Pen+大人のための藤子・F・不二雄を読んだ感想
簡単ですが、Pen+「大人のための藤子・F・不二雄」を読んだ感想を。
めちゃくちゃ面白くて楽しい。
藤子・F・不二雄先生が時代時代に、
何を描かれたのかが年表になっていて、とても親切。
先生の写真入りで、トキワ荘やスタジオ・ゼロのことも。
作品ガイドとして、
主要作品をビジュアルやキャラクター入りで解説してくれているので、
とても分かりやすいです。
「ドラえもん」はもちろん、「キテレツ大百科」や「エスパー麻美」、
僕は未読なんですが「T・Pぼん」といった作品も取り上げられています。
初期作品、主要作品、SF異色作品、映画、大全集…
中でも僕が一番気になったのは、SF・異色短編の世界という項目。
「ミノタウルスの皿」や「みどりの守り神」「ある日……」などなど。
とにかく、全部読まないとだ。
後半は、クリエイターの方々による特集ページや、
著名人の方々のインタビュー。
ドラえもんは誕生するのか?
過去や未来行くことは、果たして可能なのか?
デザインや、コミュニティの話なども。
どれもおもしろかったし、作品が絡んでいるので、すごくわかりやすかった。
今日マチ子先生のオリジナル漫画も僕の好きな雰囲気だし、
辻村深月先生の描きおろし短編小説「タマシイム・マシンの永遠」もとてもいい。
これ、タイムマシンじゃなくて、タマシイムマシン。
そして、藤子・F・不二雄ミュージアムの事も載っている。
僕も行ってきましたよ。
すごい楽しいです。
その対談でミュージアム館長が、
「2013年1月に展示リニューアル予定」と仰っていたので、さらに期待したい。
そして、泣ける作品10話の紹介。
これは、全部覚えてる。
先生は、とにかく圧倒的な物量だったんだと、
この本を読んで思いました。
とにかく、書いて書いて書きまくってといった感じだったのかな、と。
本当に、漫画を書くのが大好きだったんだろう事が伝わってきます。
紹介されている作品の中には、未読のものもたくさんあったし、
読んだ記憶はあるのですが、忘れてしまっているものもたくさんありました。
逆に、ドラえもんの「大氷山の小さな家」や、
「人間製造機」「バイバイン」なんかはすごく覚えてる。
「大氷山の小さな家」はこんな家を作って住むんだ!と、
その時に思ったことまで思い出してドキドキした。
それが、何だかすごく嬉しかった。
ミュージアムに行った時も思ったんですが、
僕自身、かなりの期間離れていたのに、それでもずっと心の中にあった。
僕にとって、藤子・F・不二雄先生の漫画を読むことは、
忘れられない体験の内の一つだったんだ、と今想う。
ほんと、先生はすごい人だ。
眞鍋 弘嗣 ( @manabehirotsugu Hirotsugu Manabe)
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