【WUG映画ネタバレ注意】劇場版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」の感想。

 

公開日:2014年11月29日

 

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劇場版「Wake Up, Girls!(WUG)七人のアイドル」の感想

対峙した七瀬佳乃(ななせよしの)は、答えを求めるも、自身に対する答えを用意することが出来ず、ただ立ち尽くすのみだった。

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島田真夢(しまだまゆ)は、「自分を幸せにするために、もう一度、アイドルをやりたい」と言って頭を下げた。

対峙した七瀬佳乃(ななせよしの)は、答えを求めるも、自身に対する答えを用意することが出来ず、ただ立ち尽くすのみだった。

テレビアニメ最終12話、その答えを手にし、さらにその先に見えるものに手を伸ばそうとしたのは、何を隠そう、その七瀬佳乃自身だった。

その時、そばにいて、七瀬佳乃を支えていたのは島田真夢。

二人は、その時どんな表情で、何を想うのだろうか。

これは、WUG内に散りばめられた物語の一つだ。

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Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ:通称WUG(ワグ))は、実質0話の劇場版と1話〜12話で構成されている、同名アイドルユニット七人と沢山の人たちの出会いの物語。

舞台は現在の日本、仙台。

劇場版の冒頭、主人公の島田真夢が語る。

「誰かを幸せにするということ、それには三つのタイプがあると思う。世の中の多くの人を幸せにできる人。自分の周りの身近な人を幸せにできる人。それと、自分を幸せに出来る人。」

劇場版から続く、WUG第1期の物語は、自分を幸せにしようと翻弄する人たちの希望の物語だと、僕は思う。

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仙台に事務所を構えるグリーンリーヴズ・エンタテインメントという名の芸能事務所社長の丹下(たんげ)は、タレントにも逃げられてしまい、金の匂いという名の独自の嗅覚から、仙台でアイドルユニットを作ると息巻く。

そして、結成されたのが、Wake Up, Girls!という名のアイドル。

丹下は、アイドルは物語だと言う。物語とは可能性の事だ、と。

Wake Up Girls! バスタオル 藍里

丹下社長の命令によりスカウトのため、松田マネージャーが初めて声を掛けたのは、実は島田真夢ではなく、林田藍里。

林田藍里(はやしだあいり:愛称あいり)は、泣きぼくろが特徴の宮城県仙台出身、15歳の高校1年生。

結局あいりは、スカウトではなく、自分からオーディションに応募してWUGメンバーとなる。

あいりはいつも自身を押さえ込んでいるのだが、それが後に、WUGに最大の危機をもたらしてしまう。

Wake Up Girls! バスタオル 菜々美

同じく、オーディションに応募してきた久海菜々美(ひさみななみ:愛称ななみ)は、光塚歌劇団に憧れるエリート思考の技術屋。

幼少より、ピアノやダンス、歌のレッスンなどをこなしており、WUGメンバーとなるもただの通過点としてしか考えておらず、メンバーで言い合いになることもしばしば。

最年少ながら、今後、WUGを技術面から支えていくこととなる。

Wake Up Girls! バスタオル 夏夜

松田マネージャーは、とあるラーメン屋で菊間夏夜(きくまかや:愛称かや)にも声をかける。

居場所を求めさまよい続けているかやはバイトを転々としており、現在はたまたま、このラーメン屋でバイトをしていたのだ。後にかやもオーディションに応募しWUGメンバーとなるが、このときは、松田の突然のスカウト?に怪訝(けげん)な顔をするだけだった。

かやは、姉のような包容力で、以後、WUGの背中を押し続ける存在。

Wake Up Girls! バスタオル 佳乃

そのラーメン屋さんで松田マネージャーが読んでいる地方紙の表紙を飾るのが、七瀬佳乃(ななせよしの:愛称よっぴー)。

七瀬佳乃は、子役として活躍後、仙台のモデル事務所に所属し地方のCMに出演するなど仙台で精力的に芸能活動をしている。

東京への漠然としたあこがれがあり、全国区の売れっ子になるための登竜門と言われている、日本ガールズコレクション地方枠最終選考までコマを進め周囲に当然のように期待されるも、落選。

そんな中、いや、それを見越したかのように、丹下社長が声をかけたのだった。

「仙台で勝ったことのない人間が、全国で勝てるわけない」

この返しの、よっぴーの「今、返事しなきゃ駄目ですか」という第一声が、ほんとに素晴らしい。

あと、六人で並んで歩いているときの「そうかな」も。

Wake Up Girls! バスタオル 実波

丹下社長がスカウトしてきたもう一人の人物は、民謡が大好きで抜群の歌唱力を持ち、石巻市内の仮設住宅で暮らしている、片山実波(かたやまみなみ:愛称みにゃみ)。

丹下社長は、みなみが「東北うた自慢」という歌唱コンテストで優勝した日に声をかけた。

みなみは全く興味がなかったようだが、そこにいた同じ仮設住宅で暮らす人たちの勧めもあり、オーディションを受けWUGの一員となる。

島田真夢が加入する前のWUGセンターでもある片山実波は、その抜群の歌唱力だけではなく、その愛嬌あるキャラクターから初期のWUGを引っ張っていくこととなる。

Wake Up Girls! バスタオル 未夕

一方、松田マネージャーがスカウトしてきたのは、メイドin仙台というメイド喫茶で人気者だった岡本未夕(おかもとみゆ:愛称みゅー)。

アイドルが大好きで、I-1clubにもあこがれているみゆは、I-1clubのオーディションを受けに東京に行きたいという気持ちを持っていたこともあったが、経済的理由などにより叶わず、現在は、お金を貯めることと、アイドルの勉強をするために、メイド喫茶で働きながら日々ステージをこなしている。

みゆは、この仙台の小さなステージで、何よりも大きなものを手にし、それは、ずっと憧れていた島田真夢にも影響をあたえるほどのものなのだが、これは、また別の物語だ。

Wake Up Girls! バスタオル 真夢

その島田真夢(しまだまゆ:愛称まゆしぃ)は、国民的アイドルユニット「I-1club(アイワンクラブ)」の元センターで大人気アイドルだった。

鳴かず飛ばずだった「I-1club」をアイドル、芸能界の頂点まで押し上げたのも、この島田真夢の功績といわれるほどの人物。ある日、センター争いに敗れたとの理由から、人気絶頂のまま突然の卒業、ファンやマスコミが大騒ぎする中、大スキャンダルに発展、その多くが謎に包まれたまま消息不明、表舞台から姿を消していた。

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松田マネージャーは、偶然居合わせた望洋台公園で、とある少女の歌声を耳にし衝撃をうける。

目をうるませ、衝動的にオーディションに来て欲しいと声をかけるも、ありえないほどに断られてしまったその人物。

その人物こそ、島田真夢その人だった。

島田真夢は、現在、仙台に在住しており、あいりと同じ高校の同じクラスに転校してきていた。

松田マネージャーは、その少女が元I-1clubセンターの島田真夢だとは知らなかったのだ。

この時点で、まだ、島田真夢はWUGメンバーでは無い。

当初、Wake Up, Girls!(WUG)は、この島田真夢を除く、林田藍里、久海菜々美、菊間夏夜、七瀬佳乃、片山実波、岡本未夕の六人でのスタートとなる。

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僕は、島田真夢が死ななかったのは、あいりを始め、Wake Up, Girls!のメンバー七人がそばにいたから、ただそれだけのことだと思っています。

たった、それだけのことだと思っています。

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劇場版の冒頭、主人公の島田真夢が語る。

「誰かを幸せにするということ、それには三つのタイプがあると思う。世の中の多くの人を幸せにできる人。自分の周りの身近な人を幸せにできる人。それと、自分を幸せに出来る人。」

劇場版から続く、WUG第1期の物語は、自分を幸せにしようと翻弄する人たちの物語だと、僕は思う。

第2期、第3期があるのなら、それぞれ、第2期は、自分の周りの身近な人を幸せにしようとする人たちの物語、第3期は、世の中の多くの人を幸せにする人たちの物語になるのかもしれない。

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そう、映画が始まって最初に写るはっきりとした人物。あれは、多分、大田だろう。大田はここでも愛されている。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

仙台のビルに大型ビジョンがあり、I-1clubのライブ前映像が映し出されている。

山本監督もおっしゃっておられたが、これはやっぱり、”壁”だということなんだと思う。

このあとも、いくつかの場面で象徴的に出てくるシーン。

見上げるほどの、高すぎる壁。

個人的には、もっともっと高くてもいいと思うし、そうしたかったんじゃないかとも思います。

そして、数えきれないほどの多くの客、それを下から眺める大田邦良と、駅前を歩く人々。

そう、映画が始まって最初に写るはっきりとした人物。

あれは、多分、大田だろう。大田はここでも愛されている。

WUGという物語での、大田邦良の描き方をみるにつれ、制作陣はファンも物語そのものであり、それよりも何よりもまず、ファンありきなんだということを表現しているのかな、と感じていました。

それは、Wake Up, Girls!というアニメを見ている僕たちも物語そのものなのではないか、と。

もしかすると、大田自身は今、幸せなのかもしれない。だからこそ、次は周りの身近な人を幸せに出来うる人という事なのかもしれない。それが以後、自然と仲間を呼び、自身の生活そのものを信じていくことに繋がっているのかもしれない。

あと、ここでのI-1clubの多くの客と、のちにWUGの最初のファンとなる大田、という対比もすごく効いている。

そして、これは後に、I-1clubが写る大型ビジョンを、下から眺める島田真夢にも繋がっているのだろう。

壁は高く、どこまでも続いている。

それを見上げるWake Up, Girls!と、それを同じように見上げるファン、そして、その物語を見る、現実の僕たち自身の物語も始まるのだ。

そう、Wake Up, Girls!の舞台仙台も、劇中登場しているお店や建物も、そして、Wake Up, Girls!の7人自身も、現実に存在している。

WUGは、舞台が、物語が、その感情が、現実世界にまで拡張するよう作られているのだ。

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最終話での七瀬佳乃の行動は、誰よりも激しかったのだろうか、誰よりも美しかったのだろうか、そして、誰よりも正確だったのだろうか。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

島田真夢が一人、明るく景色のいい公園でブランコに手をかけ、うつむき、ゆっくり漕いでいるシーンから、薄暗い舞台裏でI-1clubの面々が手を繋ぎ、前を向き、足を合わせるライブ前のシーンへ。

I-1club近藤麻衣が叫ぶ。

「誰よりも激しく、誰よりも美しく、誰よりも正確に。」

誰よりも。

過去、他の誰よりも、アイドル界のド真ん中にいた島田真夢は、その時、一人ブランコに乗り何を想っていたのだろうか。

景色が綺麗な場所に制服、それを観て僕は、それでも夢や希望を諦めきれない複雑な気持ちよりも、死、という言葉が先に出てきてしまう。

同時に、この言葉は、最終12話にも繋がっている。

最終話での七瀬佳乃の行動は、誰よりも激しかったのだろうか、誰よりも美しかったのだろうか、そして、誰よりも正確だったのだろうか。

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I-1clubが画面に映るや否や丹下社長は、金の匂いがするという独自の臭覚で、地元仙台でのアイドル結成を決める。

そのI-1clubのライブ映像を観る、丹下社長とマネージャーの松田さん。

丹下社長は、東京を醜い街だと言ったそばから、「シャツとブラウス」という曲を歌うI-1clubに気がつき、金の匂いがするという独自の臭覚で、仙台でのアイドル結成を決める。

しかし、まあ、I-1clubはいい曲ばかり。全員聞くべし!

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丹下社長が食らいつく。

I-1clubの岩崎志保、鈴木萌歌が画面に写る。

丹下社長と松田の関係性もはっきりと分かる、とても丁寧な描写。

余談なんですが、上に貼った現実に発売されている、I-1clubの「リトルチャレンジャー」のCDカップリングに、この「シャツとブラウス」が収録されてるんですけど、ジャケット絵に島田真夢がいるんですよね。

島田真夢は「リトルチャレンジャー」発売時にはI-1clubに在籍していたんですが、「シャツとブラウス」は島田真夢脱退後に発売されたものとのことなので、本当はそこに島田真夢はいないんですよね。あと、右下に小さく「Wake Up Girls!」て書いてあったり。このあたり、かなり気を使って欲しかったかなとは思います。

「リトルチャレンジャー」本当に素晴らしい曲で、I-1clubメジャーデビューシングルにふさわしいし、アニメの中では100万枚売ったそうなので、カップリングにインディーズ時代ファンに人気だった曲を入れた体(てい)か、もしくは、1曲のみ500円で発売する戦略を取ったみたいな感じで、現実でもそんな感じで発売してもよかったんじゃないかと思ったりもします。

で、アニメワンピース、仲間が集まってくる初期時の映画とか作って頂いて、OPに「リトルチャレンジャー」を起用してリアルでも何万枚も売って欲しい。

「リトルチャレンジャー」大好きっす!

ちゅうか、I-1clubの曲全部いいよね

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林田藍里は島田真夢に衝撃を与えるような、本当の才能とはなんなのかを自問させるような関係になったりするんじゃないだろうか。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

仙台でアイドルを作るため、丹下社長の命で松田マネージャーが初めてスカウトにて声を掛けるのは、林田藍里。

松田は、高校生の3人組に声をかけるが、そこに、林田藍里が存在する。

林田藍里回にも書きたいですが、この、林田藍里に初めて声を掛けるということが、自分の中ですごく気になってて、実は、林田藍里は島田真夢にも匹敵しうるほどの、いや、それをも超えるほどのアイドル力(白木が独自の指標にしている)を持っている人物なのではないかと思っています。

そう思う理由が三つあって、一つ目は、松田が一番初めに声をかけたこと。

二つ目は、早坂の異常なまでの執着。切るならすぐに切ればいいだけなのに、そうはせず、眠れる獅子ならぬ眠れる鮫を起こそうとしたように見えること。

三つ目は、小説版で、島田真夢がI-1clubオーディション時、白木に言った言葉と、林田藍里がアイドルとはと聞かれて答えた言葉が一緒だったこと。

林田藍里は、努力家で自分を押さえ込んでいる分、覚醒したときの力が半端ないんじゃないかと思っています。自分でそれに全く気がついていないからこそ、それが自然に出来る人物のような気がしています。だから、いつか、島田真夢に衝撃を与えるような、本当の才能とはなんなのかを自問させるような関係になったりするんじゃないかと、今から勝手にハラハラ?したりしています。

事実、漫画版で松田はラーメン屋外にいる林田藍里をみて、可愛い子はいる、、と漏らしている。

松田のような一般の人たち、本当に一般的な人々にパッと見で受け入れられる、やわらかくて優しい雰囲気を持っている林田藍里は、ある意味で、とても強いんじゃないかと僕は思ったりもしています。

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菊間夏夜は、ある意味で、今もひとりぼっちだ。いつか、誰かが、菊間夏夜を完全に救わなければならない。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そのラーメン屋さん「餃子の天ぱり」さん(仙台に実在している)で仙台のタウン誌に丹下社長と松田さんの事務所「グリーンリーブス」が出したアイドルオーディション告知の記事が小さく載っている。

そのタウン誌の表紙を飾るのは、七瀬佳乃。

そのラーメン屋でバイトをしているのは、菊間夏夜。

そこのテレビに映るのは、未知ノ国守ダッチャー。

ダッチャーは、真空笹鎌魔空切の真っ最中。

松田マネージャーは、菊間夏夜をスカウト?するも、怪訝そうな顔をされるだけ。

しかし、菊間夏夜はのちにオーディションに応募、WUGのメンバーとなる。

菊間夏夜は、時が動くのを待っていたのだろうか。

それとも、自分から動かないといけないと思ったのだろうか。

それとも。

それは、のちに菊間夏夜自身の口から語られることになるが、それでもまだ、何もかもすべてを語ってくれた訳ではないような気がしています。

何故なら、菊間夏夜は、ずっと一人ぼっちだったのだから。

自分以外を一人ぼっちにさせたくない、というその想いからか、いつもWUGメンバーの背中を押し続けているのかも知れない。

だからこそ、菊間夏夜は、ある意味では今も、ひとりぼっちだ。

いつか、誰かが、菊間夏夜を完全に救わなければならない。

そう、2期が必要な理由はここにもある。

菊間夏夜のシーンから、セクシー路線も大事だという丹下社長の言葉に分かりやすく繋がる。

街に立つ女性より、どうみても、菊間夏夜のほうがWUG向きだ。

お姉さんという雰囲気も、より自然だ。

それ、を求められることが幸せなのかそうでないのかは、また別の物語だ。

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林田藍里は、そんな島田真夢の笑顔が見たくて、そんな島田真夢を元気づけたくて、オーディションを受ける決意をする。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そして、シーンは休憩時間と思われる、教室内へ。

先ほど、天ぱりで松田が読んでいたタウン誌の、オーディションの記事を、林田藍里が読んでいる。

そこに、島田真夢が、クラスの目立つグループと思われる人間に、守ってあげるから色々教えて、と迫られるも、島田真夢はこれを無視。

そんな、死んだ言葉をいままで何百回何千回と聞いてきたのだろう、島田真夢には全く届かない。

この世界には、必死で生きようとする人間にも容赦なく、死んだ言葉を投げかける人間が多すぎるのだ。

内側の人間は、外側の人間がずっと目に焼き付けてきた景色が見えていない。

内側から、安全な場所から、すべてを分かったように、簡単に、踏みにじる。

マモッテアゲルカラマモッテアゲルカラマモッテアゲルカラ

それが、現実だ。

忘れもしない入学式の日。

林田藍里は、教室に入ってきた黒髪の美少女が元I-1clubの島田真夢だとにすぐに気が付いた。いや、クラスの誰もが気が付いただろう。

入学式の日、教室に入ってきたその日から、そんな島田真夢のことが気になっていた林田藍里。

林田藍里は、後にあることがきっかけで仲良くなったそんな島田真夢の笑顔が見たくて、そんな島田真夢を元気づけたくて、WUGオーディションを受ける決意をする。

この辺りのシーンは、漫画版や小説版にも詳しく、また、現実の声優ユニットであるWUG「7 Girls War」のミュージックビデオにも、いくつか重なるところ。漫画版や小説版も「7 Girls War」のミュージックビデオも本当に素晴らしいので全員、絶対に観るべき。

余談ですが、個人的に、Wake Up, Girls!は曲ごとのセンター交代制だったらいいなって思っています。でも、今でも曲の中でセンターがめまぐるしく変わるダンスで、それがとても素晴らしいなって思ってます。それって、多くても少なくてもダメで、7人という人数だからこそ出来ることだと思うし、まさに、WUGの7人だからこそできることだとも思うし。

僕は、7人という人数自体も、WUG7人のみなさんも、偶然ではなく運命的なものなんだと感じています。

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それは多分、愛とか、そういった類(たぐい)のもので、だから名前に”あい”が付くのだろう。すべては、偶然ではないと思うのだ。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

人物としてもアイドルとしても、島田真夢と林田藍里の二人の対比がすごく面白い。

林田藍里は、オーディションを受けようと思うようなアイドルに興味がある人物だということが分かるし、だからこそ、元I-1clubセンターの島田真夢のことも当然知っていたはず。

林田藍里がオーディションを受けようと思った理由に、島田真夢の笑顔がみたいから、島田真夢を元気付けたいから、というものがある。だからこのあとも、おせっかいのように、島田真夢をWUGに引き入れようと苦心するのだ。

林田藍里は、島田真夢が大好きなんだろう。

ただ、それだけなんだろう。

そうなのだ、そこが林田藍里のすごいところだ。

しかしその想いのある一面が、後になって島田真夢を、WUGメンバーを、そして、自分自身をも苦しめることになる。

それは本来、重いものだ。

林田藍里に限らず、誰もがうまく扱えないものかも知れない。

島田真夢と林田藍里が仲良くなるきっかけを作ったのは、小説版にも詳しいが、それが、妙に、なるほどと思える。

全然違う場所で同じ言葉、キーワードを言っていたり、何かこの二人には共通するものがあるのかもしれない。

僕は、上にも書いたが、林田藍里の島田真夢を惹きつける力というものが、松田マネージャーがつい声をかけてしまったものと同じように思え、それは、早坂が気がついた何かであり、丹下社長がビンビンに感じる可能性の根源で、しかも、本人が全く気がついてないという所にもまた超天才的な、母性のような何かを感じる。

それは、多分、愛とか、そういった類(たぐい)のもので、だから、名前に”あい”が付くのだろう。

声優さんも含め、すべては、偶然ではないと僕は思うのだ。

運命的なこと、言い変えれば、仕組まれているのかもしれないことは、この後にも、いくつも重なり存在し、それらと共に物語は進んで行くこととなる。

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岡本未夕は、ずっとI−1clubに憧れていた。その想いをどう昇華させるのだろうか。それがもし提示された時、岡本未夕はどうするのだろうか。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

「お店、じぇったい来てくださいね!」

岡本未夕のスカウトシーン。

表情がくるくる変わり、動きも激しく、テンポが良くて、大好きな場面の連続。

先の島田真夢と林田藍里の描写からの変化も大きく、そこも面白い所。

岡本未夕は、その見た目といい動きといい声といい、非常に分かりやすい人物なんですけど、「仙台を出て、I-1clubのオーディションを受けたいが、どうしても上京の費用が貯まらない」としょっぱなから、ある意味で分かりにくく、だが、すごく重要なことを漏らしている。

岡本未夕回にも色々書きたいですが、ここで松田に自身がバイトをしているメイドin仙台のチラシをわたす所があり、僕は、そのメイドin仙台の描写が大好きなのだ。

メイド喫茶に行ったことないんですけど、何故か大好きなんです。

多分何となく、昔、出演させてもらっていた弾き語りバーのような、こじんまりしたライブハウスのような感じがするからかもしれません。当然ライブバーはもっともっと静かなんですけど、本当にあんな感じの店の雰囲気。

僕自身はいい関係性は生み出せなかったです。でも当然、それは僕の努力が足りなかっただけなんです。

岡本未夕は、メイドin仙台で日々、歌と踊りのキュンキュンステージを一日二回、ご主人様とカラオケをするドリームステージを一日一回こなし、お店ともお客様ともとてもいい関係を築いているように見える。

これは、本当にすごいことなのだ。

普通は客などいない。共演者しかいない。お客様0人なんてザラだ。数人いても友だちだけ、とかなのだ。

そして、いずれ友達も来れなくなる。

それを、岡本未夕はちゃんと知っているのだ。

後に、WUGが集客に苦心する際、菊間夏夜が「今度こそ友達に声をかけてみようかな」といった時、岡本未夕は「ダメですって。そういう小劇場のノルマ的なノリは。ちゃんとファンを増やしていかないと、ですよぅ」と語るのだ。

身に染みる痛いほどの超正論。

地に足がついている感が半端ない。

僕は、地に足がついている岡本未夕が大好きなのだ。

岡本未夕は、絶対に大物になる。

だから僕も、まことしやかに語られている、岡本未夕のI−1club入りという道はあるかも知れないと思っているが、それは、また別の物語だ。

岡本未夕は、ずっとI−1clubに憧れていた。その想いをどう昇華させるのだろうか。いや昇華ではない。もう、昇華させる必要などないのだ。もう手が届くかも知れない場所に、かつてずっと憧れていたものがあるのだ。

それがもし提示された時、岡本未夕はどうするだろう。

人間はそんなに簡単なものではないと、言えるだろうか。

簡単ではないからこそ、だとは言えないだろうか。

泣き虫だった岡本未夕が、涙すら見せず決断する場面が想像できはしないだろうか。

そして、もう今後一切、泣かないかもしれない。

僕は、最終話に岡本未夕が島田真夢に試すように聞いた言葉が、今も忘れられない。

2期が必要な理由はここにもある。

話がそれてしまったが、だからこそ、岡本未夕は、ずっと応援してくれるファンを地道に地道に増やしていったのだろう。

事実、メイドin仙台時代、みゆファンだった中から大田組になりWUGファンになっている人もいるのだ。

しかし、それでも、やはり現実はなかなかうまく行くものではない。

そういう意味では、岡本未夕は応援される素質や才能のある人物でもあり、それは、可愛いとか愛嬌があるとか、もちろん、そういうこともそうなんだけど、僕には岡本未夕が生きている環境や境遇が根元にあって、それがそうさせているのではないか、と思ったりしています。

岡本未夕は自身に決定打がないと言い、時に恐ろしく冷静に自分や周りを観ていて、さらに、めちゃくちゃ疑り深いところもある。

それは、何故なのだろう。

それは、どうしても上京の費用が貯まらない、と言ったことと繋がっていると思う。

そして、そのすべては、11話に出てくる一枚の絵の中だけで語られるのだ。

すごすぎる。

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丹下社長はスカウトすると同時に、この世界には沢山の道があることを暗に、いやここでは直接的にだが、七瀬佳乃に示したんだと僕は思う。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

久海菜々美のピアノ、林田藍里の実家、仙台駄菓子屋さん(仙台に実在する熊谷屋さん)が写り、菊間夏夜のバイト先、岡本未夕の自己紹介セリフ、七瀬佳乃の地元での活躍ぶり、片山実波のコンテスト優勝のシーン。

ここも、非常に分かりやすい描写の連続で、それぞれのキャラクターがすごく生きてて大好きだ。

僕はここの七瀬佳乃の「今、返事しなきゃ駄目ですか」が大好きなんです。

初めて劇場版を見た時、はっとしました。

声から何から、すごくいい。本当に。

七瀬佳乃の複雑な感情や、見透かされた苛立ちがすごく伝わってきます。

この後も、七瀬佳乃の難しい感情が言葉に乗り続けていて素晴らしく、声をあてておられる声優の青山吉能さんが元々持っておられたものなのか、それとも、すごく追い込んだりしたのかなとか色々考えてしまった。

七瀬佳乃は、日本ガールズコレクションの地方枠最終予選で周囲に期待されるも落選してしまう。

しかし、漫画版で丹下社長に、この子は絶対欲しかったと言われるほどの人物。

そして丹下社長に声をかけられ、モデルからアイドルの道へ変更しWUGのオーディションを受けるのだが、合格後、モデル事務所をやめる際のやりとりが小説版に詳しく、これが、なんというか、すごく分かるやりとりなのだ。丹下社長との違いも明白だ。是非読んで欲しい。

丹下社長はスカウトすると同時に、この世界には沢山の道があることを暗に、いやここでは直接的にだが、七瀬佳乃に示したんだと僕は思ってる。

極論だが、日本ガールズコレクションの審査員には、あなたは駄目だといわれたが、ほかのこの世界の全員があなたは最高だという場合だってあるかも知れない。

つまり、努力は当然、しかし、努力だけでは乗り越えられない場面がある、ということなのだろう。

例え何かに負けたとして、そのままでいる人もいるし、そのままでいられない人もいる。

どちらがどうではなく、自分がどうしたいかだけだ。

丹下社長も「悔しさや敗北感が人を育てる」と言っているが、僕は、七瀬佳乃が挑戦者の生き様を見せてくれているような気がして、自分自身、すごく肩入れしてしまっています。

負けたことがある、失敗したことがある、という経験は生きるに値すると僕は思うし、生きるに値するシーンを描き続けるWUGだからこそ、のような気もしてる。

たとえ、そうじゃなかったとしても、七瀬佳乃の物語は、間違いなく、今の僕を鼓舞してくれている。

Wake Up, Girls!という物語は、七瀬佳乃視点で見てもすごく面白くて、それこそ最後、大田と一緒に号泣できると思う。

ほんと最後、めちゃくちゃ泣けた。

その後も、僕は、七瀬佳乃がジャンプをしたシーンを思い出して、声を上げて泣いたんだよ。

いつか、ちゃんと書かなきゃね。

それは、僕のかけらでもあるのだから。

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久海菜々美はなぜ、アイドルのオーディションを受けたのだろうか。それは、本当に力試しという意味だけだったのだろうか。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

久海菜々美は、描写的にお嬢様ということが即分かって、尚且つ、一人だけ応募動機がしっかりしている。というか、ややズレている。

光塚音楽学校(宝塚歌劇団のような劇団、光塚歌劇団の予備校といわれる学校)の受験を年齢的にまだ受けられないので、それまでの力試しとして、WUGのオーディションを受けることにしたということのようだ。

久海菜々美は一人娘で、可愛がられて育てられたのだろう。

だからなのか、ステージなど本番の経験などはまだ少ないようで、そこが弱点なんだと自身で認識もしているのかも知れない。

だからこそ、アイドルのオーディションを受けたのかもしれない。

久海菜々美はなぜ、アイドルのオーディションを受けたのだろう。それは、本当に力試しという意味だけだったのだろうか。

僕は、久海菜々美がなぜ、アイドルのオーディションを受けたのかにすごく興味があって、それは、ただの力試しというだけじゃないような気がしてるんです。

本心が知りたいけど、当然、それが何かはわからない。

でも、例えば、光塚のような女性だけのチームに所属してみたかったから、だとか、友達が欲しかったから、だとか、つまりそういう想いが心の奥底にあったのか、無かったのか。それとも、全然違う理由があったのか。

それをいつか話してくれたらなとか思うんですけど、多分一生話さないだろうな、とも思います。

久海菜々美は、幼少より培った技術屋だが、小説版では、光塚の人に直接言葉を貰っていたり、自分にないものを持っている他のメンバーを認める発言もちゃんとしているし、後半では林田藍里に付きっきりでダンスを教えるなど、すごく真面目で筋も通ってる。

片山実波と仲良くなる過程もすごくよくて、何というかとても可愛いらしい一面があるので、小説版まだのかたは是非読んで欲しいです。

アニメではあまり目立たなかったかもしれないけど、久海菜々美のWUG愛が美しくなって行く過程も面白いし、一度決まれば、他人を優先しみんなで乗り越えようする姿勢にも共感できる。

久海菜々美は、いつもだだっ広い部屋のテレビの前で一人、光塚の映像を見てそれを真似するだけで、島田真夢や七瀬佳乃、岡本未夕などに比べ、多くの人に見られるという経験もあまりなかったのかも知れない。

そこが久海菜々美が持つ寂しさでもあるのだと思う。

これから沢山人前に出て、それから最年少ということもあって、今後の髪型や服装などの変化が一番大きいかもしれない。だからこそ、物語としても面白そうな余白ばかりだし、もっともっと活躍できる人物だと思う。

そうです、2期待っております。

そういや自分、WUGpedia16ページの久海菜々美がピアノを引いている一枚絵大好きなんですよね。

間違いなく、ピアニストの目やんかあれ

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ループされたかのような世界。それは、島田真夢がブランコを漕ぎ続け、大空のプリズムを歌い続ける世界にいた事と同じ事なのかもしれません。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そして、松田マネージャーと島田真夢の出会いのシーン。

松田さんは、昔、音楽をやっていたようで、ギターを弾いていたようだ。

親近感。

「夢か…」と空に向かって呟くが、そのすぐ近くには島田真夢がいるのだ。

夢とは、つまり、そういうものなのかも知れない。

島田真夢は、「大空のプリズム」をアカペラで歌う。

声もすごくいい。

この「大空のプリズム」は今だ(2014年9月現在)音源発売等されておらず、詳細は不明。

だけどいつでもいいんです。いつでも。

光が差すという状況は、わずかな希望を残している状態を現しているのだと僕は思う。

それは、自分たちが生きる現実にも、Wake Up, Girls!という物語にも、そして、最終12話にも繋がっているのだと思う。

現実はどうあれ、僕はそういう風に考えたいと思うようになってきてて、これは多分いいことだと思うんだけど、加えて、非常にそういう考え方が好きで、だから、何度でも立ち向かう前触れのような、ワクワクさせるこの始まりのシーンがすごく好きです。

でも、この歌にはもう一つ、何か物語が始まろうとするが、同時に、それがなにかよくわからないまま、終わりまでのカウントダウンが始まってしまう、みたいな言いようのない寂しさもあると僕は感じています。

僕はいつも、同時にそういう風にも考えてしまい、同じく、非常にそういう風な考え方が大好きなんです。

島田真夢はこのあと、松田の必死のアイドルへの誘いを頑なに拒みます。

眠りから覚めるにはまだ時間がかかるのかもしれない。

僕は、12話が終わった現在でも、もしかしたらある意味での眠りからまだ覚めていないかもしれないと思ったりしています。

WUGメンバーの物語も、他の登場人物の物語も、まだ何も始まってさえいないと僕は思うのです。

だから劇場版がプロローグなのではなく、WUG結成後からアイドルの祭典を経て仙台に帰るまでの1期こそが、リアルで言うならWUG結成後からアニサマを経て明日の仙台公演までが、これから起こる物語の大きいプロローグになっているんじゃないか、と、そんな風に今は感じています。

そして劇場版や1期は最後、大田のアンコールや繰り返しの言葉と、明日はどっちだという言葉で幕が引かれていました。

つまり僕は、アンコールし続けるループのような物語、そして、明日を見失うほどのモラトリアムのような物語、ようするに、終わらない物語としての、WUGに惹かれているのかもしれません。

そういえば、今日お試し版がアップされた「うぇいくあっぷがーるZOO!」も、物語がまた最初から始まっていました。

中でも、僕が特に劇場版が気になっているのは、リアルもそうですが、メンバーが集まってくるという、本来見ることのできない、プロローグよりも前の物語の中心点のような感じがしてるからかも知れません。

あの時はどうだったと、先の世界で、折に触れ思い出してしまうような。

現実にも、劇場版だけが存在している、あるいは、劇場版だけが存在していない、という世界が存在し、ー自分の場合は、劇場版しか見ていない時期、つまり、劇場版だけが存在している世界に一時いたわけですがー、まさに、この世界にはそれしかないといったような、このままでいいんじゃないかと思ってしまうような、抜けだしたら終わりが始まってしまうような、ループされたかのような世界にいた印象が強いからかもしれません。

それは、島田真夢がブランコを漕ぎ続け、大空のプリズムを歌い続ける世界にいた事と同じ事なのかもしれません。

大空のプリズムが 幸せの場所を指差す

見つけたらお願い そこで待っていて

この眠りから覚めたら すぐに行くから

すぐに行くから

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七瀬佳乃は島田真夢に気がつくが、当然、島田真夢は七瀬佳乃に気がつかない。それが、二人の現実だ。必死に活動してきた二人の現実なのだ。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

林田藍里は島田真夢にお願いごとを、菊間夏夜は次のバイト先で拳を握り、久海菜々美は服選びにドキドキし、片山実波はおばあちゃん達と一緒に、七瀬佳乃はモデル写真撮影中、岡本未夕はメイドin仙台にてファンに応援されながら、WUGのオーディション1次審査に合格。

ここでも、各キャラクターの描写が効いていて面白い。ここの音楽も好きだ。

実は小説版で、WUG合格前、林田藍里が自宅の近所にある募集元のグリーンリーブス事務所を見に行って、事務所の郵便受けに直接オーディションのエントリーシート入り封筒を入れようとしているのだ。さすがにそれはやめたようだが、こういう所、林田藍里さすがだなと惚れ惚れしてしまう。

とかく地方のタウン誌に小さく乗っている募集記事だ、それこそ、もっと大きなオーディションを受けようと思った人もいるだろう、小さすぎて怪しく思った人もいるかもしれない、応募が少なかったのもあるだろうが、だからこそWUGメンバーは、運も持っている。

そして、オーディション会場へ。

島田真夢は林田藍里と共にオーディション会場へ来るが、逃げるように、帰ってしまう。

ここで、島田真夢がどういった人物だったかが丹下社長の口から語られ、その昔、I-1clubというアイドルユニットのセンターであり、アイドルの芸能界の頂点まで押し上げたほどの人物であったこと、その後、センター争いに破れたとの理由で大人気のまま脱退、以後、消息不明だったことなどが分かる。

その帰り、オーディションに来た七瀬佳乃が、帰る途中の島田真夢とすれ違うだけで、即、気が付く描写も好きだ。

七瀬佳乃は島田真夢に気がつくが、当然、島田真夢は七瀬佳乃に気がつかない。

それが、今の二人の立ち位置なのだろう。

芸能界の、そしてアイドルとしてのポジションなのだ。

それが、二人の現実だ。

必死に活動してきた二人の、現実なのだ。

オーディション会場で林田藍里は震え、菊間夏夜は落ち着き、久海菜々美は発声練習、岡本未夕は祈り、片山実波はなんか食べて、おまけに、なんか飲んでる。いちおう、飲み物ぐらいは用意されていたのだろうか。

少し前の描写からの繋がりで、ここもすごく分かりやすくて好きだ。

そして七瀬佳乃が、「どうして彼女がここに」ともらす。

七瀬佳乃と島田真夢。

ローカルタレントと、元トップアイドル。

地方と、東京。

この二人が同じユニット、Wake Up, Girls!の一員として、一番近い場所で一緒に活動するようになるのだ。

それぞれが、一つになろうとしているように見えなくもない。

それは、最終12話以降に持ち越された感はあるが、それでも、何かが、つながり始めているのかもしれない。

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丹下社長はアイドルは物語、物語は可能性のことだと話す。七瀬佳乃や片山実波以外に岡本未夕や久海菜々美、菊間夏夜、そして林田藍里にも可能性を感じたということだ。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

オーディション映像は、劇場版本編では流れないのですが、実は、松田マネージャーが撮影していた映像という体(てい)で存在しています。

「出会いの記録」という名で、劇場観賞用前売り券の特典DVDとして配布されました。現在は、テレビ版BDの第6巻特典として手に入れることができます。超必見です。

あれだけ祈っていた岡本未夕は、オーディションで本番に強いところを魅せる。
アイドルになるという夢がかなうかもしれない、という想いからだろうか。
それとも、もう、後がないという想いからだろうか。

林田藍里はあまりうまく行かなかったようだが、七瀬佳乃や久海菜々美、片山実波、菊間夏夜は卒なくこなしていたように見える、が、内心はどうだったのだろう。

それぞれのキャラクターの良さが出ていて、非常に素敵なVTR。

林田藍里のこのオーディションを見るにつれ、同様の経験がないわけではなく、非常に心にくるものがあるが、それでも林田藍里は自ら行動したのだ。

彼女たちは、行動したからここにいるのだ、と自らの肝に銘じておく。

オーディション最後に、丹下社長が「あなた達、処女?」とたずねるのだが、その時の、各メンバーの表情が興味深い。この言葉は、いわゆるアイドルの処女性うんぬんからくるものだとも思うんですが、どちらかというと、各キャラクターを分かりやすくするために表情や雰囲気、本心をさらけ出す”フリ”のようなものだと思っています。

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結果、全員合格。

これは、人数が少ないからではなく、各メンバーに運と可能性があるから。

事実、丹下社長はここで、大切なことをもらす。
アイドルは物語だと言い、物語は可能性のことだ、と。

なんども書くが丹下社長は、七瀬佳乃や片山実波だけじゃなく、岡本未夕や久海菜々美、菊間夏夜、そして、林田藍里にも可能性を感じた、ということだ。

島田真夢がいないことを、金の匂いがしないというふうに言うが、それはそのままの意味かもしれない。

才能、強い引きは画的にも映える要因だし、それはつまり物語として映えるということだと思うし、それがすべてではもちろん無いだろうが、直接お金に結びつくこと、つまりいろんなことができるようになるきっかけ作りという面も多々あるのだろうなとは思う。

それを見極めることが出来るという才能が丹下社長にはあるのだろう。人を見る才能を持っている人は超レアだと僕も思う。いや、そんな人はいなくうぬぼれで結局は市場の好みの問題なのかもしれないが、ただ、誰もが人も見極めることが出来るなら、全員が大人気になっているはずだし、やっぱりそもそもそんなこと始めから無理だから、結果的に数で押すという戦略を取るのかな、と思ったりする。

物事が多様化している現在で、WUGが7人という事実は、本当に挑戦的で危うくすごいことだと僕は思っています。

だから、人数が増えたり減ったりした時が、何もかもが壊れていく始まりなのかも知れない、とも思う。そこから始まる物語もあるだろうが、それはまた何もかもが違ったものだとも思う。

戻れない日々があるからこそ、今を全力で生きなければいけない。

すべてがうまくいくかどうかは、また別の話かもしれないけど、とにかく物語を形作る要因として極上であるということは、それだけで、可能性が極上だということなんだと思います。

この辺り映像も含めて、すごく好きだ。
自信に満ち溢れてる感じがする。

なんか、いいなあっていつも思う。

だから、もっともっともっともっと、自信を持っていいと僕は思う。
何にもなれなかった自分が偉そうに言うことじゃないけど笑

加えて、ここの場面転換もすごく好きだ。

あとにもいくつか、場面転換時に感情をぶつ切りにしたり、スパイスのように挟まれる微笑ましいシーンがあるが、それらも好きで、多分、自分その間(ま)が大好きなんだと思う。

いつも絶妙だな、と思ってしまう。

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大田邦良が失ったもの。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

松田マネージャーは、ネットでいわゆる2ちゃんねるのようなサイトを見て、島田真夢の真実かそうでないか分からないような噂を沢山知ることになる。

そのあと松田は、2011年6月に発売された、DVD「I-1club全部見せちゃうぞ!」を中古屋で購入し、I-1club在籍時の島田真夢の映像を初めて見ることとなる。

その為、大田邦良はこのDVDを買うことが出来なかった。

ここでは、いわゆるサイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)のことは描かれていませんが、大きく言うと、大田邦良がその役目をしているとも言えるかもしれません。

そういう意味でも、大田が担う役割は、結構多岐にわたっている感じがしているんです。

ちょっと話がそれるんですが、実は僕は、大田邦良について、どうしても納得いっていないことが、たった一つだけあるんです。というか、いまだに分からないっちゅうか、あり得ないっちゅうか。

これ、劇場版を見た方の多くも絶対思ったと思うんです。

それは何かって言うと、大田邦良がこのDVD「I-1club全部見せちゃうぞ!」を持っていない、ということ。

絶対、あり得ない。

こんなの、絶対あり得ないんですよ。

だから、めちゃくちゃ考えたんです。

I-1club古参オタクの大田が持ってないはずないんです。
何故なら、それは、まず一番初めに手に入れるべきものだから。

でも、欲しがってるんですよね。

とにかく、大田は島田真夢という名前を見ただけで、あれだけの反応をしてしまうほどの、I-1club古参オタク。それほどの人物。当然、DVDは持ってると思うんです。いや、絶対持ってなきゃおかしい。

持っていない理由が、WUGpediaによると相当稀少価値の高いお宝DVDだから入手に手こずっている、ということらしい。

だから、大田はこのDVDを持っていないのでしょうか。

本当に、そうなのかなって。

WUGpediaでも「入手に手こずる」という表現にとどまっていて、その背景に全く触れていないんですよね。真実は誰にもわからないんですが、ただ、大田がこのDVDを持っていないという事実が、僕にはどうしてもしっくり来なかったし、めちゃくちゃ違和感があるんです。

それで、幾つか考えたんです。

一つ目は、震災でDVDを失ったんじゃないか、と。
持っていないんじゃなくて、失ったのかもしれないって。

大田は仙台在住なんですね、だからと思ったんですが、上にも書きましたが、このDVD2011年の6月発売なんです。だから、これは違うと思う。

ただ、震災後のいろいろで失ってしまった可能性はあるかもしれないとも思ったんですが、それも、何かちょっと違和感があるんです。

二つ目は、I-1clubから島田真夢が脱退したから、手放したのかと思ったんです。大好きだったアイドルユニットが違うものになったような気がしたのかな、とか。だから、いままでの全部を手放したのかな、と。ただ、これだと、島田真夢が在籍しているときのDVDをずっと持っててもいい感じもするし、逆に、手放してしまうかもしれないし、ちょっと分からないなと。

あと、もしかして、インディーズ版とメジャーデビュー版があったのかな、とか、実は持ってて2本目が欲しいだけなんじゃないか、とか、パッケージに写ってる人を見て、同名の一期生だけのDVDがあったりするのかな、とか、そんなことも考えたりしたんですが、ぶっちゃけよく分かりませんでしたし、何か全部が小賢(こざか)しい気がしたんです。

僕は、持っていないんじゃなくて、今は持っていないだけだ、とずっと考えてて。
今は持っていない、つまり、失ったんじゃないか、と。
だったら何故、今は持っていないのか。
何故、失ったのか。
そんなにも大切なDVDを、何故、失ってしまったのか。

これが答えだとは思っていませんし、すべての人物の何もかもに物語を求めるのも違うと思うし、何もかもを結びつける必要もないと思ってるし、本当に何も失っていないのかもしれない。正直、よく分かりません。

だけど、その二つを重ねると妙に納得がいったんです。

つまり、震災があって、I-1clubから島田真夢が脱退したから、大田邦良は大切な何かを失った、んじゃないかって。

大田自身、何か震災で失ったものがあって、それに加え、大好きだったI-1clubのセンターも失って、大切なDVDを失わざるをえなかった。DVDは自ら手放し、だれかに託したのか、それは分かりませんが、とにかく、失意のどん底にいた時期があるんじゃないかと、悲しみに打ちひしがれ自暴自棄になった日々があったんじゃないかと、ようするに、それほどのことだったんじゃないか、と。

この辺り全然理屈じゃないので、自分の勝手な想いばかりでなんだか申し訳ない気もするんですが、これだったら、僕自身分かる気がするんです。

それから少し時間が経って、もう一度頑張ってみよう、つまり、立ち上がろうと大田は考えた。

そしてまず、あの大切なDVDを、あの日々を、あのイメージを探そう、と。

大田は、ずっと探していたのだと思います。

ずっと、探してた。

そんなとき、そんな大田の前に、この仙台という地で、あの島田真夢が、「Wake Up,Girls!」という名のアイドルユニットの一員として「タチアガレ!」という曲を歌っているという事実が、突然目の前に現れる。

偶然か、奇跡か、そんなことはどうでもよく、その時、大田自身は何を思ったんだろう。

ただ、名前を発することぐらいしか出来ないのではないでしょうか。

ここに書いたことがただの戯言にせよ、自分には大田邦良がWUGを応援する理由の中に、そういう想いも多少はあるのではないかと感じざるをえないのです。

劇場版の一番最初に、大型ビジョンに映るI-1clubを見上げるその風体が、なんというか、そういう風に見えるんです。

このDVDは、大田邦良だけじゃなく、島田真夢自身の希望のかけらにもなるんですが、それはまた別の物語。

最初の方にも書きましたが、Wake Up,Girls!は、失った何かと共に歩み始めるべく、人々が希望のかけらを持ち寄る物語だと僕は思ってて、それは大田邦良も、それを見ている僕たちも例外ではないんじゃないかと思います。

それを、アイドルやエンターテイメントというものが担える部分もあるのではないか、と。

アニメにするにしろしないにしろ、その色々は現実に起こったことで、その色々を坦々と描くことで、大げさにもあからさまにも見せることなく、これからも淡々と共に生きていくということの覚悟の現れなのかもしれないと、僕は強く感じています。

いやまあ、ただ、一番のI-1clubオタクは、岡本未夕なんですけどね笑

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エンターテイメントの多くが、血と汗と涙で出来ているというのは、大げさでも笑い事でもなく事実だと思う。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

このDVDから松田は何かを感じ、後に、島田真夢もこの映像を見て想いを馳せる。

額に汗し、懸命に歌い踊るI-1club時代の島田真夢。

髪の毛が肌につく描写なども好きだ。

エンターテイメントの多くは、血と汗と涙で出来ているというのは、大げさでも笑い事でもなく事実なんだと僕も思ってる。

DVDの中とは違い、現実の島田真夢は物思いにふけっているが、林田藍里がオーディションに合格したということを聞いて何か感じるものはあったのだろうか。もしかすると、少しずつ心境の変化が始まっていたのかもしれない。

ここで、島田真夢が自身の経験から、林田藍里にマイクの持ち方を教えてあげるシーンへ。

マイクが気になってうまく歌えない林田藍里、誕生の瞬間である。

林田藍里は島田真夢に幾度と無く、ごめん。と謝りを入れながら、この後もかまわず、自身の主張を半ば強引に島田真夢に伝え続け、それを実行させてしまう、ある意味すごいやっかいな人物なのだ。

林田藍里には、そんな母親みたいなところがあったりするのだが、それも、島田真夢が救われた要因の一つに確実になっていると思う。

そう、どこかに連れ出してくれる人なんて、実際にはあまりいないものだ。

小説版で、島田真夢自身は、自分はあまり歌が得意ではないと言っているんだけど、でも林田藍里は、一緒に歌を歌うことをお願いし(ここでもミーハーという名の強引さを発揮する笑)歌を歌った島田真夢のことを、テレビで歌っていたそのままですごくて、紛れもないアイドルでまぶしすぎると絶賛している。

林田藍里は、島田真夢に元気になって欲しかった。

オーディションの相談や、ダンスや歌の練習に付き合ってもらっているとき、すごくハキハキして明るくて元気なんだそうだ。

テレビで見た時のように。

でも、それは、本当の島田真夢なんだろうか。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

よく、各登場人物キャラクター達の見分けがつかないということを聞くのだが、テレビ版最終12話の時点でも彼女たちはまだ、結成1年、メジャーデビューもしていない新人地方インディーズアイドルなのだ。当然、まだまだそんなような顔つきではないと思う。

良いか悪いかは、別にして、これからどんどんそんなような顔つきになっていくのだと思う。

それを見越したのか、可能性を感じたのか、丹下社長は、結果、六人全員をオーディションに合格させる。

この時点では、島田真夢はまだ、WUGではない。

当初WUGは、菊間夏夜、林田藍里、岡本未夕、久海菜々美、片山実波、七瀬佳乃の六人でのスタートとなる。

名前は、「Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ。愛称はWUG(ワグ))」に決定。

ここで、丹下社長は、ワム!(Wham!)の話をしようとする。

ワム!は、日本と同じ島国であるイギリス出身の超大人気ユニット。

「Careless Whisper」や「Last Christmas」などで80年代にヒット曲を連発し、「Wake Me Up Before You Go-Go」などで、全英、全米で両方で一位を取るなどし全世界的な人気を博したポップスユニット。楽曲の素晴らしさと、アイドル的な人気の両方を兼ね備えた、素晴らしいユニットだったと記憶しています。

日本でも郷ひろみさん(ケアレス・ウィスパー)や西城秀樹さん(抱きしめてジルバ)がカバーされ(原曲はワム!のメンバーである、ジョージ・マイケル名義のCareless Whisper)、日本にも来日するなどしたが、人気絶頂時に解散してしまったらしい。そんなワム!も最初はインディーズ扱いでのデビューだったらしく、丹下社長はそんな話をしようとしたのかもしれない。

Wham! – Wake Me Up Before You Go-Go

Wham! – Last Christmas

George Michael – Careless Whisper

その流れで丹下社長は、夢はでっかく紅白出場と銘打つ。

僕は、現実になると思っています。

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みんなで歩きながら、不安も希望も少しずつ互いに想いをぶつけ合って行く。彼女たちは、これからもそうやって、ずっとずっと歩いて行くのだ。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

丹下社長と松田マネージャーは、島田真夢を説得したいと林田藍里に持ちかける。

断られるのは分かっているが、ダメもとでもう一度だけ誘いたい、と松田マネージャーは言う。
あのI-1clubの初期DVDを見て、よほど、何か感じるものがあったのだろう。
分かる、分かるぜ。松田さん。

丹下社長は、島田真夢がI-1clubにいたからWUGに入れたいのだと言う。そりゃ、経営者としても絶対に欲しいだろう。この辺りの、丹下社長と松田さんの考えの違いも面白い。仏作って魂入れず。ようするに、たましぃだ。たましぃ。

丹下社長は、島田真夢を待ちながら、WUGはひとまず6人でのスタートとすると言う。

I-1clubが大好きな岡本未夕は、島田真夢という名前を聞きつけ、手を挙げて(可愛い)食いつくが、片山実波にはそれが誰か分からない。今後も岡本未夕は何かにつけ手を上げたり、敬語で発言したりするのだが、それが非常に独特の愛嬌があって、分かりやすく入りやすい。

このあと、6人で歩いて帰るのだが、自分は、このシーンがめちゃくちゃ好きなのだ。大好きなのだ。

みんなで歩きながら、これからのこととか、不安とか、希望とか、少しずつ互いに想いをぶつけ合って行く。

そう、彼女たちは、これからもそうやって、ずっとずっと歩いて行くのだ。

中でも、岡本未夕の「とりあえずリーダー、よろしくおねがいしまっす」と、七瀬佳乃の「そうかな」が素晴らしすぎる。

何より、みんなで歩いて帰るなんて、青春じゃないか。
もう何年もそんなことしていないし、多分もうないと思う。

事務所の社長と、そのマネージャー、希望と不安を抱えたメンバーの6人でこれから何かを作るんだ。それはまだ、誰も知らない、知るはずもない、始まったばかりの生まれたばかりの、今にも壊れそうで、ちぽっけで歪(いびつ)なもの。乾杯をして、飲んで食べて、話をして、みんなで帰って、不安を抱え、希望を抱き、これからは明日を待つだけじゃなく、自ら明日を迎えに行くのだ。

今は暗闇の中を歩いているが、いずれ自ら、朝を迎えに行くのだ。

それを見越してか、彼女たちの目の前に現れる「Wake Up, Girls!」という名のラブホテル。
ほんと、上手く出来てる。

あと、この感情をぶつ切りにする、場面転換の間(ま)も大好きだ。

この辺りから始まる美しいシーンの連続は、テレビ版第一話の中盤後半ぐらいまで続き、それこそ生きるに価する場面を切り取ったものばかりで、ほんと、ため息が出るほど大好きだ。

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松田さんが本当に言いたかったことは、何だったんだろう。それは、物語の根底にも関わってくることなんじゃないだろうか。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

松田マネージャーは、望洋台公園で、林田藍里に連れられてきた島田真夢の説得を試みる。

君は人を幸せな気持ちにし、人を励まし、人を勇気づけられる人だ、と言う松田マネージャーに対し、島田真夢は、私は人を幸せにできる力など無い、身近な人も自分さえも幸せに出来ないんだと、突っぱねる。

林田藍里も、なおも、もう一度歌って欲しいと懇願するが、それは無理、とキッパリと伝え、頑(かたく)なに再度アイドルになることを拒む。島田真夢が頑なな理由は、今はまだ、涙となって画面に映るだけだ。

松田さんは、I-1clubの初期DVDを強引に島田真夢のかばんに入れ込む。松田さんがWUGで唯一出来た仕事。

松田さんが本当に言いたかったことは、何だったんだろう。
これは、説得では無い気がする。ましてやスカウトでもないと思う。

松田さんは、君は人を幸せな気持ちにし、人を励まし、人を勇気づける人だ、と島田真夢に言いたかったのだろうか。

本当に、そうなのだろうか。

僕は、松田さんは、WUGの事を好きになり始めているんだと思う。

それって、Wake Up, Girls!の物語の根底にも関わってくることだと僕は思ってて。

それが何かって言うと、つまり、理屈じゃない、ということかと。

つまり、あなたは素敵だから、あなたは素敵なんだ、と言いたいのだと僕は思う。

松田さんが言う、この上手く言えないとか、理屈じゃないというようなことが、この後もWUGの物語内に本当に沢山出てくるんです。

理屈じゃないこととか、言葉では言い表せないとか、上手く言えないとか、そういう感情がWUGの根底を支えているといっても過言ではないと僕は思ってて、ーだからこそ、松田さんはWUGの物語に必要なんですがー、だからこそ、美しいシーンが生まれたり、逆に理詰めの部分が生きてきたり、間を外したりする部分が面白かったりとか、そういう様々な楽しみ方が出来る作品になったんじゃないかと今は感じています。

本当は12話の最後のほうで書こうと思ってたんですが、もういくつも勝手な感想を言葉で延々と書きなぐっている自分が言うのもなんなんですが、結局、答えはそこにあるんじゃないか、もっと言うと、答えなど無いというのが答えというか、そうとしか思えなかったこと、そこにしかあり得ないこと、誰もが上手く言えないことを物語にしようとしたんじゃないか、と僕は感じています。

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劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

この時、この公園で、島田真夢が振り返ったシーンです。

島田真夢のロングの髪の毛が、初めて生きた素敵なシーン。

これも理屈ではないことを、画で魅せようとして下さった場面のうちの一つだと思います。
こういう画を見せてくれる所が、本当に大好きなんだよ、俺。

制作者の方々も言っておられましたが、すべてが思うようには行かなかったかも知れません、でも、それでも僕は、Wake Up Girls!が魅せてくれた様々な美しい場面やその物語を絶対に忘れることはないと思います。

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片山実波がセンターを譲った日。

Wake Up, Girls!(WUG)
Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

林田藍里WUGオーディション合格。

捨てられたDVD。

I-1club東京ドーム公演に向けての記者会見。

仲の良かったI-1club一期生吉川愛からのメール。

母親との確執。

すべてが、島田真夢を包む。

何かが少しずつ動き出しているのかも知れない。

一方、Wake Up, Girls!の6人も動き出しており、レッスンなどが始まるのだが、先日まで素人同然だった為か当然グダグダ。デビューもしていないため持ち歌もなく、スーパーの片隅や、駅前でのカバー曲での路上ライブをこなす日々。

当然、そこに、お客さんなどいない。

自分も昔、路上ライブやったことあるんですけど、すげえ気持わかるなあって思いました。

久海菜々美の「そういうのウザイ」からの岡本未夕の表情とか、争いが起こったときの片山実波の「おなかすいた」の横の菊間夏夜の表情とか、この辺りのテンポのいい会話劇もすげえ好きだし、みんなの表情も好き。お芝居的にもすげえ面白いところなんじゃないかと思うし、演者さんもアニメスタッフのみなさんも楽しかったんじゃないかとか思ったりします。

キャラクター的にも、あとから、あーそんなこともあったなあって、思い出すシーンばかりだと思う。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

自分、6人時のWUGも大好きで、6人の時は、片山実波がセンターを勤めてて、6人バージョンのCDのセンターもそうなってて。

山本監督は、片山実波役の声優田中美海さんが現実で活動している声優ユニットのWUGのセンターになっていたかもしれない、島田真夢役の吉岡茉祐さんとどちらをセンターにするか迷っていたとおっしゃってて、だから、アニメでもそんな感じになってるのかな、と思ったりしています。

小説版で、片山実波は、「タチアガレ!」をすごく良い曲で大好きな曲だと言ってて、見せ場のCメロを完全にソロで歌える、ひとりで歌えるんだ・・・!ってすごくうれしかった、って言ってて。

でも、そのあと、結局Cメロはまゆしぃ(島田真夢)に歌ってもらうことになったんだけどね、と。

ひとことだけ、そう言ってて。

なんかさ、なんか、ね。

僕個人的には、前にも書いたけど、勝負や競争なんかは出来ることならしないほうがいいと思ってて。

市場ならまだしも、となりで一緒に歌いダンスしている仲間となら、なおさら。いや、分かるよ、めちゃくちゃ分かるんですよ。でも、そうでなくてもいろいろあるんだし、結局は自分との戦いだし、そういうのは、そういうのが大好きな人たちに任せておけばいいし、それよりも、今は傷ついた人を抱きしめてあげられる場所が必要だと思うし。

ライバル心は深い愛だし、それは、一人でちゃんと理解して、ちゃんと一人で考えて、いつかちゃんと自分を信じられるよう一人で答えを出すべく決着をつけなければいけない本当に大切な深い深い場所にあるし、本当に本当に大切な心の奥底にある感情だし、ほんともう、一生を賭けるに値するほどの、めちゃくちゃ時間のかかる重すぎる案件だし、だからこその愛なんだし。

結果的に出てくるではなく、それをむやみに取り出すなんて、僕はやっぱり嫌なんですよ。全然美しくない。

だから、この片山実波がつぶやいた、たったひとことの表現は、ほんと素晴らしいと思いました。

実は、それに繋がることで、先日、声優ユニットのWake Up, Girls!、いわゆるリアルWUGの1stライブツアーで、「タチアガレ!」のそのCメロソロ部分を、日に分けて全メンバーが交代で歌って下さる、サプライズがあったんです。

しかも、しかもですよ、初日が大阪の昼夜2回公演で、その大阪一発目、WUGファーストライブツアーの初日の第一回目の公演で、「タチアガレ!」ソロを歌ったのは、そうなんです、片山実波役の田中美海さんなんですよ。

もう、激熱ですよ。

その速報がネットで流れてるのを見たとき、片山実波の気持ちをここでフォローしてくれたんだ、って即座に思って。

それがなんか、もう、めちゃくちゃうれしくてさ。

僕にはそれが、なんか、すごくすごく、美しく思えたんです。

そして、その時の島田真夢の気持ちと、その声優である吉岡茉祐さんの気持ちも。

それでも片山実波にも、例えば仮設住宅に住んでいることだったり、あと、実はこの話にはまだ続きがあって、ライブの感想でも書きましたが、コントロール出来ないトラブルが起こったりして、田中美海さん自身にもまだ回収できてないことが発生したりしてて。それを自然とメンバーのみなさんがフォローされたりして。

それは、アニメなのか現実なのか、どちらで回収がなされるのか、今はまだ誰も何も分かりませんが、ーもちろん現実でも回収して下さるに決まってる!ー、そういった物語が今も現在進行形で続いていて、その悔しさや葛藤なんかを一緒に感じ共感することが出来ることも、ーこれが、山本監督がハイパーリンクや虚実混交とおっしゃっていることだと思うんですけどー、WUGの魅力の内のひとつなんじゃないかと、そう思います。

それが、理屈として組み込まれていたものでも、偶然だったりでも、もうそれはどっちでもよくて、結果的にそう思えたりするってことが、WUG素敵だなって、自分、いつも思うんです。

物語も、現実も、死ぬほど美しいなって、いつも思うんです。

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音楽とダンスと、希望のかけら。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

その「タチアガレ!」という曲で、Wake Up, Girls!はインディーズデビューすることになる。結果的に、島田真夢が加入してからも、音源はこの一枚だけという設定になってると思う。このインディーズ感は大切だ。

実は、Wake Up, Girls!の物語は、今、メジャーデビューのオファーがあったところで途切れているんですけど、自分個人的には、素人考えで申し訳ないんですが、アニメWUGのメジャーデビューには大反対。ただ、引き続き仙台や東北を舞台とするなら有り。インディーズのまま世界をも席巻することが出来る訳の分からないアイドルが仙台にいるってかっこよくないですか。いやいや、ごめんなさい。本当は、なんの心配もしてません。また、上手くやって下さると信じてる。ほんと、2期楽しみなんです。ちゅうか、2期あるのかな。いやいや、もちろん全然急いでなくて、数年後のいい頃合いにあればいいなあって。

タチアガレ!を作曲したのは劇中のTwinkleというグループで、その昔、丹下社長にすごくお世話になったらしい。WUGを見た方の多くも思ってると思いますが、丹下社長の過去とか、白木の過去とか、絶対なんかあるんですよ。セイント40のこととか、なんだろうってすごく思うもん。そんな訳で、改めて、2期待っております。

WUGの曲は、作中では、このTwinkleと、後に出てくる、早坂さんの二人が作っているんですが、現実にWUGの曲を作られているMONACAのみなさんもそれを意識されているそうです。

Wake Up, Girls!の音楽楽曲は、そのMONACAの、神前暁さん、田中秀和さん、広川恵一さん、高橋邦幸さん、岡部啓一さん、が主に制作されていると思われます。

自分、Twitterにも衝動的に何回も書いてしまいましたが、感動しました。ほんと感動しか有りませんでした。ほんとエンタメ的な完成度がたまらん。あんまり書くと嘘臭くなるんですけど、そんなの関係なく書きまくります。

なぜなら、元気を貰ったから。

元気になったんだよって、みなさんが作り上げて下さったもので、俺、元気になったんだよって、ちゃんと書き記しておきたいんです。

WUGの音楽最高です。

あ、サウンドトラックもいつか発売して頂ければ、うれしい。

「タチアガレ!」と、ちなみに「16歳のアガペー」もTwinkleが作った曲(という体)とのこと。Twinkleは叙情的なタイプなのかなあ。Twinkleはブルースとかカントリーとか、歌謡曲とか好きなのかなとか思ったり。歌謡曲は偉大。自分、2曲とも大好きなんです。すごいなってほんと感動してしまう。

16歳のアガペーのダンスに吉岡茉祐さんと永野愛理さんが手をタッチさせるところがあるんですけど、それってそのまま劇場版にもそのシーン、島田真夢と林田藍里が手をタッチさせる所があるんですよね。こういう所も好き。

全部ちゃんと繋がってて、意識してるにしてもしていないにしても、結果そういうことになってしまうという意味でも、WUGダンスの振り付けをされている方もほんとすごい。(たぶんSATOMI先生という方だと思うんですけど、探すの下手だからか、公式的にお名前が見つけられないんです。お名前間違ってたらごめんなさい。)

才がWUGの踊るダンスからもどばどば溢れてて、ほんとビックリする。

この辺り、もう少し知りたい欲求があります。

「極上スマイル」と「7 Girls War」は早坂さんの曲。早坂さんはテクニカルなタイプなのかな。早坂さん、ファンクとかハードロックとかすきなのかな、メタルとかめっちゃ聴いてそうな感じがするなとか思ったりしてて。キャッチーで引っ掛かりが多い感じで、同じ人が作った感じがすごく出てて。この2曲も大好きだ。すごいな。ほんと、すごい。

キャッチーさってほんと単純にセンスと時代の問題もあって、超超超超難しいんですよね。
WUGpediaのMONACAサウンドチームの座談会すごく面白いので、見るべし。尊敬しかない。

歌詞も素晴らしい。
歌詞を手がけられているのは、只野菜摘さんと山本寛監督と思われる辛矢凡さん。想いが溢れすぎでしょ。真っ直ぐで大好きなんですよ、自分。

そう、歌詞の事、例えば島田真夢のキャラクターソングの「ハジマル」で、”人間らしく”って言葉を使っておられることとかすごく納得できて、というのも、I-1clubにいたこともそうなんだけど、最初の方に書いた島田真夢は生きることと死ぬこととを同時に考えてるんじゃないかとか、そういうことにも繋がってる気がしてるからなんですが、、そういうの含め、近いうち、島田真夢が本当に欲しかったもの。という回で書こうと思います。

そういや「ハジマル」は確実に、Twinkleが作った曲だと感じております。合ってるかな。

ほんと、キャラソンもめっちゃよくてさ
自分の中で、今年前半は、タチアガレ!からの7 Girls War、中盤は、16歳のアガペーからの可笑しの国、後半は、オオカミとピアノ→スキ キライ ナイト→ステラ・ドライブが激熱ですわな

例えば、久海菜々美のキャラソンの「オオカミとピアノ」、オオカミは久海菜々美のWUGでのアニマルロゴになってて、ピアノは久海菜々美が光塚歌劇団に入るために、幼少のころから特訓してきたもの。

アニメ内で光塚歌劇団に入団したい久海菜々美は、それまでの力試しでWUGのオーディションを受けて合格、周りのメンバーに影響を受けながらWUGの活動に徐々にのめり込んで行くんだけど、もちろん未だ、光塚歌劇団への想いも断ち切れていないんですよね、多分。

アニメ内で、そういう想いを描ききれてなかったと思われる面もあって、以降の物語が楽しみではあるんですけど、このキャラソンでちゃんと、ー間に演劇的な台詞が入るところだとかー、そういった久海菜々美の想いを丁寧にフォローして下さってるし、なんというか、そういう意味でも、すごく上手く出来てるんですよね。いや、上手く出来てるって言い方はちょっと違うかも、そういうふうになってるっていう感じかも。

「あなたを探し出して見せる」って台詞の”あなた”って、久海菜々美自身のことも言ってるんだと思うんです。

いやあ、ほんと、すごいんですよ。

とにかく、Wake Up, Girls!の曲もダンスも、大好きなんです。もちろん、I-1clubの曲も。

圧倒的な技術で押さえ込まれる感じにゾクゾクする。

だから、この前発表のあったコンプリートアルバムの事も気になるけど、個人的にはちゃんとファーストアルバム、セカンドアルバム、、っていう形もとってくれたらうれしいなって思うんです。時間を超越する意味も込めて。例えば今ある曲たちを、シンプルなジャケットのファーストアルバムに込めたら、音楽史においてもだけど、10年後、20年後とかでも聴かれ続けるような最重要アルバムになると思うんです。いつもは適当ですけど、これだけは確信してます。

なぜなら、紹介しやすいから、です。

制作者のみなさんも、スタッフ、関係者のみなさんも、演者のみなさんも、ファンのみなさんも、今の未来の老若男女家族友だち他人一般の方々へ、「WUGのファーストアルバム聴いてみてください」の一言だけでいい。

「これ、聴いてみてください」ってアルバムを手渡すだけでいい。

何年たっても、何百年たっても、例えアルバムやCDという形態が無くなったとしても、そう言って自分たちの創り上げたものを紹介できるってすごくいいなって、そうやって自分たちを紹介できるってすごくいいなって、すごくすごく思うんです。

どんな形態であっても、音楽とかエンターテイメントって未来への希望のかけらなんだなって、すごく思ったんです。

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丹下社長の覚悟。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

WUGは、その「タチアガレ!」を引っさげての、仙台MACANAでデビューイベント開催が決定。もちろん、衣装も普段のスタッフTシャツみたいなのではなく、新しいものが用意されることとなったのだが、これは最後のパンチラ、もとい、決意のパンモロにも繋がってて。あと、この場面の、漫画版の岡本未夕の聞き方と表情が可愛すぎる。120ページ右下。何回も見ちゃうよ。

その初めてのライブに向けて、他のメンバー同様、林田藍里はひとりで夜中まで練習してて、多分、それはこれからもずっとそうなんだと思うんですけど、それだけの努力家にも関わらず、6話のことにようになってしまう。現実はかくも厳しい。

実際、この劇場版の路上ライブでも、ちょっとダンス遅れてる感じなんですよね。。

その時に、強烈に思ったことがあるんです。

それはこの前、声優ユニットのリアルWUGメンバーのみなさんが、全く同じ日に別々の場所にいてWUGの仕事だったり全く別の仕事だったりをされている方がいたり、その場にいなかった方がいたりということがあって、その時にも強烈に思ったことなんです。それは、つい最近も思ったことでもあります。

一言で言うと、絶対大丈夫、って事なんですが、
その色々は、また、6話の感想時に書きたいなと思っております。

いつになるか、分かりませんが笑

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そんな中、大事件が起こる訳です。

そうなんです、丹下社長が事務所のお金を持って、「愛するダーリンが緊急事態なので、しばらく仙台を空けます。」という書置きを残し、どっかにいってしまった、通称丹下事変、金持ち逃げの乱の勃発です。

WUGpediaの年表からいくと、島田真夢が加入したのが2013年12月で、健康ランドライブが翌年2014年2月。多分、2,3ヶ月はいなかったということになると思うんです。

さあさあ、この丹下社長の行動はいったい何だったのか、ということを考えながら書いて行きたいと思うんですけど、正直分からんです。ほんと何なんでしょう。

いろんな考えがあると思うんですけど、大きくはこの二つかなと思うんです。

①WUGを団結させるためにそういうことにしたのか、
②単純にただのクズだったか。

個人的には、ただのクズでもめっちゃ面白くていいんですけど、その場合、小説版で菊間夏夜も言ってるように、それ以降の社長の行動がなんか上手く説明出来なくなるんですよね。だから、WUG団結と、松田さんに当事者意識を持ってもらうために(これは多分そうだと思う)、お金を持ち逃げしたことにしたのか、後もう一つは、全く別の理由もあったからなのかな、と思うんです。

なぜなら、丹下社長の考え込んでる画が、アニメでも漫画版でも、「愛するダーリンが緊急事態」だったからじゃなく、「事務所自体が緊急事態」だった感じか、「自分が緊急事態」、つまり、何か重大な事を深く考えているように見えるからなんですが、それだけだと、確かにまあちょっと弱い感じはします。

だから加えて僕は、ここも大田邦良の時と同じくその二つを重ねてみるんですけど、丹下社長は駄目人間なんだけど、仲間を見捨てて逃げることはしないタイプの駄目人間なんじゃないかなと、まずは思ったんですよね。実際悪びれもせず帰ってくるし。まあ結局は駄目人間なんだと思うんですよ、これは絶対。笑

社長と言われている人だって、全員が全員、完璧人間じゃないと思うんですよね、やっぱり。

単純に、丹下社長は、いつも優しく、お金も持ってて、何から何まで完璧にこなし、トラブルも、後は私に全部任せときなさいってな感じで、ちょちょいのちょいで解決してしまう、スーパーマンのような社長ではない、ということだと思うんです。

最後まで面倒見ようとするあまり周りを必要以上に振り回し、常識が通じないくせに情に厚く、光る部分は一つだけ(丹下社長は人そのものじゃなくて、人の才を見る力があると思ってて、もしそうなら、タレントさんがどっか行くのも説明がつくし)で、それ以外は全くダメダメな、相当クソめんどくさいタイプの人間なんじゃないかと思ってます。

いやいや、そこまで酷くはないか笑

なぜなら、根拠と言えるかどうか分かりませんが、これからのテレビシリーズの行動のすべて、例えば3話とか、に想いやりが見え隠れしているのと、あと劇場版の中にもちゃんとあって、同じくさっきの丹下社長の考え込んでる画と、一番最初のサファイア麗子さんへの言葉とかも、才能ある麗子さんが自身を安売りしてしまわないか心配しているだけだし、曲を作ってくれたTwinkleの言葉とか、明らかに相当世話になったみたいだし、そのTwinkleにWUG可愛いわねといわれてまんざらでもなくうれしそうだったり、島田真夢の事を大きくなったという言い方をしたり、それって親心というか何というか、あと、事務所で細々とだけどちゃんと結成パーティーをしたりとか、なんか色々見てると、根は悪くない人なんだな、と感じるんです。

ただ、めちゃくちゃ不器用でめんどくさい人間な感じがすげえするんですよねえ、笑

でね、なんでCDあんなに頼んだのかなとか色々考えてたら、もしかしてと思ったことがあるんですよ。

もう一つの全く別の理由って言うのは、もしかしたら実は、金を工面しに回っててそれを素直に言えない感じになってるんじゃないか、と。駄目人間に加えて、クソみたいにプライドも高い笑、でも僕はそれも絶対に必要なことだと思いますけど、ね。

ようするに僕は、上の2つとも違う考えで、
③金を持ち逃げする金も無い状態だったんじゃないかなって、思うんです。

MACANAへの金も、CDの金も、普通に払えなかっただけなんじゃないかって。

根拠は、上のすべての事に加えて、WUG6人と、これから島田真夢含めて、7人、それから松田さんの給料も払ってきて、これからも払わなければいけない訳で。七瀬佳乃もしきりに、これは仕事だ、私たちはプロだって強調してたし。ほんと、それってすごく重要で。

まあ、金勘定、絶対下手ですよね、丹下社長。これは絶対そうですよ。今の所属タレント0人で、そんな実績のない素人アイドル6人+新人マネージャーを養ってやっていこうなんて、普通の人間ならやらないと思います。

でも、丹下社長はやるんですよ。

なぜなら、そう覚悟したから。

CDのジャケットも制服ぽいし、銀行に金借りるときに、こんなCD出してるって言えるのでCDは先に作っておいて、でも金は後払いにしてもらってて(先にモノ作って売れてから後払いって金借りるときのやり方だし)、次の衣装代はないし、MACANAへの金は無いし、県内の作曲家にも払ったかも知れないし、やっぱりTwinkleへも必要だろうし、事務所の家賃もあるし、週二日のボイトレ代もダンスレッスン代も6人分だし、普通に考えて、今後どころか、今、お金がまったく無いんじゃないかと思うんですよ。いや、絶対事務所に金無いでしょ。

借金はあっても会社は潰れないけど、現金なかったら簡単に潰れるからね。

企業の殆どは金借りて会社回してるわけで、社長自身、無い袖は振れないって言ってたし、でも、Twinkleが上げてきた曲はめちゃくちゃいい曲で、WUGのメンバー6人からもめちゃくちゃ可能性を感じる。ここに島田真夢を何とかして加入させることが出来れば、結構いけるんじゃないかと確信めいたものがあった。島田真夢のことは俺に任せて下さいと松田も言ってる。今社長の自分に出来ることは、未来への投資。今日は、私も覚悟を決める日なのか、と。

ようするに、あの丹下社長のうつむき加減は、彼氏か誰かのことで悩んでるんじゃなくて、覚悟しようとしている人のそれ、なんじゃないでしょうか。そう見たら、何だか、そう見えてくるもんで笑。

丹下社長も、その日までは、何かふわふわしてたんじゃないかと思うんです。

でも、その日、覚悟を決めた。

何が必要だろう、金だ。事務所には金はない。だったら、すべてには間に合わないかも知れないが、金を集めるしかない。という流れで、一昔前のボディコンスーツに身を包んで、銀行やら商工会やら公庫やら、正月には親やら親戚やらに頭下げまくってるんですよ、多分。それだけに集中して。頭下げまくって、CD持っていって、これ聞いてみて下さいって。曲すごいいいでしょう、あのTwinkleが作ってくれたんですよって。見てください、うちのアイドルすごいんですって。七瀬佳乃は元モデルでって伝えて。片山実波はのど自慢で優勝してるんです、久海菜々美はあの光塚歌劇団を目指してるんですよって、話題になるでしょう、まあうちにとっちゃ痛手ですけどねハハハなんて言いながら。菊間夏夜はスタイル抜群でみんなを達観してるお姉さんなんですって、林田藍里も可愛げがあって誰にも負けないほどの努力家なんですって、岡本未夕は仙台のあのメイド喫茶で大人気なんですよって、みなさんも行ったことあるんじゃないですか!なんて言いながら、この娘たちには可能性があるんですって。必死に頭下げて。松田マネージャーもまだ言えないけど、元トップアイドルのすごい人物を連れてくるって言ってるんです、部下を信じてるんですって。何度も必死に頭下げて。だから、お金融資して下さいって。

その日、松田さんが事務所についた時点で、CDのダンボールが開いてて、ややCDが少なかったように見えたのは、多分、丹下社長が持っていったから、なんだと思うんです。

金がなくて、それが言えなくて工面しに回ってるところ、結果的に松田マネージャーのアシストで島田真夢が加入、WUGもやや団結して、松田さんも当事者意識を持ってきて、WUGを数ヶ月持たせることができ、丹下社長も金の目処が付いて久々に健康ランド(ってところが重要)で疲れを癒しているところ、無事再会となったんじゃないかと。

ようするに、結果的に上で言うところの、①も②も③も全部だったんじゃないかって思うんです。

悪びれず帰ってきてそのまま何事も無かったように居座り続けるのも、それがファミリーのみんなにとって結果的にいいことをやってると自分で信じてるからだと思うんですよ。ただ、説明が足りなさすぎるんですよね。だから、その辺りが丹下社長って母性的じゃなくて、いつもどこか、父性的なんですよね。そういう意味で、反発があるのはすごく理解できる。WUGのお母さんは林田藍里だけど、お父さんは丹下社長って感じ。お姉さんは菊間夏夜で、お兄さんもとい弟が松田さんかな。

つまり、「愛するダーリン」って言うのは、お前らのことだよ、って言わせんな恥ずかしい、を地でいってる、ほんと、めんどくさい人なんですよ、丹下社長って人は、多分。笑

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いやまあ、また妄想暴走全開してしまいましたが、とにかく、真相は全く分からないんですが、一番の問題は、僕なんかの想いより、メンバーのみんながどう思ってるかだと思うんです。

例えば久海菜々美は、ゆるせないが松田さんよりはマシだという考えだったり、菊間夏夜がそんなにだらしない人には見えない、いつか丹下社長の正体を暴いてやると言ってるし、でも、岡本未夕はそういう噂を聞いたとかなんとかで、七瀬佳乃は当然納得してなく半ば諦めぎみかもと思うし、林田藍里は泣いてるし、片山実波はおなかすいてるしで、島田真夢なんかは、後から加入してきたのもあって、いきなり岡本未夕探しに行けってまず、お前誰やねん、状態やと思うし。

結局、仕事をとってきたからすべてがOKになった訳じゃなくて、その後も一緒にいて、メンバーがどう思ったのかということのほうが重要で。松田さんの時みたいに、駄目人間でも丹下社長だったらええか、なんならこっちが支えたるかと岡本未夕みたいに思うのか、もう付き合ってられない、と思うのか。

で、結果的に、最後まで全員一緒にいたわけで。
それがメンバーの答えなんだと思うんです。

もちろん、これからは、分かりませんが笑

まあ、本当にお金が無かったんだとしても、それも丹下社長自身が招いたことな訳だし、松田さんも、もっともっと怒ってもいいと思うんですけど、そこが松田さんの駄目なところでもあるんですよね。

大人、駄目人間ばっかりやん。

いや、俺も人のこと言えんし。
初めて劇場版みたとき、この事務所グリーンリーヴズ・エンタテインメントの大人2人にめっちゃ親近感持ったよね、そのダメさ加減に。

駄目人間に、お前は駄目だって言って完璧を求めるのは、簡単なことなんだけど、ね。

それだと、その人じゃなくてもいいってことやん

俺、丹下社長も松田さんも結構好きだからさ

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島田真夢が、本当に欲しかったもの。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

丹下社長が失踪して、WUGは今後一切の活動が続けられなくなってしまった。
なぜなら、答えは単純だ。お金がないのだ。

七瀬佳乃が食い下がる。
本当に重要な場面で、諦めきれず食い下がったのは、何を隠そう、七瀬佳乃なのだ。
七瀬佳乃は、リーダーという自覚からくるものもあるだろうが、本当にWUGに期待していたんだと思う。それは、自分を救うためにも。いずれ、ちゃんと書きたいと思う。

菊間夏夜は怒り、久海菜々美はプライドを傷つけられ、片山実波は寂しそうにしている。
岡本未夕は、ただ、泣いている。いつの時代もそうだ、翼をもがれた天使は子供のように、ただ、涙を流すことしか出来ないのだ。

その場所で、何かを感じたのか、泣くことも出来なかった林田藍里は、島田真夢の前だけで涙をボロボロこぼす。

「こんなのって、ないよ」

それは、過去、島田真夢も経験した魂の叫び。

島田真夢は、そんな林田藍里を救いたかったのだと思う。
そして、同時に、過去の自分を救いたかったのだと思う。

だから、島田真夢は、ずっと見ることが出来なかったであろう、I-1club時代のDVDを見る決心するのだ。自分をも仲間をも親をも居場所をも、そして歌もダンスをも、めちゃくちゃにしてしまった、過去の自分と向きあうために。

過去と決別した、という見方もあると思うのだが、僕は、島田真夢はI-1club時代の自分を見捨てることなんてしない、と思う。

申し訳ないが、これは、理屈ではない。
島田真夢は、そういう人間だと僕は思う、としか言えない。

島田真夢のキャラクターソング「ハジマル」の歌詞で言えば、

もし消しちゃいたいようなことが胸のどこかにあっても
真っ黒な闇では塗りつぶしたくない
Wake Up, Girls!Character song series 島田真夢「ハジマル」より引用

だ。

前に進むためには、過去をも抱きしめて、今の自分と一緒に新しい世界へ、そして何より、新しい仲間の元へ自分を連れて行こうとしているように見える。

だからなのだ、だからこそ、自然に涙が溢れたんじゃないかと思う。

過去の自分がキラキラしていたからではなく、未来の自分に何か素晴らしいことがありそうな気がするからでもなく、今の自分にもまだ出来ることがあるんだと、その時、島田真夢は気が付いたんだと思う。

今の自分の中にもまだ、キラキラしたものがあるのを、自分自身で見つけることが出来たからなんだと思う。

一言で言うと、私はまだ生きている、だ。

それは、つまりそう、島田真夢が涙を流すとき、DVDから流れている曲I-1club「リトルチャレンジャー」の歌詞にもある、僕はここにいる、なのだ。

僕は、島田真夢が、ある意味で、本当に何者にもなれなかった人なんじゃないかと思っています。

I-1clubというトップアイドルのセンターだったのにも関わらず、島田真夢という自分自身にさえ、なれなかった人。自分自身さえ救えなかった人。

それが、島田真夢の悲しみのすべてだ。

そして、それは僕たちの多くが抱えている悲しみでもある。

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島田真夢は、オーラ溢れる人物。センターを任せられる人物。誰もが憧れ、現I-1clubセンター岩崎志保に未だライバル視され続ける、アイドルになるために生まれてきたような人物。

それは、物語からもちゃんと伝わってくる。

だけど僕は、個人的に、島田真夢という人物に、いわゆる”アイドルになるべくその才能を持ち生まれてきた天才少女”という面を見出したくなかった。

何故なら、僕には、歌とダンスが大好きな、ただの女の子に見えたからだ。

そう、島田真夢は、自身が言うように、アイドルではなく、一人の人間、つまり、いち少女に過ぎないのではないだろうか。

普通の女の子、島田真夢。

一人の人間、島田真夢。

驚くほど、しっくりくる。

普通の女の子だった島田真夢が、ひょんなことからI-1clubに入り、ひょんなことからセンターになり、ファーストシングルは100万枚を売上げ、一気にスターダムにのし上がってしまい、エンターテイメントの中心に据えられ、走り続けねばならず、生存競争に巻き込まれ、家族とも確執が生まれ、周りはライバルだらけになり、敵も現れ、スキャンダルに陥れられ、大好きだったものを奪い取られ、糸がほつれるようにすべてが狂い始める。

天才でもなく、強くもなく、自信もなく、ただ、そういう場に居合わせてしまっただけの少女。

選ばれる人間は、泣こうが喚こうが、選ばれてしまう。

それが、プロになるということでもある。

そういう運命を背負ってしまった、普通の少女、島田真夢。

だから僕には、島田真夢が、どうしても、悲しみの象徴のようにみえてしまっていた。

悲しみを一手に引き受けているように見えるのだ。

そして、それこそが、もうひとつの物語なのかもしれない、と。

Wake Up Girls!の物語は、何者にもなれなかった普通の女の子、島田真夢が本当に欲しかった”現実”だ。

そこには誰もいなかったのだ。

本当に会いたかったあいりは、いなかった。

本当に会いたかった、よっぴーや、みなみ、みゆ、かや、ななみ、はいなかった。

松田さんも丹下社長もいなかった。

ずっと、誰もいなかった。

島田真夢は今も、一人、ブランコを漕ぎ続けている。

そして、今も一人で、歌い続けているのだ。

大空のプリズムが 幸せの場所を指差す

見つけたらお願い そこで待っていて

この眠りから覚めたら すぐに行くから

すぐに行くから

劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編挿入歌「大空のプリズム」より引用

現にモノローグ(語り)を除いて、島田真夢は、この「大空のプリズム」を歌うまで一言もしゃべっていない。

島田真夢の本当にほしかったものが、Wake Up Girls!であったなら、僕は、それが夢のままではなく、現実となることを祈りたい。

真実の夢は現実になるべきなんだ。

僕たちが生きる現実で、島田真夢のほしかったものをすべて、プレゼントするために。

夢も、希望も、仲間も、仕事も、家族も、歌も、ダンスも、声も、笑顔も、そして、Wake Up Girls!という居場所も。

島田真夢を救うのは、現実なのだ。

それは、僕達にしかできないことだ。

なぜなら、僕たちは、今も現実に生きている。

それは、島田真夢が、あの日感じた想いと同じだ。

僕たちは、生きている。

僕たちは、ここにいるのだ。

島田真夢を大切な仲間の元へ導くことが出来るのは、この世界に生まれた、僕たちしかいない。

島田真夢が、本当に欲しかったもの。

それは、あなた、だ。

結局、間に合わなかったが、昨日、11月7日は、島田真夢の誕生日。

そして、現実で、島田真夢に命を吹き込んだ声優、吉岡茉祐さんの誕生日でもある。

急いで書いたから、とっ散らかってしまったけど、言いたいことは一つだけ。

まゆしぃ、お誕生日、おめでとうございます!

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何かが、生まれる瞬間。それは、パンチラなんて生やさしいものではなく、その奥の、シャツの裾まで見えてしまうほどの危ういものだった。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

2013年12月、島田真夢は、Wake Up, Girls!に加入する。

七瀬佳乃、林田藍里、久海菜々美、片山実波、岡本未夕、菊間夏夜、島田真夢、この七人で、Wake Up, Girls!は最初で最後のライブに立ち向かう。

「島田真夢です。このユニットに入りたくてここに来ました。どうか、Wake Up,Girls!に入れてください。」

その数日前、島田真夢はメンバーに頭を下げた。

そして、そう自分の名前を名乗るのだ。

それは、記号や番号ではなく、一人の人間だからだ。

島田真夢が、自身の名前を取り戻した瞬間だ。

対峙した七瀬佳乃は答えを求めるも、自身に対する答えを用意することが出来ず、ただ立ち尽くすのみだった。

テレビアニメ最終12話、その答えを手にし、さらにその先に見えるものに手を伸ばそうとしたのは、何を隠そう、その七瀬佳乃自身だった。

その時、そばにいて、七瀬佳乃を支えていたのは島田真夢。

二人は、その時どんな表情で、何を想うのだろうか。

菊間夏夜が、島田真夢にタオルを掛けてあげ、メンバーの背中を押す。菊間夏夜は、もう誰も自分のように一人ぼっちにはしないつもりなのだろう。すごく好きなシーンだ。林田藍里の安堵の表情もいい。だからだからだからあ、と喜びの声をあげる岡本未夕、どこか乗り気でないような素振りを見せる久海菜々美に対し、ジト目で答える片山実波。考え込み、すぐさま次の行動を起こそうとする七瀬佳乃。すべてが美しい。

ここから、最後まで、本当に美しいシーンの連続。

言葉にするのは無粋だし、そもそも言葉になんか出来ないのは分かってるけど、それでも書く。

ちゃんと書いておきたい。

僕はよく、私たち、と言ってくれるWUGのスタンスが大好きだ。

私たち。

その言葉が持つ力は、計り知れないものだ。

先日、劇場版を劇場再上演イベントで見させて頂いて、手を合わせ円陣を組むこの場面がWake Up, Girls!という物語の中心だと確信しました。

緊張し、震え、心配し、プロとしての責任を果たそうとし、笑顔もあふれ、どこか余所余所(よそよそ)しくもあり、衣装など用意できるはずもなく、バラバラの制服に身を包み、雪がちらつく仙台で飛び入り参加させてもらった、とある小さなイベントの小さな舞台の裏。

七人は、小さく初めての円陣を組む。

そして、その小さな七人で、最初で最後のライブに立ち向かう。

その場に飲まれないようにする覚悟、本能的な何かをそのままぶちまけても、抑えても抑えても、溢れ出てくる想い。感情。

誰かに見て欲しかった、自分の存在を証明したかった、ただ自分の歌を聞いて欲しかった、ただ自分のダンスを見て欲しかった、誰かに認めて欲しかった、少しでも明日に繋がっていて欲しかった。

私たちはここにいるという声、この世界で生きるという歌、これで辞めたくないという唸(うな)り、ここであきらめたくないという憤(いきどお)り、ここで終わりたくないという叫び。

ずっとアイドルがやりたくて、あのステージに登りたくて、歌が歌いたくて、ダンスを踊りたくて、必死で練習して、でも最初で最後のライブで、すべてを受け入れるしかなくて、でもやるしかなくて、怖くて、弱くて、小さくて、クリスマスの夜、雪が降って、出番間近、お金はなく、時間はなく、手が触れるほどの距離にいても、でも、コミュニケーションはまだまだとれていなくて。

壊れそうな気持ちと、抑えきれない衝動、温かい仲間と、凍えそうな体、幾人(いくにん)かのお客さんと、見えない未来。

その日は、そんな、この世界の何もかもすべてが、たまたまその場所に一つに重なった、特別な日だった。

それはパンチラなんて生やさしいものではなく、その奥のシャツの裾まで、さらにその奥の心の奥底まで、見えてしまうほど危ういものだった。

今後も特別な日はたくさんあるだろうが、一日として同じ日はない。

何故なら、それは、何かが新しく生まれようとする瞬間そのものだからだ。

こんな美しい日は、もう来ないかもしれない。

だからこそ、誰もが絶対に忘れないだろう。

絶対に、忘れることなど出来ないだろう。

その想いこそが、この物語が持つ本当の姿なのかも知れない。

もっと もっと 想い伝えたい

どれだけ傷ついても

譲れないものがある

聴いて 聴いて 必死に歌うから

嗤(わら)われてもいい 負けはしない

タチアガレ!

劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」主題歌「タチアガレ!」より引用

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光のページェント。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

仙台の小さなイベント。

Wake Up, Girls!の最初で最後の、たった1曲のライブが終わった。

たまたま居合わせた幾人かのお客さん。

その中に、大田邦良もいた。

大田は泣きながら、WUGにアンコールの言葉を投げかける。

その言葉に、WUGメンバーは、最高の笑顔で答えるのだ。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そのころ、I-1clubも東京ドームいっぱいのお客さんの声援を受け、最高の笑顔で答えていた。

どちらの笑顔も、本物、なのだ。

光のページェント。

東京で光る棒も、仙台で光る木も、同じ本物の光だと僕は思う。

ただ、見る人によって、その何もかもが違うのだろう。

Wake Up Girls!の七人からは、その光が、どう見えるのだろうか。

そう、物語はまだ、始まってもいないのだ。

挑戦し続けなければ到達できない場所が、この世界の至る所に存在している。

そんな場所に、いつか。

●     ●     ●

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そういや、自分、劇場版の好きなシーンがいくつもあって、そのいくつかは引用させて頂いているんですけど、載せきれないものも沢山あって、そのひとつがこの、久海菜々美のお姉ちゃんを見るような、めちゃくちゃいい笑顔。

たびじょぶ・・・からこの笑顔ですよ笑。

可愛いねえ

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

それから、ここも。勾当台公園野外音楽堂のライブで、寒空の中、咳き込みながら自己紹介するリーダーのかっこ良さたるや他に類を見ないほどですが、その後に見せるこの、マイクを置きながらスカートを押さえる仕草。

七瀬佳乃最強たる所以ですな。

その後のライブでのパンチラの事は、前回の記事でも書かせていただいてんですけど、僕はこの七瀬佳乃の描写を見るに、やっぱりその日そのライブは特別な日だったんだと思うんです。

いつもパンチラしないのはなんでだって言われても、それは違う日違う時間だからなんですよね。

その内面の内面が感情と共に溢れてしまったという想いも込めたものだったり、その場面を忘れられないものにする引っかかりだったり、挑戦者の気概だったりとか、物語の繋がりだったりだとか、それらの複合描写だと思ってて、単に見せときゃいいとか、いやらしさを現したものでは全く無いと僕は思っています。

その受け取り方は見てる人たちにも任されている描写だとも思ってて、その受け取り方のひとつが第一話後半や第二話で出てくる須藤なんかにも繋がってるんじゃないかな、と思ってます。

もちろん初見時は、自分もびっくりしましたが笑、今は、有り体で見ることが出来ています。

この「タチアガレ!」ライブシーンは、現実の声優ユニットのWUGの動きを参考にしているとの事で、一枚岩じゃなくて、やや走ってるメンバーがいたりとか、すごく面白い映像で、やっぱ最高だなって思いましたよ。

自分が古い人間だからかも知れないんですけど、詳しくは分からないんですけど、手書き?でワサワサ動くのが好きなんですよね、でもめちゃくちゃ大変とのことなので、CGで全く同じような質感に出来るならそれでもいいんですけど、その辺りどうなんでしょうね。今後も、この感じで行ってほしいな、とまた勝手なことばかり書いておきます笑

とにかく、現実の声優ユニットWUGの「タチアガレ!」ミュージックビデオで、また新しい「タチアガレ!」が見られるんじゃないかと思って、今からワクワクしています。

「タチアガレ!」MV、超楽しみなんですけど!

島田真夢が加入してから「タチアガレ!」が流れて、勾当台公園でのライブ、Wake Up, Girls!の文字、エンドロールの流れは、本当に素晴らしすぎます。

この流れ、大好きなんですよ。
ほんと何回も見ちゃう。

そんなこんな観てても、WUGってやっぱり挑戦者なんだって思うんです。

それがいつまで許されるかは分からないけど、でも僕は、どんなに大きくなっても、ずっと挑戦者でい続けて欲しいなってそんな風に思います。

それにもし、この先WUGに何かあったとしても、またここまで戻ってきて、また一からでも何度でも何度でもやり直せばいい。

それほど、この物語の中心点、始まりの場所が素敵な場所だと、僕は思います。

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僕たちは幸せになるために生まれてきた。

 

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

ずっと、ひとりだった。

誰しもに知られているだろう、だからこそ、島田真夢はいつもひとりでいるのだった。

クラスの人間が守ってあげると近づいてくるも、そんな死んだ言葉をいままで何百回何千回と聞いてきたのだろう、島田真夢には全く届かない。

この世界には、必死で生きようとする人間にも容赦なく、死んだ言葉を投げかける人間が多すぎるのだ。

島田真夢は、若干15歳にして、理不尽な理由でアイドルの頂点から奈落の底へ突き落とされた。

体中の羽根が堕ちる。

マスコミの執拗な詮索、親との確執、仙台に来てからも当然のように見つかってしまう。

ただ、歌いたかっただけだった。

ただ、ダンスがしたいだけだった。

すべてを奪い去られた島田真夢は、一人、今もブランコを漕ぎ続けている。

僕は、島田真夢が死ななかったのは、Wake Up, Girls!のメンバー七人がそばにいたから、ただそれだけのことだと思っています。

たった、それだけのことだと思っています。

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僕は、島田真夢の気持ちを考えるに連れ、よく生き続ける気持ちになったな、と思うばかりです。

Wake Up, Girls!は、人の生死が根底に佇(たたず)んでいるのは明白ですが、意識的にだと思うんですけど画的に多少抑えられて描かれているような気もして、だから、堕ちた底の景色がはっきりと描かれている訳ではないのですが、僕は、島田真夢は、実際に、一度死んでしまったようなものなんじゃないかとさえ思っています。

14,15歳という年齢で、大好きだったものを理不尽な理由から突然奪われ、周囲の何もかもが壊れていくさまを目の当たりにし、沢山の人たちが急に離れていき、一番守ってくれるはずであろう今まで共に戦ってきたと思っていた周りの身近な人間や家族ともほころびが酷くなり、本心、気持ちをひた隠しにし、自身を抑えつけ、壁を作り、話もせず、その為、自分が壊れていくさまを自分自身で強く感じ続けねばならず、ただ淡々と毎日を繰り返し生かされ続けているだけ。

それを、島田真夢は、たくさんの人も身近な人も自分自身さえも幸せにできない、という言葉で松田に話し、もう一度アイドルになることを拒絶するのだ。

自責の念が強すぎる。

しかも、この世界で自分が全然知らない人たちのほとんどが、自分を知っている状態。その知っていると思われていることもほとんどが本当のことではなく、それを否定も拒否もできない状態のなか、これからもずっと生き続けねばならない。

僕は、人間はそんなに強くないと思っています。

僕たちは、そんなに強くない。

だから、あなたが、必要なんだって言っていい。

自分は弱くて怖がりだから、あなたが必要なんだって言ったっていいんですよ。それぐらいで、いいんですよ。

Wake Up, Girls!の七人は、となりで一緒に歌い踊っている仲間と共に手を取り合い、時に遊び、時に抱きしめ合い、時に話し合い、時に言い合い、時に喧嘩をし、これから幾度と無く訪れる困難に立ち向かう。

それは戦いや争い、勝ち負けや競争ではなく、みんなで生きる、ということなのだ。

だから、みんなでごはんを食べるだけ、ただそれだけでもいい。

それが生きることそのものだからだ。

みんなで雨に濡れ、雪に濡れ、そして、これからもしかしたら、自身の全てをさらけ出し、みんなでお風呂にはいることだってあるだろう。

それそのものが、生まれること、ひとつになることの比喩でもあるのだと思う。

その一つ一つ、そのすべてが、生きるに価する、尊くて美しいシーンだ。

以前、テレビかなんかで、アイドルの方が記者の方に「活動は楽しいですか」とかなんとか聞かれて、「一つ一つを、この3人で大切に頑張っていきたい」「ライブが終わった後、ケーキを食べるのがうれしい」というようなことをおっしゃっているのを聞いていて、そうだよなあ、ほんとその通りだわ、とすごく納得できたんです。

僕は、Wake Up, Girls!からも、そんな雰囲気を感じたのかもしれません。

だから、劇場版から続くテレビ版第一話に、まさに、七人みんなで「喫茶ビジュウ」でお茶をし、ワッフルを食べている映像があって、それもすごくうれしかった。

つまりなんというか、全く新しい家族のような、同士のような、その輪が広がっていくような、そんなイメージがするんです。

だから、Wake Up, Girls!は、時代が変わるときに自然に現れる、何が何だか分からないもの、それが何かはまだ僕も分からないけど、その何か、なんだと僕は思っています。

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しかし、僕は怖い。

島田真夢は、「I-1club」にいたころの経験や体感、そしてそれに付いてきた結果がこれからも幾度と無くフラッシュバックし、いやでもそれを思い出すだろうから。

それは、島田真夢自身も、それがプラスになっていると小説版で語っている。

もしかして、自分が考えていることを相手にも強制してしまうのではないだろうか。

こういうふうにしておけばうまくいったという紛れもない事実が体に染み付いており、ピンチになったとき結果を求めるあまり、それが発動してしまうのではないだろうか。

いつか、誰かのことを蹴落したり、必要がないと思ってしまうのではないだろうか。

またいつか、走ることを止めることができなくなったり、立ち止まって周りを確認することができなくなったりしないだろうか。

何もかもを背負いすぎて、がんじがらめになったりしないだろうか。

周りと比べることでしか自分を誇示できなくなったりしないだろうか。

周りに圧倒され、自身を見失ったりしないだろうか。

自分を否定したりしないだろうか。

自分を嫌いになったりしないだろうか。

もう、大丈夫なのだろうか。

島田真夢は、本当に、もう大丈夫なのだろうか。

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でも、その島田真夢は、もう一度生まれ変わり、生き始める時にちゃんと、自分を幸せにしたい、と言った。

世界は、変わったのだ。

生まれ変わり、自分自身を無理やり変化させたのかも知れないが、そのため、後々歪が生じる可能性もあるかも知れないが、それでも、その時、僕はすごく安心した。

以前も書いたが、それは、本当に僕自身すごく納得できた言葉だった。

だから僕は、WUGの物語、特にこの劇場版には、あなたは幸せになっていい、というメッセージが散りばめられていると思っている。

自分を幸せにしたい、はイコール、あなたは幸せになっていい、だ。

幸せになるためには生き続けなければならない。

つまり、もっと言うと、あなたは生きなければならない、というメッセージかも知れない。

これは、すごい覚悟のいるメッセージだ。

今のこの世界で、あなたは生きて幸せにならなければならない、と言い切っているのだ。

でも、僕も同じ想いだ。

あなたは幸せになるべき人なのだ。

何故なら、僕たちは幸せになるために生まれてきたからに他ならない。

そうなのだ、僕たちは幸せになるために生まれてきたんだ。

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ここから最後、自分のことで申し訳ない。

でもこれは、僕自身ずっと考え続けていたことで、劇場版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」を観てさらに強く感じたことだから許して欲しい。

希望のかけらが散りばめられているなかで、あなたは生きて幸せにならなければならない、という強いメッセージ、これは、何者にもなれなかった僕へのメッセージでもあった。

まだ何者にもなれていない松田さんも劇中、空に向かって呟くが、夢や希望は、まさしくその空から降ってくるものではなく、元々僕たちの中に存在しているものだ。

だから、戸惑う。

永遠に、探し続けてしまう。

それは、それに気がついてしまった人が、すでに自分自身の中にあるものを一生想い続け、追い求めていかなければならない、ある種の片思いに似た寂しさを抱えている。

それは、島田真夢が、自身の過去を見て、自然に涙が溢れてしまうのと同じだ。

それは、儚くも美しいものだ。

僕の大好きなシーンでもある。

ずっと欲しかったものが、今の自分自身の中にあったことに気が付き、その美しいキラキラとした夢や希望などの想いが自身の中から自然に溢れでてくる、とてもとても大切なシーンだ。

それは、誰の中にも存在し、そして、僕の中にも当然のように存在している。

そして、その核に触れることは絶対に出来ないのだ。

それが自分探しというものの正体かも知れないが、いつも、もどかしさばかりが募るばかりだ。

それに少しでも近づこうと、毎日毎日、自分自身と対話し対峙し練習し時間を掛け環境を整え、地に足を付け、淡々と日々自分自身を更新し変化させ続けるだけだ。

僕に出来ることは、やっぱりこれからも、毎日毎日、音楽や言葉、想いについて考え続け、歌い弾き描き綴り紡ぎ続けることだけなのだ。

考え、行動し、さらに考え、さらに行動し続けること。

挑戦者で居続けること。

それが、何者にもなれなかった僕が出した、答えだ。

そう、結局、怖がりな僕は、生き続けることしか出来ないと悟ってしまったのだ。

だったら、僕は、出来るだけ笑顔でいたいと思う。

島田真夢が、一度死んで、それでも、もう一度、生きようと決意したのと同じように。

それが、残されたものの運命でもある。

そして、そこにどうしても必要なものがある。

それは、”あなた”であり、人であり、繋がりだ。

もっと言うと、大好きな人たちと共に手を取り合い、何かを生み出し続けることだ。

劇中、島田真夢が七瀬佳乃に言葉をかけ、手を重ね合わせ、Wake Up, Girls!の七人が「がんばっぺ!」と掛け声をかけあったように。

この先、誰かが僕を待っててくれているのかも知れないし、僕が今、誰かを待っている状態なのかも知れない。

いや、それは、今は何も分からない。

情け無いが、この年になっても、悩み続けてるし、戸惑い続けているし、分からないことばかりだ。僕は、未だ何も分かってないし、何も知らない人間なのだ。

そうなのだ、結局は、自分の考えなど何も役に立たないんだろうと思う。それも、もう、分かっている。

とにかく、これからも幾度と無く、ひどい状況は発生し続けるのだろう。

思い出すことも辛く、悔しく、見ることも考えることもままならない出来事も沢山あるだろう。

それは、はっきりとではないかもしれないが、また、Wake Up, Girls!劇中に丁寧に組み込まれ描かれ続けるだろう。

アニメーションにするもしないも、もう、それが、現実なのだ。

明日もまた雨降りかもしれない、明後日も、その次の日も雨降りかもしれない、一生雨が止まないかもしれない。

そんな中でも、楽しいことやうれしいこと、感動することや笑顔はこの世界のどこかに存在していると僕は信じている。

僕たちは、自分たちでそれを生み出し作り上げることだって出来るかも知れない。

それが、自分を幸せにする、ということなんだと僕は思う。

●     ●     ●

僕たちは幸せになるために生まれてきた。

自信を持って、覚悟を決めて、胸をはって、その想いを伝えればいい。

自分ができる精一杯で、全力で、想いを伝え続ければいい。

そんなある日、もしかしたら、身近な周りの人を幸せにすることが出来るかも知れない。

そして、いつの日か、奇跡的に、たくさんの人たちを幸せにすることが出来るかも知れない。

今はまだ、よく分からない。

でも、劇場版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」を含む、その物語やそれを取り巻く人々は、それを僕に気がつかせてくれようとしてくれたんだと思う。

そう、どんなに頑張っても、結局は、誰のことも幸せに出来ないかもしれない。

でも、それでもいいじゃないか。

あなたが幸せであれば。

何故なら、僕たちは幸せになるために生まれてきたのだから。

僕は、あなたが幸せであれば、他に何もいらないんだ。

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2015年12月12日(土曜日)幕張メッセにてライブイベント「Wake Up, Girls!『Beyond the Bottom Exten』」開催決定。

●Wake Up, Girls!公式ポータルサイト 
http://wug-portal.jp/ 

●Wake Up, Girls!公式Twitter 
https://twitter.com/wakeupgirls_PR 

●Wake Up, Girls!公式ブログ 
http://ameblo.jp/wakeupgirls/ 

●Wake Up, Girls!オフィシャルファンクラブ 
http://wug-fc.jp/ 

●2015/12/9(水)「Wake Up, Girls! 続・劇場版 後篇『Beyond the Bottom』」の主題歌「Beyond the Bottom」発売。

●「Wake Up, Girls! 続・劇場版 前篇『青春の影』」の主題歌「少女交響曲」発売中。 

●「Wake Up, Girls! 1st LIVE TOUR 素人臭くてごめんね!Wake Up, Girls!Festa.2014 Winter Wake Up, Girls! VS I-1club Live Blu-ray」発売中。 


 

●続・劇場版 前篇「青春の影」、ニコニコ動画にて公式配信(756pt/7日間)始まっています。


Wake Up,Girls!青春の影 ニコニコ動画

●2015年12月11日(金)公開「Wake Up, Girls! 続・劇場版 後篇『Beyond the Bottom』」予告編

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【WUG映画ネタバレ注意】劇場版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」の感想。」への2件のフィードバック

  1. 映画化は裏目だろ!!!

    きちんとテレビシリーズで流しとけば、固定ファンを集めることができたはずだ!!

    返信
    1. 映画化して良かったと思ってる。

      映画化は裏目じゃないと思う。確かに、いきなりテレビ版1話から見るのはつらいけど。
      でも、映画の冒頭を見てみると、あの演出だったら、映画館で見たほうが効果的だと思うよ。
      より、登場人物の心情に近付ける気がする。

      返信

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