【ネタバレ注意】君の膵臓をたべたいを見に行ってきたよ!

君の膵臓をたべたい

 

劇場映画「君の膵臓をたべたい」を見に行ってきました。

ぶっちゃけ、めちゃくちゃ泣けました。

感想レポレビュー、物語の真実、小説版との違いやラストの考察、アニメ版の事、演者さんの事、色々書いてみました。

<ネタバレ注意>
続きに、映画「君の膵臓をたべたい」のネタバレがあります。内容を知りたくないという方、ネタバレされたくないという方などは、絶対に続きを見ないでくださいね!

 

君の膵臓をたべたいの感想。

 

作品概要

■君の膵臓をたべたい公式サイト
http://kimisui.jp/

■君の膵臓をたべたい映画公式Twitter
https://twitter.com/kimisui_movie/media

 

作家「住野よる」さんのデビュー作。

2017年に実写映画化され、2018年にはアニメ映画化されることが決定しています。

 

あらすじ

「僕」が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。
それは「僕」のクラスメイトである山内桜良 (やまうち さくら) が綴っていた、秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが記されていた。

 

スタッフ・キャスト

監督:月川翔さん
脚本:吉田智子さん
音楽:松谷卓さん
主題歌:Mr.Childrenさんの「himawari」

山内桜良役:浜辺美波さん
「僕」役:北村匠海さん
恭子(学生時代)役:大友花恋さん
一晴(ガム君)役:矢本悠馬さん
隆弘役:桜田通さん
栗山役:森下大地さん
宮田一晴(現在のガム君)役:上地雄輔
桜良の母役:長野里美さん
恭子役:北川景子さん
現在の「僕」役:小栗旬さん

 

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ざっくりとした感想

<良い所>
■正直、めちゃくちゃ泣ける
■久しぶりに劇場で一人、号泣しました。。
■演者さんが全員素晴らしい
■山内桜良役の浜辺美波さんの声が良すぎる
■学生時代にガムくれる人(ガム君?)、凄く良い。笑
■映像も綺麗、音楽も素敵
■気になっている方は、絶対見て損はないと思う
■何より、小説がすごくいい
■映画みて小説読んでない方は、小説もぜひ
■小説の最後と映画の最後が少し違います
■どちらがいいというのはないかも知れません
■どちらもいいと思いますが、自分は僅差で小説版の方が好きかも
■2018年にアニメ化されるらしいので、それも期待してます

<悪い所>
■悪く言えばありきたりな物語ではある
■が、それがいいのだ、と僕は思う
■予告からも分かる通り、ありきたりな誰かが死ぬ物語なのですが、演者さんの超好演に支えられ唯一無二の物語になってる
■どうせいつもの邦画だろ、っていう感想も分かるが、そこから脱しようとしている挑戦も随所に感じられて、そこが凄く好印象だった
■内容が無いなんてことはない。奇跡的と言っていいほどの演者の皆さんの超好演によって、さらに、この物語の真実に近づいたと思う
■小説版の【僕】とキョウコとの絡みを映像でも見たかったなあって少し思う
■ので、来年のアニメ版では、出来れば完全小説版+この物語の真実を見せて頂きたいです
■あ、映画版の予告PVはもっといいものが作れたはずだと思う。この物語を全然表現してない気がする
■逆に?主題歌のMr.Childrenさんの「himawari」はPVも含め、この物語の真実にまた一歩近づけた感じがしました

 

上にも書いてますが映画見てから、なんか、どうしても気になったので、Kindleで小説と漫画買っちゃった。また、めちゃくちゃ泣けた。涙涙涙
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斜に構えるのを止めた

 

正直、めちゃくちゃ泣けました。

僕も、もうおっさんになったから、なのかも知れません。

 

以前の僕だったら、この映画を見に行っていないと思います。

でも、僕は最近になって、いろんなことを斜に構えるのは止めようと決めたのです。

もっと、自然に笑ったり、自然に泣いたりしてみよう、と思っていました。

 

長く長く、そんな感情を置いてきぼりにしてきたので、少し怖かったです。

だから、この映画も、そのリハビリとまでは言えないけど、ちゃんと見てみてそれで自分がどう感じるかを、自分で確かめておきたかったのです。

結果的には、見に行ってよかった。

凄く、よかったです。

 

あ、でも、昔から何もかもを斜に構えて見ていた訳ではなく、「世界の中心で、愛をさけぶ」は大好きでした。

 

 

僕たちは、大なり小なり巨人の肩に乗っています。

だから、僕はこの『君の膵臓をたべたい』という映画を見ることができて、とてもよかったと思ったし、この先この映画を見た方や、小説読んだ方が、またその巨人の肩から見えた景色を、自分の目を通し描いて下さったらいいな、と思いました。

そんな作品を、これからもたくさん見たいと思いました。

 

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演者さんたちの好演

 

なんで、この映画がよかったかって、演者さん皆さんの超が付くほどの好演に尽きると思います。

あと、僕自身が、山内桜良役の浜辺美波さんの事も、「僕」役の北村匠海さんの事も、ほとんど知らなかったという事もよかったんだと思います。

というか、小栗旬さんと北川景子さん以外はほとんど知らない方ばかりでした。

それがよかった。

先入観なく、ダイレクトに物語に入っていくことが出来ました。

 

ただ、全く知らなかった訳ではなく、浜辺美波さんのことは、ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のめんま役と、実写の『咲-Saki-』で知っていたんですけど、見終わってパンフレットを読むまで気がつきませんでした。

何より、浜辺美波さんの声がやばい。

浜辺さんの声が、この映画を支えてると言っても過言では無いです。

 

めんま役も難しかったと思うんですけど、最高でした。

 

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北村匠海さんのことは、すみません、勉強不足で全く知らなかったのですが、でもそれがよかった。

すごく【僕】っぽくて、あの壊れるシーンも迫力があって凄かったし、終始素晴らしかった。

【僕】役は、北村匠海さん以外はいないって感じがしました。

 

学生時代のキョウコ役の大友花恋さんと、ガム君役の矢本悠馬さんも、凄くよかった。

友達って、いいな。

もっと見たかったです。

 

小栗旬さんと北川景子さんは鉄板という感じで、総じて、演者さんたちが素晴らしくて、ずっと物語に浸り続けることが出来ました。

ほんと、素晴らしかったです。

素敵な映画を、本当にありがとうございます。

心から、そうお伝えしたいです。

 

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壊れる

 

僕は、こういう映画を見ると、ほんと医療が進んで欲しいって思います。

誰も死なずに、誰もいなくならずに、みんな100億年ぐらい生きられればいいのに、って思います。

この映画は残された側の物語でもあって、死んでいく人の物語でもあって、その両方から様々な心の動きを追っていく物語です。

特に、【僕】という人物が【桜良(さくら)】に変化させられていく描写がとても丁寧で、特に小説版はすごく様々な角度から【僕】が変わっていくのを物語っているし、映画版はそれをとても上手く映像化していると感じました。

 

特に最後の【僕】が壊れるシーンは、、僕自身、駄目でした。。

スクリーンを見ていられないほどに、【僕】と同じ気持ちになってしまいました。。

 

【桜良】によって、【僕】が変えられて、【僕】によって僕自身も変えられてしまったのかも知れません。

宮崎駿監督の「風立ちぬ」のあのシーンを思い出していました。

 

 

それほどに、壊れるシーンは素晴らしかったと思います。

 

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この物語の真実

 

今、【僕】は【ひとりぼっち】になってないでしょうか。

それが、本当に心配です。

映画のラストでも、小説のラストでも、思いました。

 

いや、小説のラストを見て、映画のラストを思い出して、確信したのです。

【僕】は、キョウコが幸せになったら、【桜良】の元にいくのでは無いか、と。

それこそが、この物語の本当のラストなのでは無いか、と。

 

出会ったのも選択なら、別れるのも選択なのでしょうか。

別れはあまりにも理不尽で、"世界は、差別しない"と劇中でも言っていました。

だから、再び出会う選択を【僕】が取るのを、誰が止められるのでしょう。

もう、この世界には【桜良】はいないのです。

 

天国という場所があるのかは僕には分かりませんが、それがどんな場所であれ、そこは【桜良】のいない世界、ではないかも知れない、のではないでしょうか。

そう【僕】が考えるのを、誰が止められるのでしょう。

 

【僕】が【桜良】に会いに行く選択をしたとして、誰が止められるのでしょうか。

 

小説のキョウコが壊れる場面は、本当に胸が苦しかったです。

だから、【僕】がキョウコに「幸せになろう」と言ったのも凄くわかります。

それは、大きい意味、だと言ったけど、僕は違うと思います。

それは【桜良】のため、であり、【僕】のため、なんだと思います。

 

【僕】が、もう一度【桜良】に会うためには、キョウコには絶対に幸せになってもらわないといけない。

その小説版に対するある意味での答えが、この映画版のラストに通じている、のだと思います。

だから、小説版と映画版は少し違うというよりは、小説版から映画版に向かってよりこの物語の本質に近づいて行ってるんじゃないか、と感じました。

 

もしかすると、アニメ版は小説版、映画版、に繋がる何かが提示されるのかも知れません。

原作者がアニメ版に関わっておられるのかは分かりませんが、僕は、この物語の本質が見たいです。

 

「君の膵臓をたべたい」の真実が知りたいです。

 

【僕】は、今、生きているのでしょうか。

それとも、今、【僕】は【桜良】と一緒にいるのでしょうか。

 

 

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最後に

ふと、僕は、浜辺美波さんと北村匠海さんの二人だけの、『君の膵臓をたべたい』の舞台、二人芝居が見たいと思いました。

いや、キョウコとガム君もで4人でしょうか。

絶対、考えられないほど、素敵なものになる。

絶対。

 

君の膵臓をたべたいは、演者さんの超好演が光る、とても素敵な映画でした。

泣きたい人に、とってもオススメです。

みなさまも、ぜひ。

勝手ばかり長々と失礼いたしました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

ミスチルさんの主題歌「himawari」も物語に寄り添っていて、かつ、この物語の真実に近づいているようでとっても素敵です。

 

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Posted by 眞鍋弘嗣