【ネタバレ注意】ミュージカル『100万回生きたねこ』を観た感想レポート

100万回生きたねこ

 
2013年1月8日(火曜日)東京芸術劇場にて行われた、
ミュージカル『100万回生きたねこ』を観にいってきました。

素敵な舞台でした。

簡単ですが、続きに感想レポートなどを書いてみました。
 
 
【ネタバレ注意】
続きにミュージカル『100万回生きたねこ』の内容を書いている箇所があります。
まだ見ていない方にとってはネタバレになってしまうかも知れませんので注意してください。
ネタバレが気になる方、自身が行くまではミュージカル『100万回生きたねこ』の内容を知りたくないという方、また、個人的感想が苦手な方などは、絶対に続きを見ないでくださいね!

 
 
2013年2月17日(日曜日)広島にて大千穐楽とのこと

 

関係者の皆様、素敵な舞台をありがとうございました。
お疲れ様でした。

 

 

ミュージカル『100万回生きたねこ』

 
東京芸術劇場

 

●ミュージカル『100万回生きたねこ』公式サイト
http://hpot.jp/100man_cat/

●ミュージカル『100万回生きたねこ』公式twitter
https://twitter.com/100man_cat

●東京芸術劇場の公式ページ
https://www.geigeki.jp/performance/theater007/

 
 
場所は、池袋にある東京芸術劇場。
開催期間は、2013年1月8日(火曜日)〜27日(日曜日)

大阪公演はイオン化粧品シアターBRAVA!にて、
2013年1月31日(木曜日)〜2月3日(日曜日)

北九州公演は、北九州芸術劇場大ホールにて、
2013年2月9日(土曜日)、2月10日(日曜日)

広島公演は、はつかいち文化ホールさくらぴあ大ホールにて、
2013年2月16日(土曜日)、2月17日(日曜日)

チケットの詳細など詳しくは、必ず公式サイトでご確認を!

 
 

東京芸術劇場

 
東京芸術劇場初めてだったんですが、とても綺麗。
東京芸術劇場

中はこんな感じ
東京芸術劇場

朗読の映像が流れていました。朗読もいいねえ
100万回生きたねこ

東京芸術劇場内のPlayHouseという場所です。
当日券を求める方の列ができており、抽選をされているようでした。
東京芸術劇場

 
19:00〜の回だったのですが、18:30すぎに着くと入場が始まっていました。
みなさん並んでの入場でスムーズ。

チケットを切ってもらい、チラシなどを受け取ると、目の前がグッズ売り場。
グッズ売り場も結構並んでたのですが、開演前には買えました。
帰りでも買えるようです。

 
 

主演は森山未來さんと満島ひかりさん

 

チケットぴあ http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1234532
 
 
主演は森山未來さんと満島ひかりさんです。

僕は森山さんを映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で初めて知りました。
「世界の中心で、愛をさけぶ」は僕の好きな映画でもあります。

何より映画としてよく出来てる。
映像やカメラワークが素晴らしいのも相まって、結末や内容が分かってても、最初から最後まで観ることの出来る数少ない映画だと、僕は思います。

未視聴の方は、是非。(森山さんは出てないんですがTV版もとてもいいです)

 

 
 
満島さんの事は、「愛のむきだし」という映画で初めて知りました。
僕はこの「愛のむきだし」という映画がかなり好きなんです。

映画は4時間弱あるんですが、長さを全く感じさせないほど面白い。
こんなに面白い映画はそうそうないと思います。

満島ひかりさんはこの映画の中で、大爆発しています。大爆発。
とても素敵だし、何より、大爆発なんです。

未視聴の方は、是非。

合う合わないはあるかもしれませんが、最高の映画です。
 

 
 

100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))
100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))

 
 

森山未來さんがヤバい

 
ミュージカル『100万回生きたねこ』の感想を一言で言うなら、
森山未來さんすげえ。
これに尽きる。

森山さんはねこ役なので、出ずっぱりというか、常に目を引く感じでした。
動きが猫っぽくないけど猫っぽい猫というか、ただの形態模写じゃない身体表現でダンスのようなダンスじゃないような感じと言えばいいのでしょうか。

僕の中では、ねこは世界を掻き回す存在。
世界に散らばっている、世界のどこかしこにもいる存在。
世界の欠片のひとつひとつがねこそのもの。

だから森山さんが四方八方に動き回る姿を見て、本当にうれしかった。

すべてが演出なのかどうか分かりませんが、とにかく、動く動く。
時に強く、時にコミカルで、時にしなやかで。

ほんと、すごいんだけど。

しかも、声もいいし歌もうまい。
素人の僕でもすごさが分かるほどなので、ファンの方にはたまらない舞台だと思います。

森山さん、マジすげえ。

その為に生まれてきた人なんだ、と感じました。

 
 

満島ひかりさんが美しい

 
満島ひかりさん、とにかくめちゃくちゃ可愛いです。

舞台でも栄える。

満島さんは、前半ではお話をまわす女の子役、後半は白いねこ役の二役なんですが、僕は特に白いねこ時が好きでした。

僕の中では、白いねこは世界そのもの。
この世界そのもの。世界という概念そのもの。
だから、その一点からすべてを包みこんで欲しい。

中低音のいい声で、歌も届いてたし、ダンスもいい感じだった。
何より、すごく聞き取りやすい声だと感じました。
これがとてもいい味。

ミュージカル初挑戦とは思えないです。

ただ、満島さんの美しさはこんなもんじゃないとも感じました。
初日だったからなのか、演出がさっぱりしてたのでそう見えただけなのか。

舞台上での美しさ可愛さを一手に任されているといった感じなので、これは数をこなすほど、その大きさに磨きがかかっていくのではないか、とも感じました。

包みこんで欲しいな、と。

最終日辺り、もう一回見てみたいなあ、と強く感じました。

 
 

絵本のような舞台

 
見た目は奥行きのある紙芝居みたいな感じ。
舞台のセットも衣装も、絵本のようで、全部がすごく可愛いです。

優しくて温かい雰囲気。

音楽や歌もよく、生演奏があったりしてとてもいい雰囲気で、その世界観が伝わって来ます。

 
森山さんや満島さんを始め、他の役者さんやバンドさん達も、このミュージカルの世界観を作るに忠実でとても素敵でした。

ダンスもとてもよかったんですが、僕が初心者の為、パンフレットに載ってる演者の方々が何処にいるのかが分からず、誰がどこにいるとかもっと分かればいいのに俺!とか思ってみてました。

ほんと詳しくなくて上手く説明できないんですが、どんな出演者さんがいつもはどんな感じで、今回はどこでどうだったかなど、その人達の歴史みたいなものが分かればもっともっと深く楽しめるんだろうなあ、と感じたのも今回の舞台を見た収穫の内の一つです。

 
 

独特の世界観

 
僕は2階席でした。
表情が確認出来るギリギリの感じでしたが、全体を見渡すことが出来てすごく観やすかったです。
世界観や雰囲気も感じやすかった。

その創造的で自由、独特な世界観の中、舞台のいろんなところに、装置?みたいなのがあって、いろんな動きやアクションを魅せてくれます。

これがすごく楽しかった!
総合芸術なんだな、と。

 
 

優しくて繊細な芝居

 
前半の1幕は1時間ちょっと、休憩20分、後半の2幕は30分ちょっとで、計2時間ちょっと。

やや違いはあれど、ほぼ原作通りだったと思います。

 
自分は舞台やミュージカルを観覧するのがほぼ初めてで、普通がどうなのかが分からないのでなんとも言えないのですが、芝居やミュージカルというよりか、ダンスや動き、体で表現するシーンがすごく多いような気がしました。

 
演出振付美術はインバル・ピントさん、アブシャロム・ポラックさんというイスラエルの方々。
独特な舞台の雰囲気や世界観をダンスや動き、歌で埋めていくような感じでしょうか。

強いというよりは、優しくて温かくて柔らかい感じと言えばいいのか。
強さでお客様の目に押しこんで焼き付ける感じではなく、優しくて繊細な世界をお客様と一緒に感じるというか。

そして何より、自由。

 
ただ、僕はかなり好きな感じでしたが、人によっては薄味に思ったり、戸惑う方がいるかもしれないな、とも感じました。

こればっかりは、好みの問題かも知れませんし、今回の演出がたまたまそういうものだったのかも知れません。

 
初日だったからそう見えた、ということもあるのかもしれません。
最終日に向かうに連れて、場がもっとタイトに締まっていくんじゃないかな、とも感じたので、やはり最終日とかにもう一回見たいなあ、と強く思いました。

 
 

グッズが可愛い

 
100万回生きたねこ

会場で売っているグッズをお土産に買ってきました。
可愛い物ばかりでしたよ!

 
パンフレット1500円。読み応え十分。
100万回生きたねこ

パンフレットにはしっぽのしおりが付いてきました!やった!
100万回生きたねこ

トートバッグ1000円。
パンフレットと一緒だと100円引きで計2400円。
シワになってるのは帰りの電車で揉まれたからです笑
100万回生きたねこ

肉球マシュマロ500円。可愛い。お土産にもいいかもですね。
100万回生きたねこ
100万回生きたねこ
100万回生きたねこ

 
他にも、クリアファイルや絵本、ベアブリックなどいろいろありました。
グッズ類は劇場でのお楽しみですね。

 
●公式グッズ紹介ページ
http://100man-cat.blogspot.jp/2013/01/blog-post_4271.html

 
 

最後に

 
100万回生きたねこ

 
以前、ブログにも書きましたが、
佐野洋子さんの原作絵本「100万回生きたねこ」は、僕にとってもとても大切で大好きな絵本。

いろんな解釈があると思うし、とても大きな作品だと思います。

原作を知っている方はミュージカルになるということで、もしかしたら不安な一面があるかもしれませんし、僕も観るまではどうなるんだろうとドキドキしていました。

 
結論を言うと、僕は泣いてしまいました。

なんて言うか、ほんと、ねこも白いねこもよかったなあって思って。

 
あと、舞台を見ながら、原作の絵本を思い出していましたし、今までの想い出とか、昔のこととか、何だかいろいろ思い出していました。

どこか別の世界に連れて行ってくれたんだと思います。

もしかしたら、それが狙いだったのかも知れません。

 
何回も書いていますが、僕は舞台やミュージカルに関して全くの素人で、ほぼ初見です。
そんな僕でもチケット代の価値はあったと思いましたし、非常に満足度の高い舞台だと思いました。

それとこれから、もっともっと良くなっていくような、すごく創造的で自由な、動きのある舞台なんじゃないかな、とも思います。

 
 
最後、数回のカーテンコールの大拍手の中、森山さんと満島さんの笑顔、共演者の方々の笑顔、それとその後、そそくさと舞台を後にする愛嬌たっぷりの可愛らしい姿がとても印象的でした。

 
主演のお二人を始め、役者の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。
とてもとても素敵な舞台でした。

 
明日もがんばれそうです。

 
 

●絵本「100万回生きたねこ」の感想はこちら。
https://manabeya.com/100mankaiikitaneko/