【ネタバレ注意】岡本未夕が優しさを見せるとき。「Wake Up, Girls! 第01話 静かなる始動」の感想 WUG37

 

公開日:2015年5月2日

 

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Wake Up, Girls!(WUG)

 

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【ネタバレ注意】希望のかけらと、その物語。Wake Up, Girls!(WUG)とは何だったのか。はこちら。

ここは、「Wake Up, Girls! 第01話 静かなる始動」の感想37 です。

ネタバレしていますので、ネタバレが気になる方は注意してくださいね!

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岡本未夕が優しさを見せるとき、僕は少し寂しくなる。

去年末のクリスマスライブが最初で最後だと思っていた。

皆が気になっていたこと。アイドルを続けられるのかどうか。社長はいまだ消息不明だ。

だがマネージャー松田さんのおかげか、はたまた悪徳プロデューサー須藤のおかげか、Wake Up, Girls!の活動は今後も続けられることが決まったのだ。

安堵したWUGメンバーは緊張が解(ほぐ)れたのだろう、七人全員で喫茶ビジュゥにお茶をしに行くことに。

「でもよかったよね、また活動できるんだもん。」

そこでの数分間は、Wake Up, Girls!という物語を象徴するシーンの一つだと僕は思う。

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その喫茶ビジュゥで、松田さんが撮影していた小さなスマートフォンに写るクリスマスライブの映像をWUGメンバー七人全員で観ることになるのだが、その流れで、七瀬佳乃が言葉にしてしまう。

「I-1club時代の映像とか、たまに見たりするの?」

「よっぴー!」

林田藍里がすぐさまそれを止める。

「あ、ごめん。。」「ううん。」「そっか。」「うん。」

島田真夢と七瀬佳乃の言葉少なな会話が、その関係性のすべてを物語る。

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まだまだ信頼関係も構築されてない、オーディションで集められて数ヶ月過ごしただけの7人。島田真夢にいたっては、オーディションすらしておらず頭を下げてWUGに入れてもらったような立場でもある。

だからこそ、その島田真夢に今まで何も聞けなかったのだろう。

メンバーは島田真夢について何もかもを知りすぎているが、何もかもを、知らなさすぎている。

しかし、七瀬佳乃の質問は何も間違っていない。それは、ある意味真実を突いている。だから場の空気が淀んだ。まぎれもなく、島田真夢はあのI-1clubのセンターだったのだ。あのトップアイドルのさらにそのセンターを任されたこの世界で唯一の人物だったのだ。林田藍里も島田真夢のことを想うあまり止めに入っただけだ。

島田真夢にとっても、真実の質問だったのだろう。本人は否定したが、もう一度アイドルをやろうと決めたのは、WUGに入ったのは、そう、I-1club時代のあの映像を観たからだ。あのDVDで「リトル・チャレンジャー」を歌う自分自身を観たからだ。涙を流し、だが目を背けずにそれを見続けたからだ。だから、もう一度アイドルをやろうと思ったのだ。だから、WUGに入ったのだ。

希望を胸にしたことも酷い状態に陥ったこともあったI-1club時代の自分があったから、今仙台に住み、そして今、Wake Up, Girls!にいるのだ。それは、まぎれもない事実だ。その呪縛からは一生逃れることは出来ない。

私は元I-1clubだ。I-1club時代の映像も見た、だからこそ私はここにいるのだ、とWUGメンバーを目の前にして言えるだろうか。いつか言えるかも知れない。いや、ずっと言えないかも知れない。ここにも答えはない。そんなに簡単なことではない。島田真夢は、今は何も言えず首を横に振るだけで精一杯なのだ。

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七瀬佳乃は、Wake Up Girls!のリーダーだ。

モデルやCMなどの経験も豊富だ。他のメンバーよりも少しは芸能界のことも分かっているつもりだ。島田真夢のことも当然知っている。その島田真夢が今同じグループに所属している。そんなこと普通はあり得ない。しかし、これから一緒に活動することになったのだ。つまり今、普通ではないことが起こっている。しかもそれが、一回きりのこのライブだけでは終わらなかった。もう、勢いだけでは乗り越えることは出来ない。

これからも一番近くでその光を見続けることになる。だから、話がしたかった。普通の話がしたかった。I-1clubの島田真夢じゃない、WUGの島田真夢と、いや、一人の人間としての島田真夢と何気ない普通の話がしたかった。

七瀬佳乃は、怖かったのかも知れない。

地方で必死に活動してきて同じく希望を胸にしたことも、酷い状態に陥ったこともあっただろう七瀬佳乃は、Wake Up Girls!というアイドルグループに入って何とか自分を取り戻したかった。もう負けたくなかった。

そんな折、あの島田真夢がWUGに加入する。また負けるかも知れない。そんな恐怖を七瀬佳乃は感じたのかも知れない。

しかし、七瀬佳乃には自分の光が見えていない。

あなたがいたから、島田真夢はここにいることが出来たのだ。そのことに気がつくのはもっとずっと後のことだ。

この世界は、勝ち負けでは無い。僕たちに出来る唯一のことは、生きる、ということだけだ。

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そんな、仲間との語らい。

静かなる始動。

一瞬、場の空気が淀(よど)む。

突然、岡本未夕はハイ!ハイ!と手を挙げる。

岡本未夕は、自らの考えてきた自己紹介を披露すると言い、実際に場の空気を一瞬にして大切な場所に変えてしまう。

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岡本未夕にとっては自己紹介などどうでも良かったのかも知れない。

岡本未夕は、ただ、大切な人を守りたかっただけなんだと思う。

そこは岡本未夕がすべてを失いやっと手にした、大切な場所だ。

岡本未夕は、お姫様になりたかった。アイドルになりたかった。I-1clubになりたかった。それは心にずっと残ってることだろう。その後メイドin仙台でアルバイトをしても、WUGに入ってもずっと心に残ってることだろう。Wake Up, Girls!のメンバーになって、そのわだかまりは、その呪縛は、すべて消え去ったのだろうか。

アイドルになった自分を見て、何もかもが報われたのだろうか。

お姫様への想い、アイドルへの想い、I-1clubへの想い、WakeUp,Girls!への想い、メンバーへの想い、メイドin仙台への想い、ファンへの想い、スタッフへの想い、それから、家族への想い。

岡本未夕は今、いったい何を想っているのだろうか。

この先のすべての言動が岡本未夕を現すものだ。そのすべての言葉を岡本未夕自身が発しているのだ。第02話で直面した現実に発した言葉、その後のメイドin仙台での言葉、最終話アイドルの祭典でのI-1club現センター岩崎志保に対しての言葉、その時の島田真夢に対しての最後の言葉、その他のすべての言葉。すべてを聞き逃してはいけない。

岡本未夕は、心のわだかまりが溶けていないことに気がついてしまっている。一生解けないものを岡本未夕は心に抱えている。だからこそ、岡本未夕は真っ先に手を上げた。WakeUp,Girls!の七瀬佳乃と、I-1clubの島田真夢の間で。

私はみんなが大切だ、と言ったのだ。私はみんなのことを失いたくない、と言ったのだ。それは、アイドルになりたくて何もかもを犠牲にしてきた岡本未夕にしか出来なかったことだ。いつか岡本未夕は、その二人よりも辛い立場に陥るかもしれない。そんな気がして、僕は怖いのだ。

もう何も失いたくないのかも知れない。いや、失いたくないに決まっている。

WakeUp,Girls!に入ったということは、もうI-1clubにはなれない。憧れは憧れのまま、心の奥底に閉まっておくものだ。夢はお姫様になること、アイドルになること。それは決してI-1clubになることではないのかも知れない。でも本当にそうなのだろうか。

アイドルになった自分は、もうメイドin仙台の一員ではない。たまに帰ることは許されるかもしれない、でもそれは思い出に身を委ねているだけだ。みんな受け入れてくれるはずだ。でもそれでいいのか。Wake Up Girls!というアイドルであり続ける限り、メイドin仙台のみゅーではない。Wake Up Girls!のみゅーなのだ。メイドin仙台は大切な場所だ。でも、それは自分で決めたことだ。

何もかもが終わったら、岡本未夕は必ず、メイドin仙台に戻るだろう。

それまでは、アイドルで居続けて欲しい。トップアイドルになって欲しい。誰もが憧れるような、何もかもを救うような、すべてを笑顔に変えるような、この世界を信じれるような、過去と未来と今を繋ぐような、そんなトップアイドルになって欲しい。

自ら何かを選んだということは、それ以外のすべてを自ら選ばなかった、ということだ。

あなたが大切だと言うとき、それ以外のすべてを犠牲にするかもしれないことを岡本未夕は分かっている。

しかも、それでも、すべてを犠牲にしても、守れないものが岡本未夕にはあった。

未夕らが震災で家を失うなどの被害に遭う、とはっきりWUGpediaに書かれてある。

そして「リトル・チャレンジャー」が発売されたのは、2011年の4月。そのときI-1clubは「好きだよ。」と愛を歌った。

それは、岡本未夕だって絶対聴いていたはずだ。

岡本未夕が失ったもの。

岡本未夕の大切な人は、今、ちゃんとそばにいてくれているのだろうか。

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岡本未夕が優しさを見せるとき、僕はいつも少しだけ寂しくなるんだ。

何故なら、多分、僕には一生かかっても、岡本未夕を救うことが出来ないからだと思う。そして僕には一生、岡本未夕の気持ちを分かってあげられないからだと思う。

でも、最近思うんだ。

それでもいいじゃないか、って。

そもそも、人を救うなどそんなこと出来るはずがないんだ。そもそも、人の気持ちなど分かるはずもないんだ。僕は僕の想いを僕の言葉で必死に書き綴るだけだ。

もし、それが岡本未夕に届く何かであれば、それは奇跡以外の何ものでもない。しかし、奇跡ほど信じられないものは、無い。もっと信じるべきものがこの世界にはあるはずだ。

この世界の誰が、岡本未夕を救えるというのだ。

それが出来るのは、岡本未夕が信じるものだけだ。

それでもいい。

岡本未夕が優しさを見せるとき、岡本未夕は大切な人のそばにいるのだから。

そして、いつか岡本未夕が自分自身を信じることが出来たとき、岡本未夕の周りは大切なものであふれかえっているはずだから。

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●2015/6/3(水)発売!オーディオブック 小説版 Wake Up, Girls! それぞれの姿 DLカード 第2章 お姫様になるために 岡本未夕編

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これは、「Wake Up, Girls!(WUG)とは何だったのか」という名で書き綴っている、現在進行形の感想の一部になります。そちらのページにも貼っていきますので、お時間のあるかたは是非。

【ネタバレ注意】希望のかけらと、その物語。Wake Up, Girls!(WUG)とは何だったのか。

次回、第02話「ステージを踏む少女たち」の感想を予定しています。

長文乱文勝手ばかりにもかかわらず、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました!

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2015年12月12日(土曜日)幕張メッセにてライブイベント「Wake Up, Girls!『Beyond the Bottom Exten』」開催決定。

●Wake Up, Girls!公式ポータルサイト 
http://wug-portal.jp/ 

●Wake Up, Girls!公式Twitter 
https://twitter.com/wakeupgirls_PR 

●Wake Up, Girls!公式ブログ 
http://ameblo.jp/wakeupgirls/ 

●Wake Up, Girls!オフィシャルファンクラブ 
http://wug-fc.jp/ 

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