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「ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ」(文春ジブリ文庫)を読んだ感想

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ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ

 
 
文春ジブリ文庫「ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ」を読みました。

 
簡単ですが、続きにこの本の感想と、原作漫画、映画の話なども合わせて書いてみました。

 
 
 

 
 

ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ (文春ジブリ文庫)

●文集ジブリ文庫シリーズ公式サイト
http://bunshun.jp/bunko/ghibli/kyokasho/nausica.html

 
 

「ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ」は文庫サイズで、その内容は、

Part1のナウシカ誕生秘話、Part2の関係者のインタビュー、Part3の著名人による論評などに大きく分かれています。

 
Part3は書き下ろしですが、Part1,2は再収録もあるので、どこかで読んだものがあるかも知れません。

 
 

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映画公開日は、1984年3月11日ですが、原作漫画は、1982年2月号〜1994年3月号まで途中中断しながら、12年かけて描かれています。

 
僕は、「天空の城ラピュタ」で初めて宮崎駿作品に触れ、ナウシカをビデオで初視聴、その後、原作を「アニメージュ」と大型本で追って見ていました。

 
 

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風の谷のナウシカの物語をざっくり言うと、

 
アニメ版は、ナウシカが色んなことに巻き込まれた風の谷を、何も考えず自分の意思だったにせよ、結果的に自己犠牲により救ったあと復活する宗教的ハッピーエンドな物話で、

 
原作漫画版は、ナウシカが色んなことに巻き込まれるうちに、巨神兵、蟲、腐海、自身を含め、自分たちの世界は前時代の人間が後に復活する為だけに作られた人工的な世界だったことを知る哲学的苦悩の物語、だと理解しています。

 
が、理解が間違っているかもしれません。

特に原作は、複雑な物語なので、たくさんの読み方があると思います。

 
 

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風の谷のナウシカ 豪華装幀本(上巻)

 
 
まず、ナビゲーター立花隆さんの国民作家・宮崎駿、、から始まる冒頭の評論がすごく分かりやすいです。

 
風の谷のナウシカがいつ公開され、それまでアニメはどう捉えられていたか、ナウシカ以後はどうなったか、映画公開時はどういう反響だったのかなどが自身の体験と共に書かれています。

 
また、宮崎駿監督と高畑勲監督との関係や、コミックと映画の関係など多岐に渡り宮崎駿監督の当時のインタビューを合わせながら非常に分かりやすくまとめられています。

 
正直、ここだけを読めば、映画版ナウシカと原作漫画版ナウシカの違いなど、ある種混沌とした「風の谷のナウシカ」というものの感覚は掴めるのではないかと感じました。

 
 

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宮崎駿監督は、映画版ナウシカの最後がどうしても納得出来なかったようで、それが漫画を書く原動力になったのでは、ということ。

 
生命とは何かなど、解決できない問いを割けられなくなったそうで、原作漫画の巨神兵はドロドロにならず、ナウシカを「ママ」と呼んだり、色々ナウシカは当惑するのですが、その当惑は当時の宮崎駿監督の当惑そのままだったそうです。

 
 

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風の谷のナウシカ 豪華装幀本(下巻)

 
 
アニメ映画版のエンターテイメントとしてのナウシカももちろん好きなんですが、僕は、この良く分からない訳がわからないという感覚がすごく大好きで、いったいこれからどうなるんだろう、と感じた良く分からない原作漫画の雰囲気にとても興奮したのを覚えています。

 
そして中盤ナウシカはあまり出てこなくなったり、言葉の通じない土鬼族や神聖皇弟、蟲使いや森の人、ヒドラ、チクク、墓所の主など登場人物が増え、最後に向かうにつれていっそう物語は混沌としていきます。

 
それでも宮崎駿監督は描き続け、僕達はそれでも読み続けるという、その行為そのものが風の谷のナウシカそのものだったと言えるのかも知れません。

 
原作漫画版を未読の方は、是非、読んでいただきたいです。

 
 

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鈴木プロデューサーの語りおろしも、宮崎駿監督と高畑勲監督との出会い、鈴木さんもスクリーントーンを手伝ったとか、宮崎駿監督が泣いた話しや、原徹さん、庵野秀明さん、金田伊功さん、小松原一男さんとの話など、非常に面白かったです。

 
宮崎駿監督は巨神兵と王蟲の激突シーンを描いていたが公開に間に合わなく丸々カットされたとあり、これはこれで観たかったと思ったり。

 
この辺りの映画化の話はとても泥臭く、なんというか、僕が想像していた映画作りのイメージとは全くかけ離れた話だったので非常に興味深かったです。

 
 

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ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)

 
 
映画公開前の対談で、宮崎駿監督からボロボロ溢れでてくる言葉を、それを映画にしなきゃいけないと高畑勲監督がしきりに語っているのが印象的。

 
これは、風の谷のナウシカのGUIDEBOOKで宮崎駿監督自身が語られていたことでもありますが、高畑勲監督との相性がすごくいいようで、そのプロデュースがあっての風の谷のナウシカだったんだと改めて思い知らされました。

 
 

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宮崎駿監督のインタビュー再収録は、時代劇、美女と野獣、もののけ姫、加えて、ナウシカの前企画「ロルフ」、風使いや命名の話など、ナウシカを製作するまでの思考の流れが書かれており、これも非常に面白かった。

 
自分自身を根クラだと語られたり、ナウシカもシュナの旅の主人公も根クラだが実は、根クラのほうが心は優しいと語られたりしていて、根クラな僕にはとてもうれしい言葉もありました。

 
 

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つきなみな言い方かもしれませんが、誰かの歴史を知るのはすごく為になってすごく面白い。

 
僕は宮崎駿監督作品で育ってきたので、なおさらです。

 
 

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ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ

 
 
再収録の制作関係者の方達のインタビューでは、みなさん興味深かったですが、庵野秀明監督の話に巨神兵の原画が載っており、特撮展に飾っていた原画などを思い出していました。

 
著名人の方の論評というか、作品に絡めたお話もあり、生物学や国家との話など、どれも興味深かったです。特に、川上弘美さんと満島ひかりさんの女性から見たナウシカ像の観点が僕にはとても新鮮でした。

 
あと、宮崎駿監督とカレンパックさんの対談での話が全く噛み合ってない感じが、ある意味一番面白かったです。

 
この対談を読んで、改めて宮崎駿監督は、すごく現実的な方なんだと思いました。

 
 

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絵がたくさん載っているわけではないので、再収録含め資料的な面が強いと思います。

 
新収録書きおろし語りおろしもあり、今、風の谷のナウシカをどう思うのかを知るのにもいいと思います。なので、お忙しくてそれどころじゃないでしょうが、今の宮崎駿監督、高畑勲監督の風の谷のナウシカに関する話が一言でもあればな、とも思いました。

 
もっともっと当時の資料や感想などを読みたくなる本なので、映画や原作には触れているが、ナウシカ関連の読み物を読んでいない方や、いろいろな観点からナウシカや宮崎駿監督の事を知りたい方にとっては、まさに、その入り口、教科書になるような本なのではないか、と思いました。

 
あと、ジブリの教科書に関しては、Kindleなどの電子書籍版を今すぐにでも出すべきだと思います。

 
 

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この本を読んでいて、原作漫画とアニメをまた見たりもして、僕の個人的な風の谷のナウシカの感想を書こうかなとも考えていたんですが、それよりも、とにかく僕は、風の谷のナウシカの映画版の続きを見たいな、とずっと思っているのを改めて思い起こしたんです。

 
3部作〜6部作ぐらいで完全完結して欲しい。

しかも、新たに1から作って欲しいと思っています。

 
これは、ナウシカ映画版が駄目だったということではなく、原作漫画に即したナウシカのアニメーション映画が見たい、という強い想いからです。

 
 

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巨神兵
 
 

庵野秀明監督も大好きな僕にとっては、何かしらナウシカに関わる作品を作っていただきたいという想いも強くあったので、特撮展で巨神兵東京に現わるを見たときすごくうれしくて涙が出た。

 
そして僕は今でも、ゲド戦記じゃなく、宮崎駿監督原作の「シュナの旅」を宮崎吾朗監督がアニメーション映像化してくれれば良かったのにと思ってます。

 
つまり何が言いたいかというと、今まで関わった沢山の人の力を再結集して、新たな力を総動員して、宮崎駿監督にまとめて欲しいと、勝手に思っているのです。

 
僕は、映画「風の谷のナウシカ」を完結させるのは宮崎駿監督であって欲しい。

 
 

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この本に、宮崎駿監督が話されたこんな話が載っていました。

 
「なぜ<腐海>に毒ガスがたちこめている設定にしたのかは、よく覚えていないんです。たぶん毒ガスマスクが描きたかったからなんじゃないかなって気がするんですけど…」

 
この言葉が、もうなんとも宮崎駿監督らしいというか、もちろん断片的に本などで知るだけですが、僕の宮崎駿監督像がまさにこういう感じだったので、すごく腑に落ちたというか、なんかすごく嬉しくて。

 
この本を読んでいる間中、ナウシカという人物とその物語、何より宮崎駿監督の描く物語が、やっぱり僕には必要だ、と強く感じていました。

 
 
僕は、劇場でナウシカに会いたいです。

 
 
 

 
 
 

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おさらい

 
●文集ジブリ文庫シリーズ公式サイト
http://bunshun.jp/bunko/ghibli/kyokasho/nausica.html

 
●ダ・ヴィンチ電子ナビ「文春ジブリ文庫」創刊! “今だからこそ読みたいジブリの世界”
http://ddnavi.com/feature/133485/

 
 

 
 
クロトワ
そういや先日、ジブリ美術館に行ってきたんですが、フィルムはクロトワでした!

みじけぇ夢だったなあ

 

 

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