、(公式ホームページなどで公開されていれば)それぞれの事業者さんで公開されている対応機種・動作確認済みの機種を使いましょう。何かあった時、事業者さんにも相談や質問しやすいです。
ただ、こちらもLANケーブルと同じですが、まれでイレギュラーですが、マンションの壁の中に何らかのハブがあり、それが超古い場合があります。その場合、勝手に交換できませんので、ちょっと厳しいかもです。。
という訳で、光回線→ホームゲートウエイ(ONU)→LANケーブル→WiFiルーター(→LANケーブル→イーサーネットハブ)→LANケーブル→パソコンやスマホ、全部がここまで見てきたように理論上1Gbpsに対応していれば、物理的には通常の光コラボの光回線で早い速度が出る条件は整っているということになります(NURO光とかauひかりの高速回線は1Gbps以上なのでもっと早いものが必要かもです)。
契約時や工事の時に付けてもらったホームゲートウェイやWiFiルーターは、ここ数年内であれば、ほぼ1000BASE-Tに対応していると思われます。が、遅い場合は、必ず使っている機械の本体や公式サイトなどを確認頂いて「1000BASE-T」かどうか確かめてくださいね。
4.有線LANと無線WiFi、どちらも遅いのか、WiFiだけ遅いのかを確認。WiFiの場合はacで5Ghzにする
ここまで見てきましたが簡単に申しますと、
インターネットから自分のパソコンやスマホまでの間の全部のケーブルと機械が、全て上限1Gbps(Cat6a以上/1000Base-T以上)になっていれば物理的には早い速度が出る可能性が高い
と思います。
ただし、注意点がありまして、有線LANの場合と無線(WiFi)の場合では違いがありますので、切り分けが必要になります。
有線と無線の切り分け確認の仕方
上記ざっくりとした絵で申し訳ないのですが笑、パソコンやゲーム機などがお家にありましたら有線LANでつなぐことができますので、有線、無線(WiFi)の速度の違いを確認することができます。
例えば、有線LANで繋いだパソコンやゲーム機と、WiFiで繋いだスマホやタブレットで、両方とも同じ「インターネット回線の速度測定」などで確認してみましょう。
https://fast.com/ja/
多くは有線LANの方が安定して早いかもです。無線(WiFi)は有線より安定していないことが多いですが、上限の速さはそんなには変わらないかも知れません。
結果、有線LANでも無線(WiFi)でも変わらず速度が遅ければ、ここまで見てきたように、事業者やケーブルやハブやルーターに何らかの問題がありますので、対処して行きましょう。
有線LANで繋ぐパソコンやゲーム機がない場合は、切り分け確認が難しいです。
但し、お家にスマホやタブレットしかなく、パソコンやゲーム機がない方もいらっしゃると思いますが、その場合、切り分けが難しいです。なぜならWiFiが遅くても、有線LANが同じように遅いかどうか確認することができないからです。
その場合は続きに書いておりますように、WiFiのみで遅い原因を確認してみましょう。
また、有線LANは早いのに、WiFiで繋ぐと遅い方も同じく続きの方法で確認してみましょう。
WiFiには規格があります。現在は「ac」が主流です。さらに5Ghzに繋ぎましょう。
WiFi規格 | 帯域 | 速度理論値 |
---|---|---|
IEEE802.11ax (WiFi6) | 5GHz帯/2.4Ghz帯 | 9.6Gbps |
IEEE802.11ac | 5GHz帯 | 6.9Gbps |
IEEE802.11n | 5GHz帯/2.4Ghz帯 | 600Mbps |
IEEE802.11a | 5Ghz帯 | 54Mbps |
IEEE802.11g | 2.4Ghz帯 | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4Ghz帯 | 11Mbps |
まず、お家にあるWiFiルーターの規格が上記のどれかを確認しましょう。本体か公式サイトに載っています。
もし、a/g/b/nまであれば、「ac」対応のWiFiルーターに買い替えをオススメいたします。
それだけで、WiFiが早くなる方もいらっしゃると思います。ざっくりですがオススメは下記などです。
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「ac」の上の「ax」は『WiFi6』という次世代規格です。超早いのですが全ての機械がaxに対応していないと意味がないので、もう少し先で良いと思います(ax対応の超新しいスマホなどお持ちでしたら、ax対応のWiFiルーターでも良いと思います!)。
5GHz帯/2.4Ghz帯が使えるなら、5GHz帯に繋ぎましょう。
で、WiFiには5Ghzと2.4Ghzがあります。
理由は後回しにしまして、5Ghzに繋いで速度を確認してみましょう。
ほとんどのWiFiの名前で「〇〇-a」や「〇〇-5G」となっているのが5Ghzで、「〇〇-g」や「〇〇-2G」となっているのが2.4Ghzです。
理由をざっくり申しますと、2.4Ghz帯はお家の中のいっぱいの機械が使っているし電子レンジの影響も受ける電波なので干渉したりして遅いかも。5Ghz帯はそうじゃないので早いかも、みたいな感じです。
でも5Ghzは壁などの障害物に弱いですので、そういう場合は2.4Ghzの方が良い場合もあります。いろいろ試してみて下さいね。
WiFiルーターも、パソコンやスマホやゲーム機も全て「ac」対応がベストです。
つまり、WiFiの場合は、その全部が「ac」対応していて、5Ghzに繋ぐことが速度改善に効果的、ということになります。
iPhoneであれば、初代seや6以上は「ac」対応です。5以下なら未対応ですので遅い可能性があります。Androidでは5年ぐらい前の機種は「ac」対応していないものもあるかもですので、公式サイトなどで確認してみてくださいね。
余談ですが、Amazon製品(Fire TV Stick/Echo/Fire HDタブレットなど)は、5GHzのWiFiに接続できない(名前が出てこない)場合があります。その場合、ルーター側をチャネル「W52」か「36/40/44/48」にすればOKの場合が多いです。詳細はこちらに書いております。
5.マンションによっては古い回線や古い機械の場合があり、使っている人数も多い場合がありますので注意が必要です。
ここまで見てきましたが、それでも遅さが改善されない方は、マンションで(一戸建てでも)大元の同じ回線を使っている人の数やデータ量に問題がある場合があります。
それでも改善できる可能性があるかも知れませんので、続きに解説して参ります。
多くの「光コラボ」という光回線事業者さんは、元々がNTT東日本・NTT西日本のフレッツ光の回線を使ってサービスをしており、全国で100社以上あると聞いたことがあります。
光コラボのメリットは全国にエリアがある事と、事業者ごとに乗り換えやすく競争が起きて消費者に恩恵があることです。
デメリットは、回線をシェアするので遅くなる場合があることです。これも光回線なのに速度が超遅い原因の一つになっています。
光コラボって何?
「光コラボ」とは、NTTのフレッツ光回線を使って事業をしている会社さんのことです。
つまり、「光コラボ」はフレッツ光に乗っかっているだけですので、「光コラボ」同士であれば簡単に乗り換えやすいという事になります。通常、派遣工事も必要ないし電話番号も変わらなく(専用メールアドレスは変わります)、2週間ぐらいで乗り換える事ができるかと思います。
また、元々がフレッツ光の回線ですので、フレッツ光からの乗り換えやフレッツ光に戻ることも簡単です(転用/再転用)。フレッツ光の速度は(ギガ契約で無い場合)上限が200Mbpsの場合が多く、光コラボで「IPv6 IPoE対応」の事業者さんに乗り換えるとそれだけで上限が1Gbpsになり、インターネットが早くなる可能性があります。加えてスマホ割引がある事業者さんだとさらにお安くなります。
つまり、今の光コラボがいまいちであれば、ドコモ光やソフトバンク光、ビッグローブ光などの光コラボに、事務手数料3,000円ほどで割と簡単に乗り換える事もできます(オプションサービスなどが変わるので確認は必要です)。これは国(総務省)が指摘して業界団体の皆様が決めた「事業者変更制度」というもので、スマホのMNP(ナンバーポータビリティ)みたいな感じで、フレッツ光と光コラボ事業者同士を乗り換えやすくする制度による恩恵です。
速度に関しては、光コラボ間であれば、全部同じフレッツ光回線を使っていますので、IPv6 IPoEに対応している事業者さんなら、基本的にそんなに大きく変わらないと思っておいて良いと思います。お値段とサービス内容の違いだけです。但し、本記事で書いております通り、光回線の速度は様々な要因に影響されます。
【余談】光回線はお使いのスマホのセット割引でスマホやケータイの料金がお安くなる
一部、光コラボ事業者さんには無いサービスとして、お使いのスマホのセット割引でスマホやケータイの料金がお安くなる場合があります。なので、光回線が必要であれば、必ず、お使いのスマホのキャリア経済圏から考えた方が良いと思います。下記、それぞれオススメの光回線をざっくり表にしてみました。詳細、各リンク先の公式サイトや代理店さんの公式サイトをご確認頂いたり、検索して調べてみたりして、色々ご検討くださいね。※光回線は代理店さん経由がキャッシュバックなどをもらえてお得なことも多いです。
あなたの スマートフォン・ケータイ 会社 | おすすめ 光コラボ | おすすめ 光コラボ以外 |
---|---|---|
ドコモ | ドコモ光 プロバイダはGMOとくとくBB | – |
ソフトバンク | ソフトバンク光 | NURO光 |
au | ビッグローブ光 So-net光プラス | auひかり eo光やコミュファ光やピカラ光などの電力系 |
格安スマホや 格安SIMなど | ビッグローブ光 So-net光プラス DTI光 お住いの地域で安くて速い事業者 | auひかり NURO光 eo光やコミュファ光やピカラ光などの電力系 お住いの地域で安くて速い事業者 |
例えば、楽天経済圏の場合は、楽天エリア内なら光回線を引かずに楽天モバイルを契約してテザリングで乗り切るのも一つの手かなと思います。どうしても光回線が必要であれば、お住まいの地域により、他社の安くて好みのサービスがある光回線(ドコモ光(GMOとくとくBBプロバイダ)、ビッグローブ光やSo-net光プラス、auひかり(GMOとくとくBBプロバイダ)やNURO光、eo光やコミュファ光やピカラ光などの電力系やケーブルテレビなど)を引くのも良いかと思います。私は楽天ひかりです。楽天ひかりの感想はこちらです。
お仕事やネットゲーム、ご家族など多人数でインターネットをお使いになる場合は光回線がないと厳しいかもですが、そうでない場合、今後は楽天モバイル+テザリングで事足りるかもです。実際に使っている経験上、楽天エリアが広がれば、そう感じる方が多く出てくるのでは無いかと感じます。楽天モバイルはデータ量無制限(常識外は制限がかかる様子)、月3278円で、本体機種により5台とか8台とかテザリングでインターネットに繋げます。楽天エリア内であれば、お家の全部をそれでいけるかもですので、試してみる価値はあるかなと思います。自分の場合は楽天エリア外ですが、それでも使えなくはない感じですので(5GBまで実測10Mbps〜20Mbpsぐらいです)、楽天エリア内であれば結構使えるんじゃないかと考えております(楽天エリア内大阪中心部で実測50Mbps〜70Mbpsぐらいでした)。
あと、光コラボ以外の回線を新たに引く場合、設置工事が大変で、引越し時に全て撤去しなければならず回線撤去料が必要な場合があったりしますので注意が必要です。なので引越しが多い方は、光回線じゃなく楽天モバイル+テザリングか、WiMAX+2、ポケットWIFIなどの方が使い勝手が良いかもですね(WIMAX2やポケットWIFIの選択方法はこちら)。自分も今まではそれで満足していたので、今後もそうしてもよかったのですが、光回線初めてなのでどうしても体験したかったんで、キャンペーンもあった勢いで楽天ひかりを引いてしまいました笑(楽天ひかりの感想はこちら)。めちゃくちゃ早くなって超嬉しいのは間違いないです笑。※現在は楽天モバイルのテザリングです。
一戸建ての場合、基本、速度も安定している事が多いですが、、
光コラボは、NTTフレッツ光の回線を使っている関係上、エリアが広く安定しており、最大速度は1Gbpsになります。
一戸建ての場合、光回線(光ファイバー)を直接お家の中に引くのですが、ざっくりマンションの部屋ごとに分ける光回線方式と考え方は同じです。ほぼ速度は安定して出る場合が多いかと思いますが、その分岐の中に(ざっくり1本を近くの電柱で多分32分岐にしています)、めちゃくちゃ使う方がいたら遅くなり得ることはあります。
ただ、速度が出ない場合、上記しましたLANケーブルやイーサネットハブ、WiFiルーターが古い場合や、IPv6 IPoE対応していないなど別の要因があることも多いですので、一度、試してみてくださいね。
マンションの場合は、注意が必要です。
しかし、マンションの場合は注意が必要です。
マンションによっては、マンションの壁の中の回線が古い場合があり(VDSL方式やLAN方式と言うタイプです)、その際は最大100Mbps以下になってしまう場合があります。
しかも、それをマンションの全員でシェアしながら使っているので、特にお昼のご飯時や夜などは、光回線にもかかわらず超遅くなってしまう場合が多々あるのが実情です。
この場合、どんな光コラボ事業者さんに乗り換えしたとしても、状況は変わらない可能性があります。
NTT西日本フレッツ光公式さんの絵が超分かりやすいので引用させて頂きました。
<VDSL方式>
・マンションまでは光回線
・部屋までは電話回線
・さらに、みんなでシェアするから光回線でも超遅くなる場合がある
<LAN方式>
・マンションまでは光回線
・部屋まではLANケーブル
・LANケーブルが古いと超遅い
・さらに、みんなでシェアするから光回線でも超遅くなる場合がある
<ひかり配線方式>
・マンションまでは光回線
・部屋までも光回線
・但し、みんなでシェアするので光回線でも遅くなる場合はある
※NTT西日本フレッツ光公式ページより出典。
光回線なのに遅い方は、マンションで、光コラボでVDSL方式やLAN方式の可能性も
マンションで光回線の方でも「光回線なのにインターネット超遅えええ!」とおっしゃっている口コミをよく見かけます。
「光コラボ」がもし100社ぐらいあるなら、現在のマンションが「光コラボ」で「VDSL方式」や「LAN方式」の方は結構いらっしゃるんじゃないか、と推測されます。(VDSLは費用があまりかからない為、古いマンションはVDSLのままの場合も多いかもです)
また、「ひかり回線方式」でも、マンションによって分岐を増やしたりしているイレギュラーな場合があるかも知れません。その場合、さらに使う人数が増えますのでひかり回線方式でも超遅い可能性があります。
それらの場合、マンションの回線方式やその光回線を使っている人数や全員のデータ量などにも原因がありますので、どの光コラボで光回線を契約しても、インターネットが遅いままの可能性があります。
でも、上記しました「IPv6 IPoE対応」の事業者さんにするのと、お家の中の「LANケーブルをCat6a以上」、「イーサネットハブやWiFiルーターを1000BASE-T以上」、「WiFi規格をacで5Ghz」にするのは絶対試してみてくださいね。
ただし、全然大丈夫な場合もあります
ただ、光コラボでVDSLでも、全然問題ない方もいらっしゃいます。(使っている人数が少ない場合やデータ量が少ない場合などが考えられます)
なので正直、最終的には実際にお住いの場所で使ってみないと分からない事が多いです。
そのために、国が定めた「初期解除制度(クーリングオフ)」で解約違約金などが8日間は無料になるキャンセル制度もありますので、まずは臆せず試してみて、ダメであれば他を模索する、という方法でも良いかも知れません。
また、他の選択肢を考えるのも一つの手だと思います。続きに書いております。
現在のマンションを「VDSL方式」「LAN方式」から「ひかり回線方式」に変更してもらう
「IPv6 IPoE対応(の事業者さん)」にしても、「LANケーブルをCAT6A(以上)」に変更しても、「イーサネットハブを1000BASE-T(以上)」に交換しても、「WiFi規格をacで5Ghz」にしても、全然変わらない遅いままだわ、、という方は、上記のようにマンション自体の回線が遅い場合があります。
自分のお家の回線がひかり回線方式かLAN方式かVDSL方式かを調べる方法
まず、NTT東日本のフレッツ光公式サイトの住所検索や、NTT西日本のフレッツ光公式サイトの住所検索からフレッツ光があるマンションがわかる場合があります。
それぞれマンションまで検索して、NTT東日本は「フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ」、NTT西日本は「フレッツ 光ネクスト マンション・スーパーハイスピードタイプ 隼(はやぶさ)」と表示がある場合、ひかり配線方式のマンションの可能性が高いです。
または、壁にある差込口でも分かります。
- VDSL:電話回線と同じモジュラージャックです
- LAN:LANケーブルと同じ差込口です
- ひかり回線方式:光/光コンセントSCなど記載あります
調べた結果、自分のお住まいがVDSLやLAN方式だったとしても回線自体はマンションのものなので、自分で「ひかり回線方式」への変更は出来ません。
管理組合か管理人さんにインターネットがあまりに遅いことをお伝えして、それを管理組合や管理人さんがマンションのオーナーなどに提言してくれたら、変更される可能性もあるかも知れません。
但し、マンション全部の回線を入れ替える場合、費用もかかりますし、そもそも入れ替えられるような配管・配線になっているかも分かりませんので、必ず変更できるというものでもありません。
また、「ひかり回線方式」に変更して下さったとしても、回線をマンションの皆さんでシェアしているので、誰かがめちゃくちゃ使っているなど、状況により遅くなる可能性がなくなった訳では無いのが、NTTフレッツ光の回線を使っている「光コラボ」の悲しい事実なんです。。
これは光回線に限らず、誰かとシェアしているものに関しては同じかも知れませんよね。例えば量の決まっているご飯を、いっぱい食べる人とシェアするのと少食の方とシェアするのでは、現実として自分の取り分に違いが出てくるのと同じイメージです。量を増やしても増やしただけ食べる人がいたら結果は同じです。
マンションでも下層階であればファミリータイプを引ける可能性も
もしくは、マンションでも下層階であれば、その部屋に直接ファミリータイプを引くことができる可能性があります(多分3階以下など電柱から配線できる高さなら可能性ありだったかと)。
その場合、そのマンションがVDSL方式でもLAN方式でも関係なく、自分の部屋に直接光ファイバーが引かれますので、劇的に早くなる可能性があるかもです。ただこれも管理人さんや管理会社に確認が必要ですので、ややハードルが高いかもしれません。。
自分も実際にやってるという話を目にしたことがありますので、やれないことはないのだと思います。但し、NTTに確認して大家さんに確認して引越し時撤去が必要かなども確認してなど色々準備が必要だと思いますので、やっぱりハードルが高いかもですが。
もう何をしても遅いままだ、、という方は、最終的には引越しをご検討されるのも一つの手ですが、そんなに簡単に引越しできるものではないと思います。
なので、別の方法・別の選択肢を書いておきます。自分も実際に使っている方法です。ご参考になれば幸いです。
6.そんな時は、楽天モバイル+テザリングやWiMAX2+、ポケットWiFi、ホームルーターも選択肢に入れて検討してみましょう。
そんな時は、楽天モバイル+テザリングや、WiMAX2+、ホームルーターやポケットWiFiも一度、試して頂きたいです。
それらのメリットは、工事が必要無いことです。電源を差すだけですぐ使えます。マンションの壁の中の回線について悩むこともありません。さらに、どこでも持っていけますので、外でも家の中でも使うことができます。
デメリットは光回線に比べて遅いことが多いことです。繋げられる台数もやや少ないことが多いです。また、月のデータ上限容量が決まっていることも多いです(楽天モバイルは無制限)。が、その分、お得になる場合もあります。
私は現在、楽天モバイルでテザリングしております。昔は、WiMAXを3年ほど毎日フルに使っておりましたが、工事がないので、引越し時や外出時に重宝しておりました。知り合いのお家や街の喫茶店、レンタルルームなどに行く場合でも、自分のWiMAXを持っていけばすぐ自分の環境でパソコンなどの作業ができますので、便利です。ただ、WiMAXは壁に弱いのでお店の奥や地下とかだと繋がらない場合があるのが欠点です。
WiMAXで、3日間10GB超えると、翌日18時〜2時1Mbspの速度制限は、本契約前に体験しておいたほうが良いと思います。動画を頻繁に見る方やオンラインゲームをバンバンされる方は、かなり厳しいかと思います。私でさえ、よく制限がかかっていました。楽天モバイルの電波が届く場所であれば、楽天モバイルでテザリングをご検討するのも良いのでは思います。
あと、例えばドコモの方は、新しいホームルーターでは5G対応のドコモの「home 5G」などもあります。持ち運びできなくても良いなら、5G地域なら5Gで繋がるらしく、無制限らしく(WiMAXみたいに3日間上限がない?)、工事も必要ないので、5G地域以外でもご検討の価値ありかなと思います。スマホセット割も適用できるようです。
https://www.nttdocomo.co.jp/home_5g/
▶︎楽天モバイル+テザリングの速度や感想などはこちらにまとめております。実際に使っている実感として悪く無い印象です。むしろ楽天エリアが広がれば、光回線ではなく、お家の回線もこれで良いじゃんと思う方も多くいらっしゃるだろうと感じています。持ち運びも出来ますので自分はかなり気に入って使っております。月300GB〜500GB以上使っても無制限で料金は3278円です。楽天モバイルの電波が届くならご検討頂くのも良いと思います。
▶︎WiMAXについてはこちら「WiMAX2+の選び方。おすすめプロバイダや実際に使ってみた感想など。」にまとめております。ポケットWiFiや光回線の選択肢のことも書いてみましたのでご参考になれば幸いです。
私は工事のいらない無線WiFiだったら、楽天エリア内なら楽天モバイル+テザリング、全国でしたらWiMAX2+をオススメ致します。他にもポケットWiFiやモバイルWiFiはありますが、例えば、30GBで3000円とかのポケットWiFiを何ヶ月かだけ借りられて、実使用に耐えられる速度か等々を試せる事業者さんだったら検討しても良いかなと考えます。
▶︎みなさんお使いの業者さんのざっくりとした速度は下記で見てみる事ができます。本当、地域により速度は色々のようですね。
https://minsoku.net/
https://www.iid.co.jp/news/press/2020/030902.html
以上です。
また、光回線の速度改善方法が見つかりましたら、都度追記してまいります。
必ず速度改善すると確証はできませんが、何らかの解決の糸口になればと思います。
長々と最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
▶︎楽天ひかりに関してはこちら「楽天ひかりを契約して使ってみた感想レビュー。速度・メリット・デメリット・注意点など」にまとめております。
▶︎楽天モバイル+テザリングに関してはこちらにまとめております。ご参考になれば幸いです。
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