「北斎とジャポニズム」に行って来たよ!
こんにちは。
まなべ(@manabehirotsugu)です。
上野にある国立西洋美術館で開催されている、『「北斎とジャポニズム」HOKUSAIが西洋に与えた衝撃』に行って来ましたので、感想など書いてみたいと思います!
<ネタバレ注意>
続きに、「北斎とジャポニズム展」のネタバレがあります。内容を知りたくないという方、ネタバレされたくないという方などは、絶対に続きを見ないでくださいね!
「北斎とジャポニズム展」の感想。
開催概要
■「北斎とジャポニズム展」公式サイト
http://hokusai-japonisme.jp/
■「北斎とジャポニズム展」公式Twitter
https://twitter.com/hoku_japonisme
■開催期間:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
国立西洋美術館 [東京・上野公園]
感想
一言で言うと、北斎さんすげえなあ!でした。。
構図って言うんでしょうか、レイアウトって言うんでしょうか、とにかく自然でカッコイイ。
デザインをしてるというか、空間を切り取ったり置き換えたりしている感じがして、とても興味深かったです。
それで、それをそのままの構図で自分の絵にしている西洋の画家さん達がいたり、少しアレンジしたり、絵の背景に取り入れたり、など、そういった影響や様々な変化が見られる展覧会。
その画家の人たちも名前を聞いたことがあるような人ばかりで、例えば、ゴッホ、モネ、カサット、ドガ、ゴーガン、スーラ、ガレなどなど。
あと、ロダンといった彫刻家や、ロイヤルコペンハーゲンやバカラ社の陶器や花器なども少しありました。
その北斎さんの絵から何らかの影響を受けていると思われるであろう作品が、その北斎さんの元作品とともに並べて展示されてるので、凄く面白いです。
エドガー・ドガ≪踊り子たち、ピンクと緑≫と、北斎『北斎漫画』十一編の力士
愛らしい姿の踊り子と逞しいお相撲さん。対照的なふたりなのに、ポーズがそっくり。
市井の人々の生き生きとした日常を描いた北斎の絵は、西洋の画家たちの重要なヒントだったようです。#北斎とジャポニスム pic.twitter.com/i8mSbCAGk4
— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年5月12日
クロード・モネ≪陽を浴びるポプラ並木≫と、葛飾北斎≪冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷≫
いずれもテンポよく木々が垂直線を描き、そこから遠景を望む構図が面白い。
北斎作品を自ら蒐集していたモネ。北斎から装飾的な効果を生み出すイメージの重なりを学びました。#北斎とジャポニスム pic.twitter.com/yHDD8j4UQZ
— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年4月29日
【作品紹介】#カサット ≪青い肘掛け椅子に座る少女≫×北斎
北斎が知られる以前、幼い女の子はお行儀良く描かれるのが常識でした。退屈そうな自然体のこのようなポーズは、『北斎漫画』から着想を得たようです。#北斎とジャポニスム #会場で比べて見てみて pic.twitter.com/BEYETcDvPk
— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月5日
【作品紹介】#セザンヌ ≪サント=ヴィクトワール山≫×北斎
セザンヌは故郷の山を何度も描いています。ここに北斎の影響あり!
「冨嶽三十六景」のように同じモティーフを違った視点で繰り返し描く"連作"。西洋の画家たちには新鮮だったようです。#北斎とジャポニスム #会場で比べて pic.twitter.com/oemyrIYrnL— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月11日
【作品紹介】#ゴーガン ≪三匹の子犬のいる静物≫×北斎
愛らしい3匹の子犬にも秘密があります。
浮世絵に興味を持っていたゴーガン。彼の油彩画には『三体画譜』と同じように、丸みを帯びて平面的に描かれた子犬3匹が登場します。#北斎とジャポニスム #会場で比べて見てみて #子犬 pic.twitter.com/vmHa6ulqp9— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月22日
【作品紹介】#ルドン 『ゴヤ讃』より≪Ⅱ. 沼の花、悲しげな人間の顔≫×北斎
ちょっぴり怖さを感じる幻影を描くルドン。その発想の源には、北斎の描く幽霊たちの姿があったようです。#北斎とジャポニスム #会場で比べて見てみて pic.twitter.com/HeAz7n0biv
— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月15日
【作品紹介】#ガレ ≪キャビネット:冬のキヅタ ≫×北斎
HOKUSAIの影響は、なんと家具にまで。
ガレのキャビネットの装飾にも、木々に降り積もる雪の描写や雪景色をモティーフにするという発想が見られ、北斎に由来するものと考えられます。#北斎とジャポニスム #会場で比べて pic.twitter.com/kVCm7GaDNi— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月18日
【作品紹介】#ピサロ ≪モンフーコーの冬の池、雪の効果≫×北斎
画面の真ん中で、すらりと斜めに伸びる樹木。その向こう側に遠景を眺める。それまでの西洋絵画には見られることが少なかった構図をピサロは取り入れました。#北斎とジャポニスム #会場で比べて見てみて pic.twitter.com/H98mPjHFEx
— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月19日
【作品紹介】#モロー ≪ヘラクレスとレルネのヒュドラ≫
この岩のゴツゴツ感。
モローは『北斎漫画』を所有していました。モローの描いた岩の形状や質感は、北斎から学んぶことで表現できたのではないでしょうか。#北斎とジャポニスム #会場で比べて見てみて pic.twitter.com/Wt2wqb9Uhy
— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月20日
【作品紹介】#スーラ ≪とがったオック岬、グランカン≫×北斎
こんなのあり!?
北斎が描いた波の絵を、スーラは岬に置き替えた?スーラの発想力に驚くばかりです…。#北斎とジャポニスム #会場で比べて見てみて pic.twitter.com/dRSbJoBfjw
— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年9月21日
公式ツイッターにアップされている絵たちを貼らせていただきました。
こういう感じで並べて展示されているので、凄くわかりやすいし、面白いです。
中にはそっくりそのままのものもあれば、???という感じのものもあったりしますが笑、北斎さんの凄さを感じるには十分に余りある規模の面白い展覧会だと思いますので、絵が好きな方には、かなりオススメの展覧会だな、と思いました。
いろいろ書くより、実際に見ていただいた方が絶対いいと思うので、皆様もぜひ、です。
音声ガイドは松重豊さん。
とても聞きやすいので、音声ガイドもオススメ。
平日の昼間だったのですが、見れないほどではないですが、少し混雑していました。
閉館ごろだったら空いてたかな、とも思わなくもないですが、いつ空いているかは行ってみないと分からないかもですね。
西洋の画家さん達の絵ももちろん素敵なのですが、自分個人的には、北斎さんの絵がたくさん見られたのが凄くよかったです。
富嶽三十六景とか、北斎漫画とか、そういうのの見応えが凄いあります。
【 #北斎とジャポニスム 開会式潜入レポ⑧】
皆さんお楽しみのグッズ! pic.twitter.com/7gcum5pfMy— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年10月20日
【 #北斎とジャポニスム 開会式潜入レポ⑨】
さてさて、展覧会ショップに潜入・・・。 pic.twitter.com/U4iWbgC55N— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年10月20日
【 #北斎とジャポニスム 開会式潜入レポ⑩】
みんな大好きマスキングテープ! pic.twitter.com/VCbtmxzCWg— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年10月20日
【 #北斎とジャポニスム 開会式潜入レポ⑫】
「AGATHA PARIS」さんのネックレスも魅力的! pic.twitter.com/jlAynMY7IU— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年10月20日
【 #北斎とジャポニスム 開会式潜入レポ⑪】
続いて「かまわぬ」さんとのコラボてぬぐい。これまた可愛い。 pic.twitter.com/QzvOX7cZ8z— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年10月20日
【 #北斎とジャポニスム 開会式潜入レポ⑩】
コラボグッズその1、和樂さんとのコラボ江戸切子。これがまためちゃめちゃかわいいんですよ。 pic.twitter.com/WkLroPd2UM— 「北斎とジャポニスム」展 (@hoku_japonisme) 2017年10月20日
グッズも色々可愛いものがあります!
自分的オススメは図録です!
一種の資料みたいな感じで比較しながら見られるので、本物を思い出しながら観ると、とっても楽しいです。
自分は通常サイズの図録を買いましたが、ポストカードサイズのミニ図録というのも売っていて、そちらも凄く可愛い感じでした。
図録は重いから、、という方にとっても良さそうでしたので、これからいろんな展覧会でミニ図録が流行るかもしれませんね。
現代の絵描きさんも色んな所から影響を受けていると思うし、今も昔も同じなのかも知れないなあ、と感じていました。
それこそ北斎さんだって、何らかの影響は絶対受けてるはずだと思うので、表現の連鎖はもう人間のDNAに刻まれているとしか思えないです!
それを、リスペクトというのか、インスパイアというのか、オマージュというのか、パロディというのか、パクリというのか、盗作というのか、それは色々あると思うので一概には言えないと思いますが、とにかく、自分もいつも巨人の方に乗っているのだという事実を忘れず、日々精進して行きたいと思いました。
「北斎とジャポニズム展」、とっても面白い展覧会ですので、オススメです!
みなさまも、是非。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
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