「台風のノルダ」の感想。
スタジオコロリド作品、新井陽次郎監督の「台風のノルダ」を観に行ってきました。
簡単ですが、感想など続きに書いてみました。
すごく壮大な映画だと感じました。
時間にして30分ほどの間に、友情、少年少女、出会い、神秘、秘境、別世界、機体、空、雲、風、海、森などなど、これでもかと詰め込まれています。
だから観てて、すごくすごく楽しかったです。
これは、予告編やPVを観たときに感じたことでもあります。
天変地異は世界を変え、誰かがその犠牲になる。それを知らなくても訳が分からなくても、目の前で苦しんでいる人がいたらとにかく助けようとする想いは友情のそれと同じなのかも知れません。
それでも、ただ、あなたを救いたいという気持ち。
同時にそれを見ている観客にも主人公2人と同じ気持ちになってもらおうとするかのような物語の運びにも思えました。
でもそれでも、何かが多かったり、何かが足らなかったりという印象も受けました。画や音の力がすごいので、思い切って、あまり言葉のない映画でも良かったんじゃないかとも感じたりしていました。
これは、俳優さんがどうとか声優さんがどうとかと言う話ではなく、仕組みの話だと僕は感じています。
ノルダの声、すごく好きです。
文化祭や台風などの雑踏の中、沢山の学校の生徒さん達や先生さん達もすごく馴染んでいました。
台風のノルダは、感じる映画なのかも知れません。
目に入ってくるもの耳に入ってくるものの多くが、すごくすごく楽しかった。
やっぱり、ノルダと同じで、言葉に出来ないことって多い。
台風もそうだし、森もそうだし、浜渦正志さんの音楽や、Galileo Galileiさんのエンディングテーマ「嵐のあとで」もそうだし、そのEDが流れているときの優しい絵だとか、石田祐康さんのキャラクターデザインや西村美香さんの背景、パンフレットも素敵だし、文化祭の雑多な印象だとか、クラスTシャツだとか、突然の雨の混乱だとか、古ぼけた館内だとか、そのほかもいろいろ。
タイトルバックのノルダが台風を待ってる描写だとか、本当にすごくてワクワクしました。
パーツ毎の画や音の持つ力が本当に素晴らしいです。
僕は短編アニメーションが大好きなので、これが長編だったらどんな感じになってたんだろう…というのは禁句にしています。
って書いちゃってるけど笑
というのも、終了時、もっともっと観てみたかったなあ、という想いが自分の中で大きかったんです。
長編映画の冒頭部ダイジェストのような感じもしたし、1クール12話の第1話目のような感じもしました。これも、本やストーリーという話では無くて、仕組みの話だと僕は感じています。
だから自分の中では、何もかもを詰め込んだというより、何かの一部分のような印象が強かったです。だからこそ、ここからまた新しい何かが始まるのではないでしょうか。
おすすめ短編アニメーションでも紹介させていただいている、新井監督の短編アニメーションもすごく素敵だったこともあって、すごく期待もしています。
今後も短編長編に限らず、沢山の新しい挑戦をされることと思います。これからもすごく楽しみにしています。
今、スタジオコロリドと、新井監督の「台風のノルダ」を感じることが出来て幸せでした。
新井監督、関係者のみなさま、楽しい映画をありがとうございました。
出来ればもう何回か、劇場に観に行きたいと思っています。
●台風のノルダ公式サイト
http://typhoon-noruda.com/
●同時上映の「陽なたのアオシグレ」の感想です。
↓
http://manabeya.com/hinatanoaoshigure/
●台風のノルダ公式サイト
http://typhoon-noruda.com/
●台風のノルダ公式Twitter
https://twitter.com/taifunonoruda
●新井陽次郎監督のTwitter
https://twitter.com/pochi1989
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