【ネタバレ注意】希望のかけらと、その物語。Wake Up, Girls!(WUG)とは何だったのか。

 

公開日:2014年4月13日

 

Twitter
facebook
line
hatebu

WUG

 

スポンサードリンク

 

結論から書きます。

Wake Up, Girls!(WUG)とは「希望」です。

それは、「希望のかけら」の集合体。

何だったのか、という題名にしたのは、終わらない物語だと感じたから。

それは時に、非常に危ういからこそ、僕はこんなにも惹かれているんだと思う。

Wake Up, Girls!とは、失った何かと共に歩み始めるべく、人々が希望のかけらを持ち寄る物語だと僕は思う。

●     ●     ●

※ここから下に下に大まかな概要と、自分がWakeUp,Girls!を観て大きく思った事を書いています。その後、劇場版からテレビ版の感想を書いています。未だ現在進行形で感想を書き綴っております。現在は劇場版七人のアイドルからテレビ版第1話〜第2話の感想中です。

●     ●     ●

Wake Up, Girls!(WUG)

Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ)というのは、アイドルグループが主人公のアニメーション作品です。略してWUG(ワグ)と言います。

とてもいい名前だと思う。

ちなみに、アニメに登場するキャラクターに声をあてている声優さん達が現実でライブをされている時の声優ユニット名称も同名です。

物語的に第0話の位置づけの劇場版、その後、1話〜12話がテレビ放送され、地域により、すでに最終12話まで放送が終了しています。

Wake Up, Girls!未視聴のかたも、今からでも全然楽しめます。

むしろ、まだ始まったばかりかと僕は思います。

気になってる方は、この機会に是非、観ていただきたいです。

その際は、出来れば、劇場版から観ることをオススメします。

劇場版はBD発売されており、これから各話BDも発売されます。

あと、声優ユニットであるリアルWUGの活動も続いており、先日、東京、大阪、そして舞台である仙台を巡るツアーを発表、5月にはアメリカのシカゴで開催される「Anime Central」に参加、6月には「@JAM」に出演、そして、この夏にはアニサマ出場も決定しているとのこと。

僕は今回このWUGというアニメーションを見て感動もしたんですが、何より、なんか大好きになってしまったんですよね。

自分でもその理由が知りたかったので、「Wake Up, Girls!(WUG)とは何だったのか」と題し、色々考えてみました。

ところが、ブログに書いているうちに、案の定、とても長くなってしまい、いつまでもアップ出来ない状態になりそうだったので、書けたところから数週間~各話のBDが発売される数ヶ月に分けて、随時アップしていこうと思います。

1ページのほうが読みやすいかなと思いますので、下に下に付け足していく形で、最終的に全文をこのページにアップします。ちょこちょこ修正や追記などするかも知れませんが、結論はもう書いてしまったし、大筋は最後まで出来ているのでそのまま、だと思います。

続きをアップしたとき、ツイッターの#WUG_JPハッシュタグなんかでも更新お知らせしようと思っていますので、お時間あるときにでも覗いてみてくださいね。

疲れちゃうとあれなんで、日を分けるなりして、ゆっくり読んでみてくださいね。

かなりネタバレ有りで感想を書いていきますので、ネタバレされたくない方は、絶対に続きを読まないでくださいね!

●     ●     ●

青春群像劇

さて、さっそく、Wake Up, Girls!の感想から書いていこうと思うんですが、僕は、劇場版とテレビアニメ最終12話まで全部見て、これは、WUGという物語に出てくる人たち全員の青春群像劇だと感じました。

青春群像劇というのは、ざっくり言うと、いろんな人の青春の時、例えば10代とかそういう頃の物語だと認識してるんですが、WUGに関して言えば、いろんな人が青春する物語じゃないかと。

この、いろんな人、という所が超重要。

WUGのメンバーだけじゃなく、登場人物、そして、自分を含め現実でWUGを体験している人全員が青春する物語。

だって、なにかがキラキラしたりするのって、年齢全然関係ないもんね

●     ●     ●

あと自分、邦画も大好きなんですが、音だけ聞いてるとそれこそ邦画みたいだし、どこか、そんなようにも見えていて、カメラや画的、物語的にも、リアルファンタジーというか、ドキュメンタリーや舞台などの要素も持ったアニメーションだと思いました。

ようするに、現実をそのままにありのまま描いているわけではないと思います。ただの現実が欲しいなら、実写のノンフィクションドキュメンタリーでいい訳だし、そもそもアニメーションである必要がない。

アニメーションが持つリアルというのは、現実よりも現実的なこと、というような意味合いなんだと僕は受け取っています。

上手く言えませんが、例えば、涙が大きかったり、髪が風で大きく流れたり、派手なアクションで出会いが起こる、みたいな感じです。涙も髪も風も、もちろん、出会い自体も現実にありますが、より面白く見せてくれて、その方法や向きなどの方向性に違いがあるだけかと。

そもそも、すべてのアニメは現実じゃ無い訳で。

だけど、制作者たちは現実を抱(かか)え生きざるを得ないため、アニメの登場人物や場、声や空気感などにその感情がのるものなんだと思います。

WUGは、その部分、感情という危うい部分を強く意識した作品なんじゃないかと、僕は思います。

その危うさこそが現実で、その他をアニメーションで表現している、ということなのかも知れません。ここの考え方が非常に繊細で難しく、僕も、もっともっと考えなくちゃいけないといけないところなんだと思います。

分からないことがあるからこそ色々知りたくなるし、興味も出てくるし、おまけに楽しくて、まさにこの言いようのない「現実に寄り添う感情」がとても優しく、それこそが、その優しさこそが、僕がWake Up, Girls!に惹かれている大きな原因の一つなのかも知れません。

すごく優しいですよね、WakeUp,Girls!の世界観って。

●     ●     ●

もし、これはアイドルが出てるし、アイドルアニメなんだよ、ということで言うなら、WUGは、アニメとアイドルの為に作った物語だと思います。

しかも、物語として、とても誠実に丁寧に作られていると感じました。

だから、差別化とかアンチテーゼとかじゃないと僕は思う。比較も対立も無意味かと。だってそもそも、そのほとんどが煽(あお)ったり宣伝のために誰かに見てもらうためだけの意味以外にゃほぼ必要ないし、当然、いいところはどの作品にも沢山ある。結局、自分が好きかどうかだけのことかと。

当然、作り方や方向性うんぬんに違いはあって、時に言及することもあるかも知れないけど、アイドルに対してどうのこうのでも、アイドルアニメに対してどうのこうのでもないと思う。

ただ、エンターテインメントという大きい括りや、自分自身についてなら、なんかあるのかも知れない。島田真夢(まゆ)が白木に啖呵を切って、自分自身の幸せを追い求めたように。

だからこそ作り続けている、ということでもあるし。

なので制作者の皆さんは、WUGに限らず、アニメとかアイドルとか、エンターテインメントが大好きなんだと感じました。愛も溢れてる。これで、もし嫌いとか言ってたら、それはツンデレ過ぎますよ笑

アニメ見てて、例えば、飛行機とか好きな人が作る作品って、なんか分かるじゃないですか。あーこれ大好きなんやろなあって。ここで、こう雲が出るんだよなあとか色々考えてるんやろなって。愛とか愛嬌が溢れてる感じで。それと一緒の想いを、僕はWUGからも感じました。

WUGには山本寛監督がおっしゃっていた「虚実混交」というキーワードもありますが、それもつまり、単純にどっちも大切で大好きなんだよ、って言ってるんじゃないかと、僕は思うんです。

だって制作者の皆さんも、アニメWUGに出てるみんなも、リアルWUGのみんなも、ファンのみんなも、見てるみんなも、なんか楽しそうなんやんもん。ワイワイギャーギャー言いながらも楽しそう。いや、実際ワイワイギャーギャー言ってるかは知らんけど。

そうやって、たくさんの人たちとも、みんなでワイワイギャーギャー仲良くやっていければええやん。

それ以外のことなんて、取るに足らん、どうでもいいことやと僕は思うよ。

●     ●     ●

ワンダーフェスティバル2014ライブ

さあ、次は出会いの話。

実は、声優さんの、いわゆる”リアルWUG”が出演していた現実のライブを見たんです。

ほんとに、偶然。

ワンダーフェスティバル2014のニコニコ生放送でWUGの7人がライブをやってるのをたまたま見たとき、メタルギアみたいに「!」ビクッてなって笑、ほんとにビックリして、心底感動してしまったんです。

で、その足ですぐCDとBD買って。

なんか実際、アニメに出てくるマネージャーの松田さんみたいに、その場で目をうるうるさせて立ち尽くしてしまった訳なんです。

その感動は以前、ブログに書きなぐっていますので、良かったら見てみて下さいね。

で、続けざまに劇場版アニメを見て、こちらも感動してしまって。

傑作ですよ。劇場版。

主題歌の「タチアガレ!」が、まず最高だし、7人が集まってくるところとか、感情をぶつ切りにするところとか、説明し過ぎないところとか、場面展開の妙技や、並んで顔を出すところとか、各々の表情、あと色々なんですけど、とにかくもう、大好きですよ。

あと、島田真夢加入前辺りからラスト曲、最後のおわりまでの流れとかも、特にすごく好きです。

随所に、邦画の感じがあるんですよ。僕も全然詳しくないんですが、それが好みなのかも知れません。

なんか中々思い出せなくて、耳をすませばかな、とか短編超良作のイメージだとか思って考えてたら、サブタイトルの「七人のアイドル」って、黒澤明監督作品の「七人の侍」やんかって急に気がついて、そういや、名前もそうかも、って。苗字は島田勘兵衛とかの島田とか、菊千代とか苗字のない人は菊間とか近い感じのようで。下の名前は、声をあてている声優さんの下の名前の漢字違い読みそのままだと思います。

ちなみに、「七人の侍」の音楽作った人、早坂さんっていうんですよね。知らなかったです。早坂さんもアニメに出てくる音楽プロデューサーの名前です。

とにかく、まだ観ていないという方も、テレビ版を見てWUGが気に入ったかたも、是非、劇場版七人のアイドルを観ていただきたいなと思います。

iTunesや、バンダイチャンネルニコニコ動画とかでもレンタルされていますし、Amazonで約3000円で買えると思います。BDに「タチアガレ!」のCDついてるよ!

ほんと、テレビ版がさらに面白くなると思いますし、それよりも何よりも、短編中編映画としてもとても面白いので、是非見て頂きたい1本です。

WUGアニメに、各々(おのおの)いろんな感想があると思うんですが、劇場版はありだ、というのは、沢山の方に納得して頂けるんじゃないかと思ったり

●     ●     ●

一つになる、ということ

さて、劇場版、テレビ版含んでの大きい想いから書いていこうと思います。

WUGという物語全体を大きく見ると、「一つになる」という想いが込められているんじゃないか、と感じました。

この「一つになる」という曖昧な表現を、なんとか視覚的に見せようとしてくれているのかな、と。

実はこれ、先のブログにも書きましたが、WUGのライブを最初に見たときにも思ったことなんです。

それは、決して誰かを頂点とした統率のとれたものじゃなくてもよく、個々が独立し、自分で考え、自身の幸せを追い求め、それぞれ足りないところを補いながら、時に強く時にゆるく連携をし、ひいては他の多くの人々の幸せをも引き出していく、といったすごく大きなイメージです。

小さくて狭くて固いイメージじゃなく、大きくて広くてやわらかいイメージです。

だから、パッと見一つにならなくてもいいって感じだけど、実はめっちゃ大きく一つになってるみたいな感じでしょうか。

WUGの7人も個々がちゃんと独立した想いを持った人たちで構成されていて、時に強く、時にゆるやかに連携し、変化しながら自らと他者を幸せにしていくのだと感じています。

そして、その為に必要なことが、時に夢だったり、時に現実だったり、時に物語だったり、時に世界が変わることだったり、時に運や才能、コネやお金だったり、時に家族や仲間だったり、時にライバルだったり、時に故郷や居場所だったり、時に応援してくれる人だったり、時に沢山の一般の人だったりするのだと。

ではなぜ、一つになることが必要なのか。

それは、山本監督もおっしゃっており、公式的にも伝えられていますが、こちらも大きく言うと、震災が起こったから、だと思います。

つまり、僕たちは、そんな、いろいろな人がいて、いろいろなことが起こる世界に住んでいるから、なんだと思います。

そして、それをもって、最終12話の白木の「エンターテインメントにできること」という言葉にも向かっていったんだと思いました。

なぜ、仙台を舞台にしたのか。劇中に震災の話も出てくるし、声優さんの中にも仙台出身の方や岩手出身の方など東北出身の方もいる。同時に様々な出身地の方々がいる。何故か。その答えがまさにこれだと思ってて、僕たちはそういう世界で現実に生きているからなんだと思います。

もちろん劇中のように、無理に口に出すこともないし、何もかもを湿っぽくする必要もない。

でもそれは、僕たちの世界で実際に起こったことで、アニメにするもしないも、もう、どちらもが現実の世界になってしまった、ということだと僕は思うのです。

●     ●     ●

一つ一つ見てみたいと思います。

例えば、9話。非常に重要な回で、観た方々も様々な感想を持った回だと思います。

その9話の白木と島田真夢の確執で、「君たちは人間である前にアイドルです」と常々言っていた白木に対し、島田真夢が「アイドルの前に人間です」と啖呵(たんか)を切ったところがありましたが、これはつまり、自分で考える、と言ったんだと思います。

何故なら、人間は考える生き物だから。

恋愛禁止も、何もかも全部、自分で考えたいと言った。

その後で、自分はどうするのか、何がOKで、何がNGなのか、それは自分で決めればいい。

つまり、自分を誰かの思考の元に渡したくない、ここでは、白木の思考の元ですが、自分のすべてを誰にも渡したくないと、そう言ったんだと僕は受け取りました。

恋愛禁止なのに恋愛をしたという、ルールを破った正統な解雇。これは正論です。しかし、なおもアイドルを続けたいという仲間のために、そのルールを作った人物に、意訳ですが「アイドルなんてどうでもいい、お前がどう思うかなんてどうでもいい、私が決める。何故なら、私は人間だ。」と言いきったのです。

アイドルがやりたくてやりたくて、無我夢中で一生懸命やってきた島田が現実とぶつかって振り切れてしまった感情の露呈(ろてい)。

つまり、その行動こそが、そう言うことを言う「自分」こそが、「人間」である証明だったんだと思います。

他にもいくつか描写があったので、その事だけじゃなく、かなり追い込まれてた故の行動なのかもしれません。

結局、それが原因となり、人気絶頂のアイドルグループ「I-1club(アイワンクラブ)」センターであった島田真夢は各所から追い込まれ、舞台裏で号泣、ついには脱退を余儀なくされ、表舞台から一切(いっさい)の姿を消すことになります。

その時、島田真夢も、そして白木も、とても大切な何かを失ってしまった。

●     ●     ●

視聴者への問いかけでもあるのだろう、めちゃくちゃ難しいシーンです。

ここで大切なのは、全員が何一つ間違っていないということ。

島田も白木もI-1clubのメンバーはもちろん、なんならルールを破ったあの仲間の子でさえも、決して間違っているとは言えない。

自らの思考の結果、I-1clubに残っている人もいるのと同時に、I-1clubがこの世のすべてでは無い。だからこそ、色んな場所で輝ける人がいるのだということ。

ただただ、全員が全員、自分が思うように生きたかっただけなんだということ。

ただ、うそが嫌いな島田真夢はその時のその自身の想いを、自分自身なあなあにできなかったし、もちろん白木も、なあなあにしなかっただけなんですよね。

ようするに、自分の生き方や考え方を信じてるんですよね。二人とも。

この二人は、アイドルの形や優しさの形が違うだけで、想いの深さは同じぐらいですよ。ほんと全く、似たもの同士なんですよねえ。

●     ●     ●

そうなんです、白木は、めちゃくちゃ優しい人なんですよ。

もしかすると、愛情が深すぎて合理的にならざるを得ないのかもしれない。

メンバーを番号で呼び、脱落者にすぐ帰ってもらうのも、互いに情が移らないようにして、すぐにでも別の環境を探してもらえるようにするため。I-1clubが人気になるに連れ注目される人の数も増え、活躍出来る人の数も増えるだろう。大所帯になるに連れ、相当の意志がないと人間の間には緩みが出てくるもの、規律が厳しくなるのはある程度仕方が無いことなのかも知れない。規律を厳しくすることによって、多くの不安から解放しているとも言える。どちらにしろ、どれもすべて極度の優しさや愛からだ。

それは、I-1clubのメンバーに対してもそうだけど、お客さんに対しても同じ。

だから、恋愛禁止においても、意見がぶつかった場合においても、どんな立場であろうが合理的に解雇する。人気があるからとか、お気に入りだからとかで解雇したりしなかったりしない。と思う。どんな場合でも決定事項に従わせる。結局はそれが、アイドルのためであり、お客さんのためになると信じているんだろう。

多分、この考えに到るまでに何かあったのだと思う。それが何かは分からないが、相当な出来事だと思う。

白木は、何かを異常に怖がっているように見えなくもない。

例えば、9.11、白木自身にも何かがあった、とか。

ただ、だからこそ、白木にとって島田真夢との確執は、本当に残念だっただろう。

何故なら、白木は絶対に口に出さないだろうが、自身と似ているものを、島田真夢に見ていたんじゃないかと思う。

最後、ふと思い出すのもそのせいだと思う。

けど、いつか分かり合える日が来るかも知れない。大人と子供の戦いという面もあると思う。ジュブナイルというか、10代の成長物語というか、そういう面はあるかもしれない。島田真夢がある程度、白木の事を納得出来るようになるかもしれない。

身近なI-1clubメンバーや、沢山のお客さんは幸せかもしれない。だけど、白木自身は幸せなんだろうか。今、白木は本当に幸せなんだろうか。

そういう意味では、いつか白木を救うのは島田真夢なんじゃないかと思う。そういう激熱展開だって、あり得るかも知れない。

それが、いいことなのか、悪いことなのか、今はまだわからない。

それはまた、別の物語だ。

●     ●     ●

そういう意味では丹下社長も似たり寄ったりで、才能やコネ、お金が必要だとはっきり行動で明言してる。

丹下社長は変人だ。その大部分が欠けてしまっている人だ。事務所の金を持ち逃げして、平気な顔をして帰ってくるのも丹下社長だからだ。

でも言っていることも分かるし、僕もそう思う。世界は不公平で不平等だ。I-1clubやWUGになりたくてもなれない人がいる時点で、それは当たり前の話なのだ。

なんども言うが丹下社長は、強力なコネと勢いだけ(業界では必要なんだろう)の変人だが、非常に繊細なところがあるように見える。戦略を練ったりすることに関して、天才的なのかもしれない。アイドルは物語だと言ってたし、バラバラだったWUGたちの結束を固め、団結させ、芸能界の荒波を乗り越えさせるためにはなんでもやりそうだ。

例えば、自ら事務所の金を持ち逃げしたことにしたり、とか。

とにかく大切なのは、I-1clubだけじゃなく、WUGも当然選ばれた人たちで、何かを持っている人たちなんだってこと。それは、早坂に切ると言われたあいりにも言えること。早坂はそれを分かってて仕向けたんだと思う。結果切ることはなかった。当然、何かを持っているからだ。

というか、早坂さんあいりのこと気になりすぎだろ。まあ、それも分かる。すごく分かる。何故なら、あいりを含むWUGの中にこそ、何か面白いものがありそうな気がしていたのだろう。

●     ●     ●

その早坂さんは、人が持ってるものが見えているだけで、それがI-1clubでもWUGでもいいんだと思う。誰でもいいとか、志が低いんじゃなくて、むしろその逆で、自身が思う面白いことにすべてをかけていてそれ以外はどうでもいいという感じだ。だから、WUGがつまらなくなれば何の後ろめたさもなく次の場所に向かうと思う。

でも、変化とはそういうものだからしょうがない。

WUG自身も変化していくか、もしかすると、変化の結果によっては早坂さんと離れる日が来るかもしれない。

でもただ、早坂さんが出来ることは、めちゃくちゃいい曲をつくり、プロデュースして叩き上げることだけだ。

早坂さんは一見冷たい人に見えるけど、実はその歌詞のように温かく誠実で、そのほとんどが早坂自身が言っていた、「本当に認めてもらう相手は僕じゃない、お客さんなんだ」につながっている。

その早坂が、WUG敗北時、舌打ちをして悔しがった。

悔しさは、人を成長させる。

これはつまり、早坂自身が気がついていなかったものを、WUGと、何より、自分自身の中にも見つけたんだと思う。

この世界に、面白いことはまだあるのだと、その時、早坂は改めて気がついたんだと思う。

●     ●     ●

そして、そのお客様代表のようであり、ファン代表のようでもある大田邦良。おたくによし、ということなのだろうか。

とにかく、アニメを観た方は分かると思いますが、全登場人物の中で、大田が一番愛されていて、何よりそれを証明するかのごとく画的にも一番綺麗だったりします笑。

ネット上で大田の泣き顔をよく見ますが、それは当然だと思うほかない。何故なら、大田は大田であり、大田自身もその流した涙も、キラキラしているからだ。

ファミレスで盛り上がってしまって怒られたり、容姿や服装なども、いかにもステレオタイプ(多くの人がイメージするような感じ)なオタク的人物ではありますが、非常に引きが強く、視聴者の感情の代弁者のようでした。

僕は、この大田の描き方を観るにつれ、ファンを全肯定してくれてるのかな、と感じていました。

めちゃくちゃかっこいいぜ大田。

お前みたいな人間が、この世界には必要だ。

俺も、お前と一緒に泣いたんだぜ。

●     ●     ●

ようするに、WUGは、ある意味で選ばれた人たちばかりの世界で構成されているのだ。

その中で、選ばれたアイドルでもなく、選ばれたヲタクでもなく、選ばれたゼネラルマネージャーでもなく、選ばれた音楽家でもなく、選ばれた社長でもない、本当にただの一般人の傍観者として登場しているのが、松田さんなんだろうと思う。

だからこそ、マネージャーの松田さんはWUGの世界に絶対的に必要な人なのだ。

何故なら、この世界は多くの一般の人や、多くの傍観者で構成されているからだ。

何かしたくてもうまく出来ない人や結果的に傍観者になってしまっている人も含めて、ほとんどが選ばれなかった人や何かを諦めてしまった人、そして、多くの一般の人だ。

おまけに、松田さんは昔、音楽をやっていたらしい。つまり、選ばれなかった人で、諦めてしまった人で、ただの一般の人なんだと思う。まっちゃんは。

ただ、僕が思うに、松田さんは今は傍観者として登場していますが、劇場版の頑張りから観るに、覚醒前なんだと思っています。僕たちのように。つまり、松田さんも僕たちもこれからなんですよ。劇場版のかっこよさは、ただの奇跡だな、多分。これからも一緒にがんばろうぜ。

だから、ギターをやってた松田さんが、WUG(と自分)の為に書いたとか言って「言の葉 青葉」持ってくるとか、そういう激熱展開待ってる

だから、本当に何も持っておらず、選ばれなかった人にスポットをあてる話があってもいいかもしれない。恋愛禁止を破ったわけでもないのに、白木に帰らされた人などが主人公だ。

それもまた別の希望の物語になりえる。

でも松田さんは、望んで選ばれなかった人でもないだろう、本当にただの一般の人だ。もしくは限りなく僕たち視聴者に近い人だ。

ただ、僕はエンターテインメントが大好きで、アニメや漫画、音楽などが大好きだが、松田さんはもう少し一般の人寄りなんだと思う。

何も出来ないのも、今まで、アイドルに関心が無かったからだと思う。

でもね、でもね、松田さんが、テーピングを完璧にこなしたり、医者の手配が完璧だったり、契約書の内容を完璧に理解していたり、取ってくる仕事すべてが何も問題なく最高だったりしたとして、そんなの松田か?と俺は思う。

だから、あれが松田なのだ。松田は松田なのだ。

そう考えてもらえると、松田は無能だと言われてるが、気配りもそこそこ出来るし、何より新人だから何もかもを求めるのは難しいかもしれないな、という気持ちになってくるだろうと思う。松田はがんばってるな、と思ったりすると思う。

いや、思わないか笑。まあ、とにかくがんばれ、松田さん。俺は応援しているぞ。

とにかく、つまり、この世界を構成しているほとんどの人が、普通の人であり、松田さんなのだ。

大切なのは、そんな松田さんをも惹きつけ変化させることができるかも知れないということ。当事者になってもらえるかもしれないということ。参加してもらえるかも知れないということ。一緒に面白いことができるかも知れないということ。一緒に楽しめるかも知れないということ。

つまり、エンターテインメントにはその力がある、ということ。

松田さんが、島田真夢の歌声に目をうるませたように。

WUGの頑張りに、最後、人目をはばからず、大粒の涙を流してしまうように。

いちおうフォローしておくと、岡本未夕(みゆ)を見つけたのは、何を隠そう、松田さんなんだよね。これ、すごくね

疑り深いみゆの過去のこともすごく気になるが、それは各話感想に書くとして。

あと、松田さんは、島田真夢に出会う奇跡もあるが、島田真夢はあいりのオーディションに付き添いでくるときに丹下社長に見つかるので、あんま意味ないかも知れない。

でも、何かしらの出来事に、自ら出会うことは出来た。これ重要。

だから、僕たち一般人も、これから何らかの奇跡が舞い降りてくる可能性だって大いにあるし、何らかの変化を持って先の未来が大きく変わる可能性だってあるのだ。

●     ●     ●

つまり、この世界は沢山のいろんな人で構成されており、人より上手く出来ることも沢山もあるが、各々欠けた所も沢山あるんだということ。

各話感想で書きますが、それは、アニメWUGのメンバー7人にも言えること。

そんな人達が、この物語のように一つになれば、もしかして何かできるかも知れない。

仮に何も出来なかったとしてもいい、それが何かのきっかけになるかもしれない。

仮に一つになれなかったとしてもいい、誰かのために、まずは自分を幸せにするきっかけになるかもしれない。

とにかく、制作者のみなさんが、心を込めて作りあげた「Wake Up, Girls!」というアニメを見て、僕はこんなにも考えさせられ、心も体も動かされているのだ。何もかもが駄目だったなんてことは、絶対にない。

まゆの笑顔が、よっぴーの声が、みなみの思いやりが、あいりの優しさが、みゆの楽しさが、ななみのひたむきさが、かやの強さが、白木の厳しさが、丹下社長の繊細さが、早坂の誠実さが、松田の後悔が、大田の涙が、志保の悔しさが、見せてくれたもの。

それこそが、希望のかけらなのだ。

それは、決して美しくなくてもいい。むしろ、そのままでいい。

一人一つじゃなく、それぞれが持っているものは、同時に、それぞれが持っているものだ。

悲しみや後悔、悔しさや涙は存在しているが、だからこそ、同時に、笑顔や思いやり、優しさや楽しさがこの世界に存在し続けているのだ。

そして、当然それは、七人の侍の如く、戦国時代から、そして、そのもっともっと昔からあったものなのだ。

そうなのだ、僕たち人間は、それらを、今日まで決して捨て去ることはなかった。

何故なら、僕たちに必要だったからだ。

それは、深く深く僕たちのDNAに刻まれているのだ。

だから、絶対に大丈夫だ。絶対に、乗り越えられる。

それが、受け止め受け入れるということだ。それが、共に歩み始めるということだ。

Wake Up, Girls!は、失った何かと共に歩み始めるべく、人々が希望のかけらを持ち寄る物語だと僕は思う。

それは決して美しくないかもしれない、時に目をそむけたくなるものかもしれないが、僕は絶対に忘れないだろう。

今この世界で起こっていることを、Wake Up, Girls!を含むその物語を、僕は、絶対に忘れないだろう。

そして、出来れば、その先も見てみたいと思う。

僕も、今を、そして、未来をも信じたいと思い始めています。

Wake Up, Girls!関係者の皆様、本当にありがとうございます。

エンターテインメントに出来ることの一つは、忘れないこと、だと僕は思います。

●     ●     ●

次は、『Wake Up, Girls! 劇場版「七人のアイドル」』の感想です。

スマートフォンの方は次のページへ!

●     ●     ●

劇場版「Wake Up, Girls!(WUG)七人のアイドル」の感想

対峙した七瀬佳乃(ななせよしの)は、答えを求めるも、自身に対する答えを用意することが出来ず、ただ立ち尽くすのみだった。

WakeUpGirls!

島田真夢(しまだまゆ)は、「自分を幸せにするために、もう一度、アイドルをやりたい」と言って頭を下げた。

対峙した七瀬佳乃(ななせよしの)は、答えを求めるも、自身に対する答えを用意することが出来ず、ただ立ち尽くすのみだった。

テレビアニメ最終12話、その答えを手にし、さらにその先に見えるものに手を伸ばそうとしたのは、何を隠そう、その七瀬佳乃自身だった。

その時、そばにいて、七瀬佳乃を支えていたのは島田真夢。

二人は、その時どんな表情で、何を想うのだろうか。

これは、WUG内に散りばめられた物語の一つだ。

●     ●     ●

Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ:通称WUG(ワグ))は、実質0話の劇場版と1話〜12話で構成されている、同名アイドルユニット七人と沢山の人たちの出会いの物語。

舞台は現在の日本、仙台。

劇場版の冒頭、主人公の島田真夢が語る。

「誰かを幸せにするということ、それには三つのタイプがあると思う。世の中の多くの人を幸せにできる人。自分の周りの身近な人を幸せにできる人。それと、自分を幸せに出来る人。」

劇場版から続く、WUG第1期の物語は、自分を幸せにしようと翻弄する人たちの希望の物語だと、僕は思う。

●     ●     ●

仙台に事務所を構えるグリーンリーヴズ・エンタテインメントという名の芸能事務所社長の丹下(たんげ)は、タレントにも逃げられてしまい、金の匂いという名の独自の嗅覚から、仙台でアイドルユニットを作ると息巻く。

そして、結成されたのが、Wake Up, Girls!という名のアイドル。

丹下は、アイドルは物語だと言う。物語とは可能性の事だ、と。

Wake Up Girls! バスタオル 藍里

丹下社長の命令によりスカウトのため、松田マネージャーが初めて声を掛けたのは、実は島田真夢ではなく、林田藍里。

林田藍里(はやしだあいり:愛称あいり)は、泣きぼくろが特徴の宮城県仙台出身、15歳の高校1年生。

結局あいりは、スカウトではなく、自分からオーディションに応募してWUGメンバーとなる。

あいりはいつも自身を押さえ込んでいるのだが、それが後に、WUGに最大の危機をもたらしてしまう。

Wake Up Girls! バスタオル 菜々美

同じく、オーディションに応募してきた久海菜々美(ひさみななみ:愛称ななみ)は、光塚歌劇団に憧れるエリート思考の技術屋。

幼少より、ピアノやダンス、歌のレッスンなどをこなしており、WUGメンバーとなるもただの通過点としてしか考えておらず、メンバーで言い合いになることもしばしば。

最年少ながら、今後、WUGを技術面から支えていくこととなる。

Wake Up Girls! バスタオル 夏夜

松田マネージャーは、とあるラーメン屋で菊間夏夜(きくまかや:愛称かや)にも声をかける。

居場所を求めさまよい続けているかやはバイトを転々としており、現在はたまたま、このラーメン屋でバイトをしていたのだ。後にかやもオーディションに応募しWUGメンバーとなるが、このときは、松田の突然のスカウト?に怪訝(けげん)な顔をするだけだった。

かやは、姉のような包容力で、以後、WUGの背中を押し続ける存在。

Wake Up Girls! バスタオル 佳乃

そのラーメン屋さんで松田マネージャーが読んでいる地方紙の表紙を飾るのが、七瀬佳乃(ななせよしの:愛称よっぴー)。

七瀬佳乃は、子役として活躍後、仙台のモデル事務所に所属し地方のCMに出演するなど仙台で精力的に芸能活動をしている。

東京への漠然としたあこがれがあり、全国区の売れっ子になるための登竜門と言われている、日本ガールズコレクション地方枠最終選考までコマを進め周囲に当然のように期待されるも、落選。

そんな中、いや、それを見越したかのように、丹下社長が声をかけたのだった。

「仙台で勝ったことのない人間が、全国で勝てるわけない」

この返しの、よっぴーの「今、返事しなきゃ駄目ですか」という第一声が、ほんとに素晴らしい。

あと、六人で並んで歩いているときの「そうかな」も。

Wake Up Girls! バスタオル 実波

丹下社長がスカウトしてきたもう一人の人物は、民謡が大好きで抜群の歌唱力を持ち、石巻市内の仮設住宅で暮らしている、片山実波(かたやまみなみ:愛称みにゃみ)。

丹下社長は、みなみが「東北うた自慢」という歌唱コンテストで優勝した日に声をかけた。

みなみは全く興味がなかったようだが、そこにいた同じ仮設住宅で暮らす人たちの勧めもあり、オーディションを受けWUGの一員となる。

島田真夢が加入する前のWUGセンターでもある片山実波は、その抜群の歌唱力だけではなく、その愛嬌あるキャラクターから初期のWUGを引っ張っていくこととなる。

Wake Up Girls! バスタオル 未夕

一方、松田マネージャーがスカウトしてきたのは、メイドin仙台というメイド喫茶で人気者だった岡本未夕(おかもとみゆ:愛称みゅー)。

アイドルが大好きで、I-1clubにもあこがれているみゆは、I-1clubのオーディションを受けに東京に行きたいという気持ちを持っていたこともあったが、経済的理由などにより叶わず、現在は、お金を貯めることと、アイドルの勉強をするために、メイド喫茶で働きながら日々ステージをこなしている。

みゆは、この仙台の小さなステージで、何よりも大きなものを手にし、それは、ずっと憧れていた島田真夢にも影響をあたえるほどのものなのだが、これは、また別の物語だ。

Wake Up Girls! バスタオル 真夢

その島田真夢(しまだまゆ:愛称まゆしぃ)は、国民的アイドルユニット「I-1club(アイワンクラブ)」の元センターで大人気アイドルだった。

鳴かず飛ばずだった「I-1club」をアイドル、芸能界の頂点まで押し上げたのも、この島田真夢の功績といわれるほどの人物。ある日、センター争いに敗れたとの理由から、人気絶頂のまま突然の卒業、ファンやマスコミが大騒ぎする中、大スキャンダルに発展、その多くが謎に包まれたまま消息不明、表舞台から姿を消していた。

●     ●     ●

松田マネージャーは、偶然居合わせた望洋台公園で、とある少女の歌声を耳にし衝撃をうける。

目をうるませ、衝動的にオーディションに来て欲しいと声をかけるも、ありえないほどに断られてしまったその人物。

その人物こそ、島田真夢その人だった。

島田真夢は、現在、仙台に在住しており、あいりと同じ高校の同じクラスに転校してきていた。

松田マネージャーは、その少女が元I-1clubセンターの島田真夢だとは知らなかったのだ。

この時点で、まだ、島田真夢はWUGメンバーでは無い。

当初、Wake Up, Girls!(WUG)は、この島田真夢を除く、林田藍里、久海菜々美、菊間夏夜、七瀬佳乃、片山実波、岡本未夕の六人でのスタートとなる。

●     ●     ●

僕は、島田真夢が死ななかったのは、あいりを始め、Wake Up, Girls!のメンバー七人がそばにいたから、ただそれだけのことだと思っています。

たった、それだけのことだと思っています。

●     ●     ●

劇場版の冒頭、主人公の島田真夢が語る。

「誰かを幸せにするということ、それには三つのタイプがあると思う。世の中の多くの人を幸せにできる人。自分の周りの身近な人を幸せにできる人。それと、自分を幸せに出来る人。」

劇場版から続く、WUG第1期の物語は、自分を幸せにしようと翻弄する人たちの物語だと、僕は思う。

第2期、第3期があるのなら、それぞれ、第2期は、自分の周りの身近な人を幸せにしようとする人たちの物語、第3期は、世の中の多くの人を幸せにする人たちの物語になるのかもしれない。

●     ●     ●

そう、映画が始まって最初に写るはっきりとした人物。あれは、多分、大田だろう。大田はここでも愛されている。

201407260002
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

仙台のビルに大型ビジョンがあり、I-1clubのライブ前映像が映し出されている。

山本監督もおっしゃっておられたが、これはやっぱり、”壁”だということなんだと思う。

このあとも、いくつかの場面で象徴的に出てくるシーン。

見上げるほどの、高すぎる壁。

個人的には、もっともっと高くてもいいと思うし、そうしたかったんじゃないかとも思います。

そして、数えきれないほどの多くの客、それを下から眺める大田邦良と、駅前を歩く人々。

そう、映画が始まって最初に写るはっきりとした人物。

あれは、多分、大田だろう。大田はここでも愛されている。

WUGという物語での、大田邦良の描き方をみるにつれ、制作陣はファンも物語そのものであり、それよりも何よりもまず、ファンありきなんだということを表現しているのかな、と感じていました。

それは、Wake Up, Girls!というアニメを見ている僕たちも物語そのものなのではないか、と。

もしかすると、大田自身は今、幸せなのかもしれない。だからこそ、次は周りの身近な人を幸せに出来うる人という事なのかもしれない。それが以後、自然と仲間を呼び、自身の生活そのものを信じていくことに繋がっているのかもしれない。

あと、ここでのI-1clubの多くの客と、のちにWUGの最初のファンとなる大田、という対比もすごく効いている。

そして、これは後に、I-1clubが写る大型ビジョンを、下から眺める島田真夢にも繋がっているのだろう。

壁は高く、どこまでも続いている。

それを見上げるWake Up, Girls!と、それを同じように見上げるファン、そして、その物語を見る、現実の僕たち自身の物語も始まるのだ。

そう、Wake Up, Girls!の舞台仙台も、劇中登場しているお店や建物も、そして、Wake Up, Girls!の7人自身も、現実に存在している。

WUGは、舞台が、物語が、その感情が、現実世界にまで拡張するよう作られているのだ。

●     ●     ●

最終話での七瀬佳乃の行動は、誰よりも激しかったのだろうか、誰よりも美しかったのだろうか、そして、誰よりも正確だったのだろうか。

201407260003
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

島田真夢が一人、明るく景色のいい公園でブランコに手をかけ、うつむき、ゆっくり漕いでいるシーンから、薄暗い舞台裏でI-1clubの面々が手を繋ぎ、前を向き、足を合わせるライブ前のシーンへ。

I-1club近藤麻衣が叫ぶ。

「誰よりも激しく、誰よりも美しく、誰よりも正確に。」

誰よりも。

過去、他の誰よりも、アイドル界のド真ん中にいた島田真夢は、その時、一人ブランコに乗り何を想っていたのだろうか。

景色が綺麗な場所に制服、それを観て僕は、それでも夢や希望を諦めきれない複雑な気持ちよりも、死、という言葉が先に出てきてしまう。

同時に、この言葉は、最終12話にも繋がっている。

最終話での七瀬佳乃の行動は、誰よりも激しかったのだろうか、誰よりも美しかったのだろうか、そして、誰よりも正確だったのだろうか。

●     ●     ●

I-1clubが画面に映るや否や丹下社長は、金の匂いがするという独自の臭覚で、地元仙台でのアイドル結成を決める。

そのI-1clubのライブ映像を観る、丹下社長とマネージャーの松田さん。

丹下社長は、東京を醜い街だと言ったそばから、「シャツとブラウス」という曲を歌うI-1clubに気がつき、金の匂いがするという独自の臭覚で、仙台でのアイドル結成を決める。

しかし、まあ、I-1clubはいい曲ばかり。全員聞くべし!

●     ●     ●

丹下社長が食らいつく。

I-1clubの岩崎志保、鈴木萌歌が画面に写る。

丹下社長と松田の関係性もはっきりと分かる、とても丁寧な描写。

余談なんですが、上に貼った現実に発売されている、I-1clubの「リトルチャレンジャー」のCDカップリングに、この「シャツとブラウス」が収録されてるんですけど、ジャケット絵に島田真夢がいるんですよね。

島田真夢は「リトルチャレンジャー」発売時にはI-1clubに在籍していたんですが、「シャツとブラウス」は島田真夢脱退後に発売されたものとのことなので、本当はそこに島田真夢はいないんですよね。あと、右下に小さく「Wake Up Girls!」て書いてあったり。このあたり、かなり気を使って欲しかったかなとは思います。

「リトルチャレンジャー」本当に素晴らしい曲で、I-1clubメジャーデビューシングルにふさわしいし、アニメの中では100万枚売ったそうなので、カップリングにインディーズ時代ファンに人気だった曲を入れた体(てい)か、もしくは、1曲のみ500円で発売する戦略を取ったみたいな感じで、現実でもそんな感じで発売してもよかったんじゃないかと思ったりもします。

で、アニメワンピース、仲間が集まってくる初期時の映画とか作って頂いて、OPに「リトルチャレンジャー」を起用してリアルでも何万枚も売って欲しい。

「リトルチャレンジャー」大好きっす!

ちゅうか、I-1clubの曲全部いいよね

●     ●     ●

林田藍里は島田真夢に衝撃を与えるような、本当の才能とはなんなのかを自問させるような関係になったりするんじゃないだろうか。

201407260006
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

仙台でアイドルを作るため、丹下社長の命で松田マネージャーが初めてスカウトにて声を掛けるのは、林田藍里。

松田は、高校生の3人組に声をかけるが、そこに、林田藍里が存在する。

林田藍里回にも書きたいですが、この、林田藍里に初めて声を掛けるということが、自分の中ですごく気になってて、実は、林田藍里は島田真夢にも匹敵しうるほどの、いや、それをも超えるほどのアイドル力(白木が独自の指標にしている)を持っている人物なのではないかと思っています。

そう思う理由が三つあって、一つ目は、松田が一番初めに声をかけたこと。

二つ目は、早坂の異常なまでの執着。切るならすぐに切ればいいだけなのに、そうはせず、眠れる獅子ならぬ眠れる鮫を起こそうとしたように見えること。

三つ目は、小説版で、島田真夢がI-1clubオーディション時、白木に言った言葉と、林田藍里がアイドルとはと聞かれて答えた言葉が一緒だったこと。

林田藍里は、努力家で自分を押さえ込んでいる分、覚醒したときの力が半端ないんじゃないかと思っています。自分でそれに全く気がついていないからこそ、それが自然に出来る人物のような気がしています。だから、いつか、島田真夢に衝撃を与えるような、本当の才能とはなんなのかを自問させるような関係になったりするんじゃないかと、今から勝手にハラハラ?したりしています。

事実、漫画版で松田はラーメン屋外にいる林田藍里をみて、可愛い子はいる、、と漏らしている。

松田のような一般の人たち、本当に一般的な人々にパッと見で受け入れられる、やわらかくて優しい雰囲気を持っている林田藍里は、ある意味で、とても強いんじゃないかと僕は思ったりもしています。

●     ●     ●

菊間夏夜は、ある意味で、今もひとりぼっちだ。いつか、誰かが、菊間夏夜を完全に救わなければならない。

201407300001
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そのラーメン屋さん「餃子の天ぱり」さん(仙台に実在している)で仙台のタウン誌に丹下社長と松田さんの事務所「グリーンリーブス」が出したアイドルオーディション告知の記事が小さく載っている。

そのタウン誌の表紙を飾るのは、七瀬佳乃。

そのラーメン屋でバイトをしているのは、菊間夏夜。

そこのテレビに映るのは、未知ノ国守ダッチャー。

ダッチャーは、真空笹鎌魔空切の真っ最中。

松田マネージャーは、菊間夏夜をスカウト?するも、怪訝そうな顔をされるだけ。

しかし、菊間夏夜はのちにオーディションに応募、WUGのメンバーとなる。

菊間夏夜は、時が動くのを待っていたのだろうか。

それとも、自分から動かないといけないと思ったのだろうか。

それとも。

それは、のちに菊間夏夜自身の口から語られることになるが、それでもまだ、何もかもすべてを語ってくれた訳ではないような気がしています。

菊間夏夜は、今もひとりぼっちだ。

いつか誰かが、菊間夏夜を完全に救わなければならない。そして、それが出来るのは、今を生きるものだけだ。

頑張りたくても頑張れない人の為に何かを頑張る、と菊間夏夜は言った。

菊間夏夜は、背負いすぎている。頑張りすぎている。

菊間夏夜の為に、僕たちが出来ることは残されているだろうか。分からない。分からないが、その何かは、菊間夏夜の為にこそあるべきだと僕は思う。

今日という日は、あなたの為にこそあるべきだと僕は思う。

●     ●     ●

林田藍里は、そんな島田真夢の笑顔が見たくて、そんな島田真夢を元気づけたくて、オーディションを受ける決意をする。

201408010001
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そして、シーンは休憩時間と思われる、教室内へ。

先ほど、天ぱりで松田が読んでいたタウン誌の、オーディションの記事を、林田藍里が読んでいる。

そこに、島田真夢が、クラスの目立つグループと思われる人間に、守ってあげるから色々教えて、と迫られるも、島田真夢はこれを無視。

そんな、死んだ言葉をいままで何百回何千回と聞いてきたのだろう、島田真夢には全く届かない。

この世界には、必死で生きようとする人間にも容赦なく、死んだ言葉を投げかける人間が多すぎるのだ。

内側の人間は、外側の人間がずっと目に焼き付けてきた景色が見えていない。

内側から、安全な場所から、すべてを分かったように、簡単に、踏みにじる。

マモッテアゲルカラマモッテアゲルカラマモッテアゲルカラ

それが、現実だ。

忘れもしない入学式の日。

林田藍里は、教室に入ってきた黒髪の美少女が元I-1clubの島田真夢だとにすぐに気が付いた。いや、クラスの誰もが気が付いただろう。

入学式の日、教室に入ってきたその日から、そんな島田真夢のことが気になっていた林田藍里。

林田藍里は、後にあることがきっかけで仲良くなったそんな島田真夢の笑顔が見たくて、そんな島田真夢を元気づけたくて、WUGオーディションを受ける決意をする。

この辺りのシーンは、漫画版や小説版にも詳しく、また、現実の声優ユニットであるWUG「7 Girls War」のミュージックビデオにも、いくつか重なるところ。漫画版や小説版も「7 Girls War」のミュージックビデオも本当に素晴らしいので全員、絶対に観るべき。

余談ですが、個人的に、Wake Up, Girls!は曲ごとのセンター交代制だったらいいなって思っています。でも、今でも曲の中でセンターがめまぐるしく変わるダンスで、それがとても素晴らしいなって思ってます。それって、多くても少なくてもダメで、7人という人数だからこそ出来ることだと思うし、まさに、WUGの7人だからこそできることだとも思うし。

僕は、7人という人数自体も、WUG7人のみなさんも、偶然ではなく運命的なものなんだと感じています。

●     ●     ●

それは多分、愛とか、そういった類(たぐい)のもので、だから名前に”あい”が付くのだろう。すべては、偶然ではないと思うのだ。

201408010003
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

人物としてもアイドルとしても、島田真夢と林田藍里の二人の対比がすごく面白い。

林田藍里は、オーディションを受けようと思うようなアイドルに興味がある人物だということが分かるし、だからこそ、元I-1clubセンターの島田真夢のことも当然知っていたはず。

林田藍里がオーディションを受けようと思った理由に、島田真夢の笑顔がみたいから、島田真夢を元気付けたいから、というものがある。だからこのあとも、おせっかいのように、島田真夢をWUGに引き入れようと苦心するのだ。

林田藍里は、島田真夢が大好きなんだろう。

ただ、それだけなんだろう。

そうなのだ、そこが林田藍里のすごいところだ。

しかしその想いのある一面が、後になって島田真夢を、WUGメンバーを、そして、自分自身をも苦しめることになる。

それは本来、重いものだ。

林田藍里に限らず、誰もがうまく扱えないものかも知れない。

島田真夢と林田藍里が仲良くなるきっかけを作ったのは、小説版にも詳しいが、それが、妙に、なるほどと思える。

全然違う場所で同じ言葉、キーワードを言っていたり、何かこの二人には共通するものがあるのかもしれない。

僕は、上にも書いたが、林田藍里の島田真夢を惹きつける力というものが、松田マネージャーがつい声をかけてしまったものと同じように思え、それは、早坂が気がついた何かであり、丹下社長がビンビンに感じる可能性の根源で、しかも、本人が全く気がついてないという所にもまた超天才的な、母性のような何かを感じる。

それは、多分、愛とか、そういった類(たぐい)のもので、だから、名前に”あい”が付くのだろう。

声優さんも含め、すべては、偶然ではないと僕は思うのだ。

運命的なこと、言い変えれば、仕組まれているのかもしれないことは、この後にも、いくつも重なり存在し、それらと共に物語は進んで行くこととなる。

●     ●     ●

岡本未夕は、ずっとI−1clubに憧れていた。その想いをどう昇華させるのだろうか。それがもし提示された時、岡本未夕はどうするのだろうか。

201408035002

201408034844

201408034819

201408034734

201408034632

201408034543

201408034426

201408034237
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

「お店、じぇったい来てくださいね!」

岡本未夕のスカウトシーン。

表情がくるくる変わり、動きも激しく、テンポが良くて、大好きな場面の連続。

先の島田真夢と林田藍里の描写からの変化も大きく、そこも面白い所。

岡本未夕は、その見た目といい動きといい声といい、非常に分かりやすい人物なんですけど、「仙台を出て、I-1clubのオーディションを受けたいが、どうしても上京の費用が貯まらない」としょっぱなから、ある意味で分かりにくく、だが、すごく重要なことを漏らしている。

岡本未夕回にも色々書きたいですが、ここで松田に自身がバイトをしているメイドin仙台のチラシをわたす所があり、僕は、そのメイドin仙台の描写が大好きなのだ。

メイド喫茶に行ったことないんですけど、何故か大好きなんです。

多分何となく、昔、出演させてもらっていた弾き語りバーのような、こじんまりしたライブハウスのような感じがするからかもしれません。当然ライブバーはもっともっと静かなんですけど、本当にあんな感じの店の雰囲気。

僕自身はいい関係性は生み出せなかったです。でも当然、それは僕の努力が足りなかっただけなんです。

岡本未夕は、メイドin仙台で日々、歌と踊りのキュンキュンステージを一日二回、ご主人様とカラオケをするドリームステージを一日一回こなし、お店ともお客様ともとてもいい関係を築いているように見える。

これは、本当にすごいことなのだ。

普通は客などいない。共演者しかいない。お客様0人なんてザラだ。数人いても友だちだけ、とかなのだ。

そして、いずれ友達も来れなくなる。

それを、岡本未夕はちゃんと知っているのだ。

後に、WUGが集客に苦心する際、菊間夏夜が「今度こそ友達に声をかけてみようかな」といった時、岡本未夕は「ダメですって。そういう小劇場のノルマ的なノリは。ちゃんとファンを増やしていかないと、ですよぅ」と語るのだ。

身に染みる痛いほどの超正論。

地に足がついている感が半端ない。

僕は、地に足がついている岡本未夕が大好きなのだ。

岡本未夕は、絶対に大物になる。

だから僕も、まことしやかに語られている、岡本未夕のI−1club入りという道はあるかも知れないと思っているが、それは、また別の物語だ。

岡本未夕は、ずっとI−1clubに憧れていた。その想いをどう昇華させるのだろうか。いや昇華ではない。もう、昇華させる必要などないのだ。もう手が届くかも知れない場所に、かつてずっと憧れていたものがあるのだ。

それがもし提示された時、岡本未夕はどうするだろう。

人間はそんなに簡単なものではないと、言えるだろうか。

簡単ではないからこそ、だとは言えないだろうか。

泣き虫だった岡本未夕が、涙すら見せず決断する場面が想像できはしないだろうか。

そして、もう今後一切、泣かないかもしれない。

僕は、最終話に岡本未夕が島田真夢に試すように聞いた言葉が、今も忘れられない。

2期が必要な理由はここにもある。

話がそれてしまったが、だからこそ、岡本未夕は、ずっと応援してくれるファンを地道に地道に増やしていったのだろう。

事実、メイドin仙台時代、みゆファンだった中から大田組になりWUGファンになっている人もいるのだ。

しかし、それでも、やはり現実はなかなかうまく行くものではない。

そういう意味では、岡本未夕は応援される素質や才能のある人物でもあり、それは、可愛いとか愛嬌があるとか、もちろん、そういうこともそうなんだけど、僕には岡本未夕が生きている環境や境遇が根元にあって、それがそうさせているのではないか、と思ったりしています。

岡本未夕は自身に決定打がないと言い、時に恐ろしく冷静に自分や周りを観ていて、さらに、めちゃくちゃ疑り深いところもある。

それは、何故なのだろう。

それは、どうしても上京の費用が貯まらない、と言ったことと繋がっていると思う。

そして、そのすべては、11話に出てくる一枚の絵の中だけで語られるのだ。

すごすぎる。

●     ●     ●

丹下社長はスカウトすると同時に、この世界には沢山の道があることを暗に、いやここでは直接的にだが、七瀬佳乃に示したんだと僕は思う。

201408060001
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

久海菜々美のピアノ、林田藍里の実家、仙台駄菓子屋さん(仙台に実在する熊谷屋さん)が写り、菊間夏夜のバイト先、岡本未夕の自己紹介セリフ、七瀬佳乃の地元での活躍ぶり、片山実波のコンテスト優勝のシーン。

ここも、非常に分かりやすい描写の連続で、それぞれのキャラクターがすごく生きてて大好きだ。

僕はここの七瀬佳乃の「今、返事しなきゃ駄目ですか」が大好きなんです。

初めて劇場版を見た時、はっとしました。

声から何から、すごくいい。本当に。

七瀬佳乃の複雑な感情や、見透かされた苛立ちがすごく伝わってきます。

この後も、七瀬佳乃の難しい感情が言葉に乗り続けていて素晴らしく、声をあてておられる声優の青山吉能さんが元々持っておられたものなのか、それとも、すごく追い込んだりしたのかなとか色々考えてしまった。

七瀬佳乃は、日本ガールズコレクションの地方枠最終予選で周囲に期待されるも落選してしまう。

しかし、漫画版で丹下社長に、この子は絶対欲しかったと言われるほどの人物。

そして丹下社長に声をかけられ、モデルからアイドルの道へ変更しWUGのオーディションを受けるのだが、合格後、モデル事務所をやめる際のやりとりが小説版に詳しく、これが、なんというか、すごく分かるやりとりなのだ。丹下社長との違いも明白だ。是非読んで欲しい。

丹下社長はスカウトすると同時に、この世界には沢山の道があることを暗に、いやここでは直接的にだが、七瀬佳乃に示したんだと僕は思ってる。

極論だが、日本ガールズコレクションの審査員には、あなたは駄目だといわれたが、ほかのこの世界の全員があなたは最高だという場合だってあるかも知れない。

つまり、努力は当然、しかし、努力だけでは乗り越えられない場面がある、ということなのだろう。

例え何かに負けたとして、そのままでいる人もいるし、そのままでいられない人もいる。

どちらがどうではなく、自分がどうしたいかだけだ。

丹下社長も「悔しさや敗北感が人を育てる」と言っているが、僕は、七瀬佳乃が挑戦者の生き様を見せてくれているような気がして、自分自身、すごく肩入れしてしまっています。

負けたことがある、失敗したことがある、という経験は生きるに値すると僕は思うし、生きるに値するシーンを描き続けるWUGだからこそ、のような気もしてる。

たとえ、そうじゃなかったとしても、七瀬佳乃の物語は、間違いなく、今の僕を鼓舞してくれている。

Wake Up, Girls!という物語は、七瀬佳乃視点で見てもすごく面白くて、それこそ最後、大田と一緒に号泣できると思う。

ほんと最後、めちゃくちゃ泣けた。

その後も、僕は、七瀬佳乃がジャンプをしたシーンを思い出して、声を上げて泣いたんだよ。

いつか、ちゃんと書かなきゃね。

それは、僕のかけらでもあるのだから。

●     ●     ●

久海菜々美はなぜ、アイドルのオーディションを受けたのだろうか。それは、本当に力試しという意味だけだったのだろうか。

20140903
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

久海菜々美は、描写的にお嬢様ということが即分かって、尚且つ、一人だけ応募動機がしっかりしている。というか、ややズレている。

光塚音楽学校(宝塚歌劇団のような劇団、光塚歌劇団の予備校といわれる学校)の受験を年齢的にまだ受けられないので、それまでの力試しとして、WUGのオーディションを受けることにしたということのようだ。

久海菜々美は一人娘で、可愛がられて育てられたのだろう。

だからなのか、ステージなど本番の経験などはまだ少ないようで、そこが弱点なんだと自身で認識もしているのかも知れない。

だからこそ、アイドルのオーディションを受けたのかもしれない。

久海菜々美はなぜ、アイドルのオーディションを受けたのだろう。それは、本当に力試しという意味だけだったのだろうか。

僕は、久海菜々美がなぜ、アイドルのオーディションを受けたのかにすごく興味があって、それは、ただの力試しというだけじゃないような気がしてるんです。

本心が知りたいけど、当然、それが何かはわからない。

でも、例えば、光塚のような女性だけのチームに所属してみたかったから、だとか、友達が欲しかったから、だとか、つまりそういう想いが心の奥底にあったのか、無かったのか。それとも、全然違う理由があったのか。

それをいつか話してくれたらなとか思うんですけど、多分一生話さないだろうな、とも思います。

久海菜々美は、幼少より培った技術屋だが、小説版では、光塚の人に直接言葉を貰っていたり、自分にないものを持っている他のメンバーを認める発言もちゃんとしているし、後半では林田藍里に付きっきりでダンスを教えるなど、すごく真面目で筋も通ってる。

片山実波と仲良くなる過程もすごくよくて、何というかとても可愛いらしい一面があるので、小説版まだのかたは是非読んで欲しいです。

アニメではあまり目立たなかったかもしれないけど、久海菜々美のWUG愛が美しくなって行く過程も面白いし、一度決まれば、他人を優先しみんなで乗り越えようする姿勢にも共感できる。

久海菜々美は、いつもだだっ広い部屋のテレビの前で一人、光塚の映像を見てそれを真似するだけで、島田真夢や七瀬佳乃、岡本未夕などに比べ、多くの人に見られるという経験もあまりなかったのかも知れない。

そこが久海菜々美が持つ寂しさでもあるのだと思う。

これから沢山人前に出て、それから最年少ということもあって、今後の髪型や服装などの変化が一番大きいかもしれない。だからこそ、物語としても面白そうな余白ばかりだし、もっともっと活躍できる人物だと思う。

そうです、2期待っております。

そういや自分、WUGpedia16ページの久海菜々美がピアノを引いている一枚絵大好きなんですよね。

間違いなく、ピアニストの目やんかあれ

●     ●     ●

ループされたかのような世界。それは、島田真夢がブランコを漕ぎ続け、大空のプリズムを歌い続ける世界にいた事と同じ事なのかもしれません。

201409050001
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そして、松田マネージャーと島田真夢の出会いのシーン。

松田さんは、昔、音楽をやっていたようで、ギターを弾いていたようだ。

親近感。

「夢か…」と空に向かって呟くが、そのすぐ近くには島田真夢がいるのだ。

夢とは、つまり、そういうものなのかも知れない。

島田真夢は、「大空のプリズム」をアカペラで歌う。

声もすごくいい。

この「大空のプリズム」は今だ(2014年9月現在)音源発売等されておらず、詳細は不明。

だけどいつでもいいんです。いつでも。

光が差すという状況は、わずかな希望を残している状態を現しているのだと僕は思う。

それは、自分たちが生きる現実にも、Wake Up, Girls!という物語にも、そして、最終12話にも繋がっているのだと思う。

現実はどうあれ、僕はそういう風に考えたいと思うようになってきてて、これは多分いいことだと思うんだけど、加えて、非常にそういう考え方が好きで、だから、何度でも立ち向かう前触れのような、ワクワクさせるこの始まりのシーンがすごく好きです。

でも、この歌にはもう一つ、何か物語が始まろうとするが、同時に、それがなにかよくわからないまま、終わりまでのカウントダウンが始まってしまう、みたいな言いようのない寂しさもあると僕は感じています。

僕はいつも、同時にそういう風にも考えてしまい、同じく、非常にそういう風な考え方が大好きなんです。

島田真夢はこのあと、松田の必死のアイドルへの誘いを頑なに拒みます。

眠りから覚めるにはまだ時間がかかるのかもしれない。

僕は、12話が終わった現在でも、もしかしたらある意味での眠りからまだ覚めていないかもしれないと思ったりしています。

WUGメンバーの物語も、他の登場人物の物語も、まだ何も始まってさえいないと僕は思うのです。

だから劇場版がプロローグなのではなく、WUG結成後からアイドルの祭典を経て仙台に帰るまでの1期こそが、リアルで言うならWUG結成後からアニサマを経て明日の仙台公演までが、これから起こる物語の大きいプロローグになっているんじゃないか、と、そんな風に今は感じています。

そして劇場版や1期は最後、大田のアンコールや繰り返しの言葉と、明日はどっちだという言葉で幕が引かれていました。

つまり僕は、アンコールし続けるループのような物語、そして、明日を見失うほどのモラトリアムのような物語、ようするに、終わらない物語としての、WUGに惹かれているのかもしれません。

そういえば、今日お試し版がアップされた「うぇいくあっぷがーるZOO!」も、物語がまた最初から始まっていました。

中でも、僕が特に劇場版が気になっているのは、リアルもそうですが、メンバーが集まってくるという、本来見ることのできない、プロローグよりも前の物語の中心点のような感じがしてるからかも知れません。

あの時はどうだったと、先の世界で、折に触れ思い出してしまうような。

現実にも、劇場版だけが存在している、あるいは、劇場版だけが存在していない、という世界が存在し、ー自分の場合は、劇場版しか見ていない時期、つまり、劇場版だけが存在している世界に一時いたわけですがー、まさに、この世界にはそれしかないといったような、このままでいいんじゃないかと思ってしまうような、抜けだしたら終わりが始まってしまうような、ループされたかのような世界にいた印象が強いからかもしれません。

それは、島田真夢がブランコを漕ぎ続け、大空のプリズムを歌い続ける世界にいた事と同じ事なのかもしれません。

大空のプリズムが 幸せの場所を指差す

見つけたらお願い そこで待っていて

この眠りから覚めたら すぐに行くから

すぐに行くから

●     ●     ●

七瀬佳乃は島田真夢に気がつくが、当然、島田真夢は七瀬佳乃に気がつかない。それが、二人の現実だ。必死に活動してきた二人の現実なのだ。

201409180001
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

林田藍里は島田真夢にお願いごとを、菊間夏夜は次のバイト先で拳を握り、久海菜々美は服選びにドキドキし、片山実波はおばあちゃん達と一緒に、七瀬佳乃はモデル写真撮影中、岡本未夕はメイドin仙台にてファンに応援されながら、WUGのオーディション1次審査に合格。

ここでも、各キャラクターの描写が効いていて面白い。ここの音楽も好きだ。

実は小説版で、WUG合格前、林田藍里が自宅の近所にある募集元のグリーンリーブス事務所を見に行って、事務所の郵便受けに直接オーディションのエントリーシート入り封筒を入れようとしているのだ。さすがにそれはやめたようだが、こういう所、林田藍里さすがだなと惚れ惚れしてしまう。

とかく地方のタウン誌に小さく乗っている募集記事だ、それこそ、もっと大きなオーディションを受けようと思った人もいるだろう、小さすぎて怪しく思った人もいるかもしれない、応募が少なかったのもあるだろうが、だからこそWUGメンバーは、運も持っている。

そして、オーディション会場へ。

島田真夢は林田藍里と共にオーディション会場へ来るが、逃げるように、帰ってしまう。

ここで、島田真夢がどういった人物だったかが丹下社長の口から語られ、その昔、I-1clubというアイドルユニットのセンターであり、アイドルの芸能界の頂点まで押し上げたほどの人物であったこと、その後、センター争いに破れたとの理由で大人気のまま脱退、以後、消息不明だったことなどが分かる。

その帰り、オーディションに来た七瀬佳乃が、帰る途中の島田真夢とすれ違うだけで、即、気が付く描写も好きだ。

七瀬佳乃は島田真夢に気がつくが、当然、島田真夢は七瀬佳乃に気がつかない。

それが、今の二人の立ち位置なのだろう。

芸能界の、そしてアイドルとしてのポジションなのだ。

それが、二人の現実だ。

必死に活動してきた二人の、現実なのだ。

オーディション会場で林田藍里は震え、菊間夏夜は落ち着き、久海菜々美は発声練習、岡本未夕は祈り、片山実波はなんか食べて、おまけに、なんか飲んでる。いちおう、飲み物ぐらいは用意されていたのだろうか。

少し前の描写からの繋がりで、ここもすごく分かりやすくて好きだ。

そして七瀬佳乃が、「どうして彼女がここに」ともらす。

七瀬佳乃と島田真夢。

ローカルタレントと、元トップアイドル。

地方と、東京。

この二人が同じユニット、Wake Up, Girls!の一員として、一番近い場所で一緒に活動するようになるのだ。

それぞれが、一つになろうとしているように見えなくもない。

それは、最終12話以降に持ち越された感はあるが、それでも、何かが、つながり始めているのかもしれない。

●     ●     ●

丹下社長はアイドルは物語、物語は可能性のことだと話す。七瀬佳乃や片山実波以外に岡本未夕や久海菜々美、菊間夏夜、そして林田藍里にも可能性を感じたということだ。

201409210002
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

オーディション映像は、劇場版本編では流れないのですが、実は、松田マネージャーが撮影していた映像という体(てい)で存在しています。

「出会いの記録」という名で、劇場観賞用前売り券の特典DVDとして配布されました。現在は、テレビ版BDの第6巻特典として手に入れることができます。超必見です。

あれだけ祈っていた岡本未夕は、オーディションで本番に強いところを魅せる。
アイドルになるという夢がかなうかもしれない、という想いからだろうか。
それとも、もう、後がないという想いからだろうか。

林田藍里はあまりうまく行かなかったようだが、七瀬佳乃や久海菜々美、片山実波、菊間夏夜は卒なくこなしていたように見える、が、内心はどうだったのだろう。

それぞれのキャラクターの良さが出ていて、非常に素敵なVTR。

林田藍里のこのオーディションを見るにつれ、同様の経験がないわけではなく、非常に心にくるものがあるが、それでも林田藍里は自ら行動したのだ。

彼女たちは、行動したからここにいるのだ、と自らの肝に銘じておく。

オーディション最後に、丹下社長が「あなた達、処女?」とたずねるのだが、その時の、各メンバーの表情が興味深い。この言葉は、いわゆるアイドルの処女性うんぬんからくるものだとも思うんですが、どちらかというと、各キャラクターを分かりやすくするために表情や雰囲気、本心をさらけ出す”フリ”のようなものだと思っています。

●     ●     ●

結果、全員合格。

これは、人数が少ないからではなく、各メンバーに運と可能性があるから。

事実、丹下社長はここで、大切なことをもらす。
アイドルは物語だと言い、物語は可能性のことだ、と。

なんども書くが丹下社長は、七瀬佳乃や片山実波だけじゃなく、岡本未夕や久海菜々美、菊間夏夜、そして、林田藍里にも可能性を感じた、ということだ。

島田真夢がいないことを、金の匂いがしないというふうに言うが、それはそのままの意味かもしれない。

才能、強い引きは画的にも映える要因だし、それはつまり物語として映えるということだと思うし、それがすべてではもちろん無いだろうが、直接お金に結びつくこと、つまりいろんなことができるようになるきっかけ作りという面も多々あるのだろうなとは思う。

それを見極めることが出来るという才能が丹下社長にはあるのだろう。人を見る才能を持っている人は超レアだと僕も思う。いや、そんな人はいなくうぬぼれで結局は市場の好みの問題なのかもしれないが、ただ、誰もが人も見極めることが出来るなら、全員が大人気になっているはずだし、やっぱりそもそもそんなこと始めから無理だから、結果的に数で押すという戦略を取るのかな、と思ったりする。

物事が多様化している現在で、WUGが7人という事実は、本当に挑戦的で危うくすごいことだと僕は思っています。

だから、人数が増えたり減ったりした時が、何もかもが壊れていく始まりなのかも知れない、とも思う。そこから始まる物語もあるだろうが、それはまた何もかもが違ったものだとも思う。

戻れない日々があるからこそ、今を全力で生きなければいけない。

すべてがうまくいくかどうかは、また別の話かもしれないけど、とにかく物語を形作る要因として極上であるということは、それだけで、可能性が極上だということなんだと思います。

この辺り映像も含めて、すごく好きだ。
自信に満ち溢れてる感じがする。

なんか、いいなあっていつも思う。

だから、もっともっともっともっと、自信を持っていいと僕は思う。
何にもなれなかった自分が偉そうに言うことじゃないけど笑

加えて、ここの場面転換もすごく好きだ。

あとにもいくつか、場面転換時に感情をぶつ切りにしたり、スパイスのように挟まれる微笑ましいシーンがあるが、それらも好きで、多分、自分その間(ま)が大好きなんだと思う。

いつも絶妙だな、と思ってしまう。

●     ●     ●

大田邦良が失ったもの。

201409210003
201409210001
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

松田マネージャーは、ネットでいわゆる2ちゃんねるのようなサイトを見て、島田真夢の真実かそうでないか分からないような噂を沢山知ることになる。

そのあと松田は、2011年6月に発売された、DVD「I-1club全部見せちゃうぞ!」を中古屋で購入し、I-1club在籍時の島田真夢の映像を初めて見ることとなる。

その為、大田邦良はこのDVDを買うことが出来なかった。

ここでは、いわゆるサイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)のことは描かれていませんが、大きく言うと、大田邦良がその役目をしているとも言えるかもしれません。

そういう意味でも、大田が担う役割は、結構多岐にわたっている感じがしているんです。

ちょっと話がそれるんですが、実は僕は、大田邦良について、どうしても納得いっていないことが、たった一つだけあるんです。というか、いまだに分からないっちゅうか、あり得ないっちゅうか。

これ、劇場版を見た方の多くも絶対思ったと思うんです。

それは何かって言うと、大田邦良がこのDVD「I-1club全部見せちゃうぞ!」を持っていない、ということ。

絶対、あり得ない。

こんなの、絶対あり得ないんですよ。

だから、めちゃくちゃ考えたんです。

I-1club古参オタクの大田が持ってないはずないんです。
何故なら、それは、まず一番初めに手に入れるべきものだから。

でも、欲しがってるんですよね。

とにかく、大田は島田真夢という名前を見ただけで、あれだけの反応をしてしまうほどの、I-1club古参オタク。それほどの人物。当然、DVDは持ってると思うんです。いや、絶対持ってなきゃおかしい。

持っていない理由が、WUGpediaによると相当稀少価値の高いお宝DVDだから入手に手こずっている、ということらしい。

だから、大田はこのDVDを持っていないのでしょうか。

本当に、そうなのかなって。

WUGpediaでも「入手に手こずる」という表現にとどまっていて、その背景に全く触れていないんですよね。真実は誰にもわからないんですが、ただ、大田がこのDVDを持っていないという事実が、僕にはどうしてもしっくり来なかったし、めちゃくちゃ違和感があるんです。

それで、幾つか考えたんです。

一つ目は、震災でDVDを失ったんじゃないか、と。
持っていないんじゃなくて、失ったのかもしれないって。

大田は仙台在住なんですね、だからと思ったんですが、上にも書きましたが、このDVD2011年の6月発売なんです。だから、これは違うと思う。

ただ、震災後のいろいろで失ってしまった可能性はあるかもしれないとも思ったんですが、それも、何かちょっと違和感があるんです。

二つ目は、I-1clubから島田真夢が脱退したから、手放したのかと思ったんです。大好きだったアイドルユニットが違うものになったような気がしたのかな、とか。だから、いままでの全部を手放したのかな、と。ただ、これだと、島田真夢が在籍しているときのDVDをずっと持っててもいい感じもするし、逆に、手放してしまうかもしれないし、ちょっと分からないなと。

あと、もしかして、インディーズ版とメジャーデビュー版があったのかな、とか、実は持ってて2本目が欲しいだけなんじゃないか、とか、パッケージに写ってる人を見て、同名の一期生だけのDVDがあったりするのかな、とか、そんなことも考えたりしたんですが、ぶっちゃけよく分かりませんでしたし、何か全部が小賢(こざか)しい気がしたんです。

僕は、持っていないんじゃなくて、今は持っていないだけだ、とずっと考えてて。
今は持っていない、つまり、失ったんじゃないか、と。
だったら何故、今は持っていないのか。
何故、失ったのか。
そんなにも大切なDVDを、何故、失ってしまったのか。

これが答えだとは思っていませんし、すべての人物の何もかもに物語を求めるのも違うと思うし、何もかもを結びつける必要もないと思ってるし、本当に何も失っていないのかもしれない。正直、よく分かりません。

だけど、その二つを重ねると妙に納得がいったんです。

つまり、震災があって、I-1clubから島田真夢が脱退したから、大田邦良は大切な何かを失った、んじゃないかって。

大田自身、何か震災で失ったものがあって、それに加え、大好きだったI-1clubのセンターも失って、大切なDVDを失わざるをえなかった。DVDは自ら手放し、だれかに託したのか、それは分かりませんが、とにかく、失意のどん底にいた時期があるんじゃないかと、悲しみに打ちひしがれ自暴自棄になった日々があったんじゃないかと、ようするに、それほどのことだったんじゃないか、と。

この辺り全然理屈じゃないので、自分の勝手な想いばかりでなんだか申し訳ない気もするんですが、これだったら、僕自身分かる気がするんです。

それから少し時間が経って、もう一度頑張ってみよう、つまり、立ち上がろうと大田は考えた。

そしてまず、あの大切なDVDを、あの日々を、あのイメージを探そう、と。

大田は、ずっと探していたのだと思います。

ずっと、探してた。

そんなとき、そんな大田の前に、この仙台という地で、あの島田真夢が、「Wake Up,Girls!」という名のアイドルユニットの一員として「タチアガレ!」という曲を歌っているという事実が、突然目の前に現れる。

偶然か、奇跡か、そんなことはどうでもよく、その時、大田自身は何を思ったんだろう。

ただ、名前を発することぐらいしか出来ないのではないでしょうか。

ここに書いたことがただの戯言にせよ、自分には大田邦良がWUGを応援する理由の中に、そういう想いも多少はあるのではないかと感じざるをえないのです。

劇場版の一番最初に、大型ビジョンに映るI-1clubを見上げるその風体が、なんというか、そういう風に見えるんです。

このDVDは、大田邦良だけじゃなく、島田真夢自身の希望のかけらにもなるんですが、それはまた別の物語。

最初の方にも書きましたが、Wake Up,Girls!は、失った何かと共に歩み始めるべく、人々が希望のかけらを持ち寄る物語だと僕は思ってて、それは大田邦良も、それを見ている僕たちも例外ではないんじゃないかと思います。

それを、アイドルやエンターテイメントというものが担える部分もあるのではないか、と。

アニメにするにしろしないにしろ、その色々は現実に起こったことで、その色々を坦々と描くことで、大げさにもあからさまにも見せることなく、これからも淡々と共に生きていくということの覚悟の現れなのかもしれないと、僕は強く感じています。

いやまあ、ただ、一番のI-1clubオタクは、岡本未夕なんですけどね笑

●     ●     ●

エンターテイメントの多くが、血と汗と涙で出来ているというのは、大げさでも笑い事でもなく事実だと思う。

201410012207
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

このDVDから松田は何かを感じ、後に、島田真夢もこの映像を見て想いを馳せる。

額に汗し、懸命に歌い踊るI-1club時代の島田真夢。

髪の毛が肌につく描写なども好きだ。

エンターテイメントの多くは、血と汗と涙で出来ているというのは、大げさでも笑い事でもなく事実なんだと僕も思ってる。

DVDの中とは違い、現実の島田真夢は物思いにふけっているが、林田藍里がオーディションに合格したということを聞いて何か感じるものはあったのだろうか。もしかすると、少しずつ心境の変化が始まっていたのかもしれない。

ここで、島田真夢が自身の経験から、林田藍里にマイクの持ち方を教えてあげるシーンへ。

マイクが気になってうまく歌えない林田藍里、誕生の瞬間である。

林田藍里は島田真夢に幾度と無く、ごめん。と謝りを入れながら、この後もかまわず、自身の主張を半ば強引に島田真夢に伝え続け、それを実行させてしまう、ある意味すごいやっかいな人物なのだ。

林田藍里には、そんな母親みたいなところがあったりするのだが、それも、島田真夢が救われた要因の一つに確実になっていると思う。

そう、どこかに連れ出してくれる人なんて、実際にはあまりいないものだ。

小説版で、島田真夢自身は、自分はあまり歌が得意ではないと言っているんだけど、でも林田藍里は、一緒に歌を歌うことをお願いし(ここでもミーハーという名の強引さを発揮する笑)歌を歌った島田真夢のことを、テレビで歌っていたそのままですごくて、紛れもないアイドルでまぶしすぎると絶賛している。

林田藍里は、島田真夢に元気になって欲しかった。

オーディションの相談や、ダンスや歌の練習に付き合ってもらっているとき、すごくハキハキして明るくて元気なんだそうだ。

テレビで見た時のように。

でも、それは、本当の島田真夢なんだろうか。

●     ●     ●

201410012117
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

よく、各登場人物キャラクター達の見分けがつかないということを聞くのだが、テレビ版最終12話の時点でも彼女たちはまだ、結成1年、メジャーデビューもしていない新人地方インディーズアイドルなのだ。当然、まだまだそんなような顔つきではないと思う。

良いか悪いかは、別にして、これからどんどんそんなような顔つきになっていくのだと思う。

それを見越したのか、可能性を感じたのか、丹下社長は、結果、六人全員をオーディションに合格させる。

この時点では、島田真夢はまだ、WUGではない。

当初WUGは、菊間夏夜、林田藍里、岡本未夕、久海菜々美、片山実波、七瀬佳乃の六人でのスタートとなる。

名前は、「Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ。愛称はWUG(ワグ))」に決定。

ここで、丹下社長は、ワム!(Wham!)の話をしようとする。

ワム!は、日本と同じ島国であるイギリス出身の超大人気ユニット。

「Careless Whisper」や「Last Christmas」などで80年代にヒット曲を連発し、「Wake Me Up Before You Go-Go」などで、全英、全米で両方で一位を取るなどし全世界的な人気を博したポップスユニット。楽曲の素晴らしさと、アイドル的な人気の両方を兼ね備えた、素晴らしいユニットだったと記憶しています。

日本でも郷ひろみさん(ケアレス・ウィスパー)や西城秀樹さん(抱きしめてジルバ)がカバーされ(原曲はワム!のメンバーである、ジョージ・マイケル名義のCareless Whisper)、日本にも来日するなどしたが、人気絶頂時に解散してしまったらしい。そんなワム!も最初はインディーズ扱いでのデビューだったらしく、丹下社長はそんな話をしようとしたのかもしれない。

Wham! – Wake Me Up Before You Go-Go

Wham! – Last Christmas

George Michael – Careless Whisper

その流れで丹下社長は、夢はでっかく紅白出場と銘打つ。

僕は、現実になると思っています。

●     ●     ●

みんなで歩きながら、不安も希望も少しずつ互いに想いをぶつけ合って行く。彼女たちは、これからもそうやって、ずっとずっと歩いて行くのだ。

201410071939
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

丹下社長と松田マネージャーは、島田真夢を説得したいと林田藍里に持ちかける。

断られるのは分かっているが、ダメもとでもう一度だけ誘いたい、と松田マネージャーは言う。
あのI-1clubの初期DVDを見て、よほど、何か感じるものがあったのだろう。
分かる、分かるぜ。松田さん。

丹下社長は、島田真夢がI-1clubにいたからWUGに入れたいのだと言う。そりゃ、経営者としても絶対に欲しいだろう。この辺りの、丹下社長と松田さんの考えの違いも面白い。仏作って魂入れず。ようするに、たましぃだ。たましぃ。

丹下社長は、島田真夢を待ちながら、WUGはひとまず6人でのスタートとすると言う。

I-1clubが大好きな岡本未夕は、島田真夢という名前を聞きつけ、手を挙げて(可愛い)食いつくが、片山実波にはそれが誰か分からない。今後も岡本未夕は何かにつけ手を上げたり、敬語で発言したりするのだが、それが非常に独特の愛嬌があって、分かりやすく入りやすい。

このあと、6人で歩いて帰るのだが、自分は、このシーンがめちゃくちゃ好きなのだ。大好きなのだ。

みんなで歩きながら、これからのこととか、不安とか、希望とか、少しずつ互いに想いをぶつけ合って行く。

そう、彼女たちは、これからもそうやって、ずっとずっと歩いて行くのだ。

中でも、岡本未夕の「とりあえずリーダー、よろしくおねがいしまっす」と、七瀬佳乃の「そうかな」が素晴らしすぎる。

何より、みんなで歩いて帰るなんて、青春じゃないか。
もう何年もそんなことしていないし、多分もうないと思う。

事務所の社長と、そのマネージャー、希望と不安を抱えたメンバーの6人でこれから何かを作るんだ。それはまだ、誰も知らない、知るはずもない、始まったばかりの生まれたばかりの、今にも壊れそうで、ちぽっけで歪(いびつ)なもの。乾杯をして、飲んで食べて、話をして、みんなで帰って、不安を抱え、希望を抱き、これからは明日を待つだけじゃなく、自ら明日を迎えに行くのだ。

今は暗闇の中を歩いているが、いずれ自ら、朝を迎えに行くのだ。

それを見越してか、彼女たちの目の前に現れる「Wake Up, Girls!」という名のラブホテル。
ほんと、上手く出来てる。

あと、この感情をぶつ切りにする、場面転換の間(ま)も大好きだ。

この辺りから始まる美しいシーンの連続は、テレビ版第一話の中盤後半ぐらいまで続き、それこそ生きるに価する場面を切り取ったものばかりで、ほんと、ため息が出るほど大好きだ。

●     ●     ●

松田さんが本当に言いたかったことは、何だったんだろう。それは、物語の根底にも関わってくることなんじゃないだろうか。

201410081928
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

松田マネージャーは、望洋台公園で、林田藍里に連れられてきた島田真夢の説得を試みる。

君は人を幸せな気持ちにし、人を励まし、人を勇気づけられる人だ、と言う松田マネージャーに対し、島田真夢は、私は人を幸せにできる力など無い、身近な人も自分さえも幸せに出来ないんだと、突っぱねる。

林田藍里も、なおも、もう一度歌って欲しいと懇願するが、それは無理、とキッパリと伝え、頑(かたく)なに再度アイドルになることを拒む。島田真夢が頑なな理由は、今はまだ、涙となって画面に映るだけだ。

松田さんは、I-1clubの初期DVDを強引に島田真夢のかばんに入れ込む。松田さんがWUGで唯一出来た仕事。

松田さんが本当に言いたかったことは、何だったんだろう。
これは、説得では無い気がする。ましてやスカウトでもないと思う。

松田さんは、君は人を幸せな気持ちにし、人を励まし、人を勇気づける人だ、と島田真夢に言いたかったのだろうか。

本当に、そうなのだろうか。

僕は、松田さんは、WUGの事を好きになり始めているんだと思う。

それって、Wake Up, Girls!の物語の根底にも関わってくることだと僕は思ってて。

それが何かって言うと、つまり、理屈じゃない、ということかと。

つまり、あなたは素敵だから、あなたは素敵なんだ、と言いたいのだと僕は思う。

松田さんが言う、この上手く言えないとか、理屈じゃないというようなことが、この後もWUGの物語内に本当に沢山出てくるんです。

理屈じゃないこととか、言葉では言い表せないとか、上手く言えないとか、そういう感情がWUGの根底を支えているといっても過言ではないと僕は思ってて、ーだからこそ、松田さんはWUGの物語に必要なんですがー、だからこそ、美しいシーンが生まれたり、逆に理詰めの部分が生きてきたり、間を外したりする部分が面白かったりとか、そういう様々な楽しみ方が出来る作品になったんじゃないかと今は感じています。

本当は12話の最後のほうで書こうと思ってたんですが、もういくつも勝手な感想を言葉で延々と書きなぐっている自分が言うのもなんなんですが、結局、答えはそこにあるんじゃないか、もっと言うと、答えなど無いというのが答えというか、そうとしか思えなかったこと、そこにしかあり得ないこと、誰もが上手く言えないことを物語にしようとしたんじゃないか、と僕は感じています。

201410081933201410081931201410081932
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

この時、この公園で、島田真夢が振り返ったシーンです。

島田真夢のロングの髪の毛が、初めて生きた素敵なシーン。

これも理屈ではないことを、画で魅せようとして下さった場面のうちの一つだと思います。
こういう画を見せてくれる所が、本当に大好きなんだよ、俺。

制作者の方々も言っておられましたが、すべてが思うようには行かなかったかも知れません、でも、それでも僕は、Wake Up Girls!が魅せてくれた様々な美しい場面やその物語を絶対に忘れることはないと思います。

●     ●     ●

片山実波がセンターを譲った日。

Wake Up, Girls!(WUG)
Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

林田藍里WUGオーディション合格。

捨てられたDVD。

I-1club東京ドーム公演に向けての記者会見。

仲の良かったI-1club一期生吉川愛からのメール。

母親との確執。

すべてが、島田真夢を包む。

何かが少しずつ動き出しているのかも知れない。

一方、Wake Up, Girls!の6人も動き出しており、レッスンなどが始まるのだが、先日まで素人同然だった為か当然グダグダ。デビューもしていないため持ち歌もなく、スーパーの片隅や、駅前でのカバー曲での路上ライブをこなす日々。

当然、そこに、お客さんなどいない。

自分も昔、路上ライブやったことあるんですけど、すげえ気持わかるなあって思いました。

久海菜々美の「そういうのウザイ」からの岡本未夕の表情とか、争いが起こったときの片山実波の「おなかすいた」の横の菊間夏夜の表情とか、この辺りのテンポのいい会話劇もすげえ好きだし、みんなの表情も好き。お芝居的にもすげえ面白いところなんじゃないかと思うし、演者さんもアニメスタッフのみなさんも楽しかったんじゃないかとか思ったりします。

キャラクター的にも、あとから、あーそんなこともあったなあって、思い出すシーンばかりだと思う。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

自分、6人時のWUGも大好きで、6人の時は、片山実波がセンターを勤めてて、6人バージョンのCDのセンターもそうなってて。

山本監督は、片山実波役の声優田中美海さんが現実で活動している声優ユニットのWUGのセンターになっていたかもしれない、島田真夢役の吉岡茉祐さんとどちらをセンターにするか迷っていたとおっしゃってて、だから、アニメでもそんな感じになってるのかな、と思ったりしています。

小説版で、片山実波は、「タチアガレ!」をすごく良い曲で大好きな曲だと言ってて、見せ場のCメロを完全にソロで歌える、ひとりで歌えるんだ・・・!ってすごくうれしかった、って言ってて。

でも、そのあと、結局Cメロはまゆしぃ(島田真夢)に歌ってもらうことになったんだけどね、と。

ひとことだけ、そう言ってて。

なんかさ、なんか、ね。

僕個人的には、前にも書いたけど、勝負や競争なんかは出来ることならしないほうがいいと思ってて。

市場ならまだしも、となりで一緒に歌いダンスしている仲間となら、なおさら。いや、分かるよ、めちゃくちゃ分かるんですよ。でも、そうでなくてもいろいろあるんだし、結局は自分との戦いだし、そういうのは、そういうのが大好きな人たちに任せておけばいいし、それよりも、今は傷ついた人を抱きしめてあげられる場所が必要だと思うし。

ライバル心は深い愛だし、それは、一人でちゃんと理解して、ちゃんと一人で考えて、いつかちゃんと自分を信じられるよう一人で答えを出すべく決着をつけなければいけない本当に大切な深い深い場所にあるし、本当に本当に大切な心の奥底にある感情だし、ほんともう、一生を賭けるに値するほどの、めちゃくちゃ時間のかかる重すぎる案件だし、だからこその愛なんだし。

結果的に出てくるではなく、それをむやみに取り出すなんて、僕はやっぱり嫌なんですよ。全然美しくない。

だから、この片山実波がつぶやいた、たったひとことの表現は、ほんと素晴らしいと思いました。

実は、それに繋がることで、先日、声優ユニットのWake Up, Girls!、いわゆるリアルWUGの1stライブツアーで、「タチアガレ!」のそのCメロソロ部分を、日に分けて全メンバーが交代で歌って下さる、サプライズがあったんです。

しかも、しかもですよ、初日が大阪の昼夜2回公演で、その大阪一発目、WUGファーストライブツアーの初日の第一回目の公演で、「タチアガレ!」ソロを歌ったのは、そうなんです、片山実波役の田中美海さんなんですよ。

もう、激熱ですよ。

その速報がネットで流れてるのを見たとき、片山実波の気持ちをここでフォローしてくれたんだ、って即座に思って。

それがなんか、もう、めちゃくちゃうれしくてさ。

僕にはそれが、なんか、すごくすごく、美しく思えたんです。

そして、その時の島田真夢の気持ちと、その声優である吉岡茉祐さんの気持ちも。

それでも片山実波にも、例えば仮設住宅に住んでいることだったり、あと、実はこの話にはまだ続きがあって、ライブの感想でも書きましたが、コントロール出来ないトラブルが起こったりして、田中美海さん自身にもまだ回収できてないことが発生したりしてて。それを自然とメンバーのみなさんがフォローされたりして。

それは、アニメなのか現実なのか、どちらで回収がなされるのか、今はまだ誰も何も分かりませんが、ーもちろん現実でも回収して下さるに決まってる!ー、そういった物語が今も現在進行形で続いていて、その悔しさや葛藤なんかを一緒に感じ共感することが出来ることも、ーこれが、山本監督がハイパーリンクや虚実混交とおっしゃっていることだと思うんですけどー、WUGの魅力の内のひとつなんじゃないかと、そう思います。

それが、理屈として組み込まれていたものでも、偶然だったりでも、もうそれはどっちでもよくて、結果的にそう思えたりするってことが、WUG素敵だなって、自分、いつも思うんです。

物語も、現実も、死ぬほど美しいなって、いつも思うんです。

●     ●     ●

音楽とダンスと、希望のかけら。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

その「タチアガレ!」という曲で、Wake Up, Girls!はインディーズデビューすることになる。結果的に、島田真夢が加入してからも、音源はこの一枚だけという設定になってると思う。このインディーズ感は大切だ。

実は、Wake Up, Girls!の物語は、今、メジャーデビューのオファーがあったところで途切れているんですけど、自分個人的には、素人考えで申し訳ないんですが、アニメWUGのメジャーデビューには大反対。ただ、引き続き仙台や東北を舞台とするなら有り。インディーズのまま世界をも席巻することが出来る訳の分からないアイドルが仙台にいるってかっこよくないですか。いやいや、ごめんなさい。本当は、なんの心配もしてません。また、上手くやって下さると信じてる。ほんと、2期楽しみなんです。ちゅうか、2期あるのかな。いやいや、もちろん全然急いでなくて、数年後のいい頃合いにあればいいなあって。

タチアガレ!を作曲したのは劇中のTwinkleというグループで、その昔、丹下社長にすごくお世話になったらしい。WUGを見た方の多くも思ってると思いますが、丹下社長の過去とか、白木の過去とか、絶対なんかあるんですよ。セイント40のこととか、なんだろうってすごく思うもん。そんな訳で、改めて、2期待っております。

WUGの曲は、作中では、このTwinkleと、後に出てくる、早坂さんの二人が作っているんですが、現実にWUGの曲を作られているMONACAのみなさんもそれを意識されているそうです。

Wake Up, Girls!の音楽楽曲は、そのMONACAの、神前暁さん、田中秀和さん、広川恵一さん、高橋邦幸さん、岡部啓一さん、が主に制作されていると思われます。

自分、Twitterにも衝動的に何回も書いてしまいましたが、感動しました。ほんと感動しか有りませんでした。ほんとエンタメ的な完成度がたまらん。あんまり書くと嘘臭くなるんですけど、そんなの関係なく書きまくります。

なぜなら、元気を貰ったから。

元気になったんだよって、みなさんが作り上げて下さったもので、俺、元気になったんだよって、ちゃんと書き記しておきたいんです。

WUGの音楽最高です。

あ、サウンドトラックもいつか発売して頂ければ、うれしい。

「タチアガレ!」と、ちなみに「16歳のアガペー」もTwinkleが作った曲(という体)とのこと。Twinkleは叙情的なタイプなのかなあ。Twinkleはブルースとかカントリーとか、歌謡曲とか好きなのかなとか思ったり。歌謡曲は偉大。自分、2曲とも大好きなんです。すごいなってほんと感動してしまう。

16歳のアガペーのダンスに吉岡茉祐さんと永野愛理さんが手をタッチさせるところがあるんですけど、それってそのまま劇場版にもそのシーン、島田真夢と林田藍里が手をタッチさせる所があるんですよね。こういう所も好き。

全部ちゃんと繋がってて、意識してるにしてもしていないにしても、結果そういうことになってしまうという意味でも、WUGダンスの振り付けをされている方もほんとすごい。(たぶんSATOMI先生という方だと思うんですけど、探すの下手だからか、公式的にお名前が見つけられないんです。お名前間違ってたらごめんなさい。)

才がWUGの踊るダンスからもどばどば溢れてて、ほんとビックリする。

この辺り、もう少し知りたい欲求があります。

「極上スマイル」と「7 Girls War」は早坂さんの曲。早坂さんはテクニカルなタイプなのかな。早坂さん、ファンクとかハードロックとかすきなのかな、メタルとかめっちゃ聴いてそうな感じがするなとか思ったりしてて。キャッチーで引っ掛かりが多い感じで、同じ人が作った感じがすごく出てて。この2曲も大好きだ。すごいな。ほんと、すごい。

キャッチーさってほんと単純にセンスと時代の問題もあって、超超超超難しいんですよね。
WUGpediaのMONACAサウンドチームの座談会すごく面白いので、見るべし。尊敬しかない。

歌詞も素晴らしい。
歌詞を手がけられているのは、只野菜摘さんと山本寛監督と思われる辛矢凡さん。想いが溢れすぎでしょ。真っ直ぐで大好きなんですよ、自分。

そう、歌詞の事、例えば島田真夢のキャラクターソングの「ハジマル」で、”人間らしく”って言葉を使っておられることとかすごく納得できて、というのも、I-1clubにいたこともそうなんだけど、最初の方に書いた島田真夢は生きることと死ぬこととを同時に考えてるんじゃないかとか、そういうことにも繋がってる気がしてるからなんですが、、そういうの含め、近いうち、島田真夢が本当に欲しかったもの。という回で書こうと思います。

そういや「ハジマル」は確実に、Twinkleが作った曲だと感じております。合ってるかな。

ほんと、キャラソンもめっちゃよくてさ
自分の中で、今年前半は、タチアガレ!からの7 Girls War、中盤は、16歳のアガペーからの可笑しの国、後半は、オオカミとピアノ→スキ キライ ナイト→ステラ・ドライブが激熱ですわな

例えば、久海菜々美のキャラソンの「オオカミとピアノ」、オオカミは久海菜々美のWUGでのアニマルロゴになってて、ピアノは久海菜々美が光塚歌劇団に入るために、幼少のころから特訓してきたもの。

アニメ内で光塚歌劇団に入団したい久海菜々美は、それまでの力試しでWUGのオーディションを受けて合格、周りのメンバーに影響を受けながらWUGの活動に徐々にのめり込んで行くんだけど、もちろん未だ、光塚歌劇団への想いも断ち切れていないんですよね、多分。

アニメ内で、そういう想いを描ききれてなかったと思われる面もあって、以降の物語が楽しみではあるんですけど、このキャラソンでちゃんと、ー間に演劇的な台詞が入るところだとかー、そういった久海菜々美の想いを丁寧にフォローして下さってるし、なんというか、そういう意味でも、すごく上手く出来てるんですよね。いや、上手く出来てるって言い方はちょっと違うかも、そういうふうになってるっていう感じかも。

「あなたを探し出して見せる」って台詞の”あなた”って、久海菜々美自身のことも言ってるんだと思うんです。

いやあ、ほんと、すごいんですよ。

とにかく、Wake Up, Girls!の曲もダンスも、大好きなんです。もちろん、I-1clubの曲も。

圧倒的な技術で押さえ込まれる感じにゾクゾクする。

だから、この前発表のあったコンプリートアルバムの事も気になるけど、個人的にはちゃんとファーストアルバム、セカンドアルバム、、っていう形もとってくれたらうれしいなって思うんです。時間を超越する意味も込めて。例えば今ある曲たちを、シンプルなジャケットのファーストアルバムに込めたら、音楽史においてもだけど、10年後、20年後とかでも聴かれ続けるような最重要アルバムになると思うんです。いつもは適当ですけど、これだけは確信してます。

なぜなら、紹介しやすいから、です。

制作者のみなさんも、スタッフ、関係者のみなさんも、演者のみなさんも、ファンのみなさんも、今の未来の老若男女家族友だち他人一般の方々へ、「WUGのファーストアルバム聴いてみてください」の一言だけでいい。

「これ、聴いてみてください」ってアルバムを手渡すだけでいい。

何年たっても、何百年たっても、例えアルバムやCDという形態が無くなったとしても、そう言って自分たちの創り上げたものを紹介できるってすごくいいなって、そうやって自分たちを紹介できるってすごくいいなって、すごくすごく思うんです。

どんな形態であっても、音楽とかエンターテイメントって未来への希望のかけらなんだなって、すごく思ったんです。

●     ●     ●

丹下社長の覚悟。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

WUGは、その「タチアガレ!」を引っさげての、仙台MACANAでデビューイベント開催が決定。もちろん、衣装も普段のスタッフTシャツみたいなのではなく、新しいものが用意されることとなったのだが、これは最後のパンチラ、もとい、決意のパンモロにも繋がってて。あと、この場面の、漫画版の岡本未夕の聞き方と表情が可愛すぎる。120ページ右下。何回も見ちゃうよ。

その初めてのライブに向けて、他のメンバー同様、林田藍里はひとりで夜中まで練習してて、多分、それはこれからもずっとそうなんだと思うんですけど、それだけの努力家にも関わらず、6話のことにようになってしまう。現実はかくも厳しい。

実際、この劇場版の路上ライブでも、ちょっとダンス遅れてる感じなんですよね。。

その時に、強烈に思ったことがあるんです。

それはこの前、声優ユニットのリアルWUGメンバーのみなさんが、全く同じ日に別々の場所にいてWUGの仕事だったり全く別の仕事だったりをされている方がいたり、その場にいなかった方がいたりということがあって、その時にも強烈に思ったことなんです。それは、つい最近も思ったことでもあります。

一言で言うと、絶対大丈夫、って事なんですが、
その色々は、また、6話の感想時に書きたいなと思っております。

いつになるか、分かりませんが笑

●     ●     ●

そんな中、大事件が起こる訳です。

そうなんです、丹下社長が事務所のお金を持って、「愛するダーリンが緊急事態なので、しばらく仙台を空けます。」という書置きを残し、どっかにいってしまった、通称丹下事変、金持ち逃げの乱の勃発です。

WUGpediaの年表からいくと、島田真夢が加入したのが2013年12月で、健康ランドライブが翌年2014年2月。多分、2,3ヶ月はいなかったということになると思うんです。

さあさあ、この丹下社長の行動はいったい何だったのか、ということを考えながら書いて行きたいと思うんですけど、正直分からんです。ほんと何なんでしょう。

いろんな考えがあると思うんですけど、大きくはこの二つかなと思うんです。

①WUGを団結させるためにそういうことにしたのか、
②単純にただのクズだったか。

個人的には、ただのクズでもめっちゃ面白くていいんですけど、その場合、小説版で菊間夏夜も言ってるように、それ以降の社長の行動がなんか上手く説明出来なくなるんですよね。だから、WUG団結と、松田さんに当事者意識を持ってもらうために(これは多分そうだと思う)、お金を持ち逃げしたことにしたのか、後もう一つは、全く別の理由もあったからなのかな、と思うんです。

なぜなら、丹下社長の考え込んでる画が、アニメでも漫画版でも、「愛するダーリンが緊急事態」だったからじゃなく、「事務所自体が緊急事態」だった感じか、「自分が緊急事態」、つまり、何か重大な事を深く考えているように見えるからなんですが、それだけだと、確かにまあちょっと弱い感じはします。

だから加えて僕は、ここも大田邦良の時と同じくその二つを重ねてみるんですけど、丹下社長は駄目人間なんだけど、仲間を見捨てて逃げることはしないタイプの駄目人間なんじゃないかなと、まずは思ったんですよね。実際悪びれもせず帰ってくるし。まあ結局は駄目人間なんだと思うんですよ、これは絶対。笑

社長と言われている人だって、全員が全員、完璧人間じゃないと思うんですよね、やっぱり。

単純に、丹下社長は、いつも優しく、お金も持ってて、何から何まで完璧にこなし、トラブルも、後は私に全部任せときなさいってな感じで、ちょちょいのちょいで解決してしまう、スーパーマンのような社長ではない、ということだと思うんです。

最後まで面倒見ようとするあまり周りを必要以上に振り回し、常識が通じないくせに情に厚く、光る部分は一つだけ(丹下社長は人そのものじゃなくて、人の才を見る力があると思ってて、もしそうなら、タレントさんがどっか行くのも説明がつくし)で、それ以外は全くダメダメな、相当クソめんどくさいタイプの人間なんじゃないかと思ってます。

いやいや、そこまで酷くはないか笑

なぜなら、根拠と言えるかどうか分かりませんが、これからのテレビシリーズの行動のすべて、例えば3話とか、に想いやりが見え隠れしているのと、あと劇場版の中にもちゃんとあって、同じくさっきの丹下社長の考え込んでる画と、一番最初のサファイア麗子さんへの言葉とかも、才能ある麗子さんが自身を安売りしてしまわないか心配しているだけだし、曲を作ってくれたTwinkleの言葉とか、明らかに相当世話になったみたいだし、そのTwinkleにWUG可愛いわねといわれてまんざらでもなくうれしそうだったり、島田真夢の事を大きくなったという言い方をしたり、それって親心というか何というか、あと、事務所で細々とだけどちゃんと結成パーティーをしたりとか、なんか色々見てると、根は悪くない人なんだな、と感じるんです。

ただ、めちゃくちゃ不器用でめんどくさい人間な感じがすげえするんですよねえ、笑

でね、なんでCDあんなに頼んだのかなとか色々考えてたら、もしかしてと思ったことがあるんですよ。

もう一つの全く別の理由って言うのは、もしかしたら実は、金を工面しに回っててそれを素直に言えない感じになってるんじゃないか、と。駄目人間に加えて、クソみたいにプライドも高い笑、でも僕はそれも絶対に必要なことだと思いますけど、ね。

ようするに僕は、上の2つとも違う考えで、
③金を持ち逃げする金も無い状態だったんじゃないかなって、思うんです。

MACANAへの金も、CDの金も、普通に払えなかっただけなんじゃないかって。

根拠は、上のすべての事に加えて、WUG6人と、これから島田真夢含めて、7人、それから松田さんの給料も払ってきて、これからも払わなければいけない訳で。七瀬佳乃もしきりに、これは仕事だ、私たちはプロだって強調してたし。ほんと、それってすごく重要で。

まあ、金勘定、絶対下手ですよね、丹下社長。これは絶対そうですよ。今の所属タレント0人で、そんな実績のない素人アイドル6人+新人マネージャーを養ってやっていこうなんて、普通の人間ならやらないと思います。

でも、丹下社長はやるんですよ。

なぜなら、そう覚悟したから。

CDのジャケットも制服ぽいし、銀行に金借りるときに、こんなCD出してるって言えるのでCDは先に作っておいて、でも金は後払いにしてもらってて(先にモノ作って売れてから後払いって金借りるときのやり方だし)、次の衣装代はないし、MACANAへの金は無いし、県内の作曲家にも払ったかも知れないし、やっぱりTwinkleへも必要だろうし、事務所の家賃もあるし、週二日のボイトレ代もダンスレッスン代も6人分だし、普通に考えて、今後どころか、今、お金がまったく無いんじゃないかと思うんですよ。いや、絶対事務所に金無いでしょ。

借金はあっても会社は潰れないけど、現金なかったら簡単に潰れるからね。

企業の殆どは金借りて会社回してるわけで、社長自身、無い袖は振れないって言ってたし、でも、Twinkleが上げてきた曲はめちゃくちゃいい曲で、WUGのメンバー6人からもめちゃくちゃ可能性を感じる。ここに島田真夢を何とかして加入させることが出来れば、結構いけるんじゃないかと確信めいたものがあった。島田真夢のことは俺に任せて下さいと松田も言ってる。今社長の自分に出来ることは、未来への投資。今日は、私も覚悟を決める日なのか、と。

ようするに、あの丹下社長のうつむき加減は、彼氏か誰かのことで悩んでるんじゃなくて、覚悟しようとしている人のそれ、なんじゃないでしょうか。そう見たら、何だか、そう見えてくるもんで笑。

丹下社長も、その日までは、何かふわふわしてたんじゃないかと思うんです。

でも、その日、覚悟を決めた。

何が必要だろう、金だ。事務所には金はない。だったら、すべてには間に合わないかも知れないが、金を集めるしかない。という流れで、一昔前のボディコンスーツに身を包んで、銀行やら商工会やら公庫やら、正月には親やら親戚やらに頭下げまくってるんですよ、多分。それだけに集中して。頭下げまくって、CD持っていって、これ聞いてみて下さいって。曲すごいいいでしょう、あのTwinkleが作ってくれたんですよって。見てください、うちのアイドルすごいんですって。七瀬佳乃は元モデルでって伝えて。片山実波はのど自慢で優勝してるんです、久海菜々美はあの光塚歌劇団を目指してるんですよって、話題になるでしょう、まあうちにとっちゃ痛手ですけどねハハハなんて言いながら。菊間夏夜はスタイル抜群でみんなを達観してるお姉さんなんですって、林田藍里も可愛げがあって誰にも負けないほどの努力家なんですって、岡本未夕は仙台のあのメイド喫茶で大人気なんですよって、みなさんも行ったことあるんじゃないですか!なんて言いながら、この娘たちには可能性があるんですって。必死に頭下げて。松田マネージャーもまだ言えないけど、元トップアイドルのすごい人物を連れてくるって言ってるんです、部下を信じてるんですって。何度も必死に頭下げて。だから、お金融資して下さいって。

その日、松田さんが事務所についた時点で、CDのダンボールが開いてて、ややCDが少なかったように見えたのは、多分、丹下社長が持っていったから、なんだと思うんです。

金がなくて、それが言えなくて工面しに回ってるところ、結果的に松田マネージャーのアシストで島田真夢が加入、WUGもやや団結して、松田さんも当事者意識を持ってきて、WUGを数ヶ月持たせることができ、丹下社長も金の目処が付いて久々に健康ランド(ってところが重要)で疲れを癒しているところ、無事再会となったんじゃないかと。

ようするに、結果的に上で言うところの、①も②も③も全部だったんじゃないかって思うんです。

悪びれず帰ってきてそのまま何事も無かったように居座り続けるのも、それがファミリーのみんなにとって結果的にいいことをやってると自分で信じてるからだと思うんですよ。ただ、説明が足りなさすぎるんですよね。だから、その辺りが丹下社長って母性的じゃなくて、いつもどこか、父性的なんですよね。そういう意味で、反発があるのはすごく理解できる。WUGのお母さんは林田藍里だけど、お父さんは丹下社長って感じ。お姉さんは菊間夏夜で、お兄さんもとい弟が松田さんかな。

つまり、「愛するダーリン」って言うのは、お前らのことだよ、って言わせんな恥ずかしい、を地でいってる、ほんと、めんどくさい人なんですよ、丹下社長って人は、多分。笑

●     ●     ●

いやまあ、また妄想暴走全開してしまいましたが、とにかく、真相は全く分からないんですが、一番の問題は、僕なんかの想いより、メンバーのみんながどう思ってるかだと思うんです。

例えば久海菜々美は、ゆるせないが松田さんよりはマシだという考えだったり、菊間夏夜がそんなにだらしない人には見えない、いつか丹下社長の正体を暴いてやると言ってるし、でも、岡本未夕はそういう噂を聞いたとかなんとかで、七瀬佳乃は当然納得してなく半ば諦めぎみかもと思うし、林田藍里は泣いてるし、片山実波はおなかすいてるしで、島田真夢なんかは、後から加入してきたのもあって、いきなり岡本未夕探しに行けってまず、お前誰やねん、状態やと思うし。

結局、仕事をとってきたからすべてがOKになった訳じゃなくて、その後も一緒にいて、メンバーがどう思ったのかということのほうが重要で。松田さんの時みたいに、駄目人間でも丹下社長だったらええか、なんならこっちが支えたるかと岡本未夕みたいに思うのか、もう付き合ってられない、と思うのか。

で、結果的に、最後まで全員一緒にいたわけで。
それがメンバーの答えなんだと思うんです。

もちろん、これからは、分かりませんが笑

まあ、本当にお金が無かったんだとしても、それも丹下社長自身が招いたことな訳だし、松田さんも、もっともっと怒ってもいいと思うんですけど、そこが松田さんの駄目なところでもあるんですよね。

大人、駄目人間ばっかりやん。

いや、俺も人のこと言えんし。
初めて劇場版みたとき、この事務所グリーンリーヴズ・エンタテインメントの大人2人にめっちゃ親近感持ったよね、そのダメさ加減に。

駄目人間に、お前は駄目だって言って完璧を求めるのは、簡単なことなんだけど、ね。

それだと、その人じゃなくてもいいってことやん

俺、丹下社長も松田さんも結構好きだからさ

●     ●     ●

島田真夢が、本当に欲しかったもの。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

丹下社長が失踪して、WUGは今後一切の活動が続けられなくなってしまった。
なぜなら、答えは単純だ。お金がないのだ。

七瀬佳乃が食い下がる。
本当に重要な場面で、諦めきれず食い下がったのは、何を隠そう、七瀬佳乃なのだ。
七瀬佳乃は、リーダーという自覚からくるものもあるだろうが、本当にWUGに期待していたんだと思う。それは、自分を救うためにも。いずれ、ちゃんと書きたいと思う。

菊間夏夜は怒り、久海菜々美はプライドを傷つけられ、片山実波は寂しそうにしている。
岡本未夕は、ただ、泣いている。いつの時代もそうだ、翼をもがれた天使は子供のように、ただ、涙を流すことしか出来ないのだ。

その場所で、何かを感じたのか、泣くことも出来なかった林田藍里は、島田真夢の前だけで涙をボロボロこぼす。

「こんなのって、ないよ」

それは、過去、島田真夢も経験した魂の叫び。

島田真夢は、そんな林田藍里を救いたかったのだと思う。
そして、同時に、過去の自分を救いたかったのだと思う。

だから、島田真夢は、ずっと見ることが出来なかったであろう、I-1club時代のDVDを見る決心するのだ。自分をも仲間をも親をも居場所をも、そして歌もダンスをも、めちゃくちゃにしてしまった、過去の自分と向きあうために。

過去と決別した、という見方もあると思うのだが、僕は、島田真夢はI-1club時代の自分を見捨てることなんてしない、と思う。

申し訳ないが、これは、理屈ではない。
島田真夢は、そういう人間だと僕は思う、としか言えない。

島田真夢のキャラクターソング「ハジマル」の歌詞で言えば、

もし消しちゃいたいようなことが胸のどこかにあっても
真っ黒な闇では塗りつぶしたくない
Wake Up, Girls!Character song series 島田真夢「ハジマル」より引用

だ。

前に進むためには、過去をも抱きしめて、今の自分と一緒に新しい世界へ、そして何より、新しい仲間の元へ自分を連れて行こうとしているように見える。

だからなのだ、だからこそ、自然に涙が溢れたんじゃないかと思う。

過去の自分がキラキラしていたからではなく、未来の自分に何か素晴らしいことがありそうな気がするからでもなく、今の自分にもまだ出来ることがあるんだと、その時、島田真夢は気が付いたんだと思う。

今の自分の中にもまだ、キラキラしたものがあるのを、自分自身で見つけることが出来たからなんだと思う。

一言で言うと、私はまだ生きている、だ。

それは、つまりそう、島田真夢が涙を流すとき、DVDから流れている曲I-1club「リトルチャレンジャー」の歌詞にもある、僕はここにいる、なのだ。

僕は、島田真夢が、ある意味で、本当に何者にもなれなかった人なんじゃないかと思っています。

I-1clubというトップアイドルのセンターだったのにも関わらず、島田真夢という自分自身にさえ、なれなかった人。自分自身さえ救えなかった人。

それが、島田真夢の悲しみのすべてだ。

そして、それは僕たちの多くが抱えている悲しみでもある。

●     ●     ●

島田真夢は、オーラ溢れる人物。センターを任せられる人物。誰もが憧れ、現I-1clubセンター岩崎志保に未だライバル視され続ける、アイドルになるために生まれてきたような人物。

それは、物語からもちゃんと伝わってくる。

だけど僕は、個人的に、島田真夢という人物に、いわゆる”アイドルになるべくその才能を持ち生まれてきた天才少女”という面を見出したくなかった。

何故なら、僕には、歌とダンスが大好きな、ただの女の子に見えたからだ。

そう、島田真夢は、自身が言うように、アイドルではなく、一人の人間、つまり、いち少女に過ぎないのではないだろうか。

普通の女の子、島田真夢。

一人の人間、島田真夢。

驚くほど、しっくりくる。

普通の女の子だった島田真夢が、ひょんなことからI-1clubに入り、ひょんなことからセンターになり、ファーストシングルは100万枚を売上げ、一気にスターダムにのし上がってしまい、エンターテイメントの中心に据えられ、走り続けねばならず、生存競争に巻き込まれ、家族とも確執が生まれ、周りはライバルだらけになり、敵も現れ、スキャンダルに陥れられ、大好きだったものを奪い取られ、糸がほつれるようにすべてが狂い始める。

天才でもなく、強くもなく、自信もなく、ただ、そういう場に居合わせてしまっただけの少女。

選ばれる人間は、泣こうが喚こうが、選ばれてしまう。

それが、プロになるということでもある。

そういう運命を背負ってしまった、普通の少女、島田真夢。

だから僕には、島田真夢が、どうしても、悲しみの象徴のようにみえてしまっていた。

悲しみを一手に引き受けているように見えるのだ。

そして、それこそが、もうひとつの物語なのかもしれない、と。

Wake Up Girls!の物語は、何者にもなれなかった普通の女の子、島田真夢が本当に欲しかった”現実”だ。

そこには誰もいなかったのだ。

本当に会いたかったあいりは、いなかった。

本当に会いたかった、よっぴーや、みなみ、みゆ、かや、ななみ、はいなかった。

松田さんも丹下社長もいなかった。

ずっと、誰もいなかった。

島田真夢は今も、一人、ブランコを漕ぎ続けている。

そして、今も一人で、歌い続けているのだ。

大空のプリズムが 幸せの場所を指差す

見つけたらお願い そこで待っていて

この眠りから覚めたら すぐに行くから

すぐに行くから

劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編挿入歌「大空のプリズム」より引用

現にモノローグ(語り)を除いて、島田真夢は、この「大空のプリズム」を歌うまで一言もしゃべっていない。

島田真夢の本当にほしかったものが、Wake Up Girls!であったなら、僕は、それが夢のままではなく、現実となることを祈りたい。

真実の夢は現実になるべきなんだ。

僕たちが生きる現実で、島田真夢のほしかったものをすべて、プレゼントするために。

夢も、希望も、仲間も、仕事も、家族も、歌も、ダンスも、声も、笑顔も、そして、Wake Up Girls!という居場所も。

島田真夢を救うのは、現実なのだ。

それは、僕達にしかできないことだ。

なぜなら、僕たちは、今も現実に生きている。

それは、島田真夢が、あの日感じた想いと同じだ。

僕たちは、生きている。

僕たちは、ここにいるのだ。

島田真夢を大切な仲間の元へ導くことが出来るのは、この世界に生まれた、僕たちしかいない。

島田真夢が、本当に欲しかったもの。

それは、あなた、だ。

結局、間に合わなかったが、昨日、11月7日は、島田真夢の誕生日。

そして、現実で、島田真夢に命を吹き込んだ声優、吉岡茉祐さんの誕生日でもある。

急いで書いたから、とっ散らかってしまったけど、言いたいことは一つだけ。

まゆしぃ、お誕生日、おめでとうございます!

●     ●     ●

何かが、生まれる瞬間。それは、パンチラなんて生やさしいものではなく、その奥の、シャツの裾まで見えてしまうほどの危ういものだった。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

2013年12月、島田真夢は、Wake Up, Girls!に加入する。

七瀬佳乃、林田藍里、久海菜々美、片山実波、岡本未夕、菊間夏夜、島田真夢、この七人で、Wake Up, Girls!は最初で最後のライブに立ち向かう。

「島田真夢です。このユニットに入りたくてここに来ました。どうか、Wake Up,Girls!に入れてください。」

その数日前、島田真夢はメンバーに頭を下げた。

そして、そう自分の名前を名乗るのだ。

それは、記号や番号ではなく、一人の人間だからだ。

島田真夢が、自身の名前を取り戻した瞬間だ。

対峙した七瀬佳乃は答えを求めるも、自身に対する答えを用意することが出来ず、ただ立ち尽くすのみだった。

テレビアニメ最終12話、その答えを手にし、さらにその先に見えるものに手を伸ばそうとしたのは、何を隠そう、その七瀬佳乃自身だった。

その時、そばにいて、七瀬佳乃を支えていたのは島田真夢。

二人は、その時どんな表情で、何を想うのだろうか。

菊間夏夜が、島田真夢にタオルを掛けてあげ、メンバーの背中を押す。菊間夏夜は、もう誰も自分のように一人ぼっちにはしないつもりなのだろう。すごく好きなシーンだ。林田藍里の安堵の表情もいい。だからだからだからあ、と喜びの声をあげる岡本未夕、どこか乗り気でないような素振りを見せる久海菜々美に対し、ジト目で答える片山実波。考え込み、すぐさま次の行動を起こそうとする七瀬佳乃。すべてが美しい。

ここから、最後まで、本当に美しいシーンの連続。

言葉にするのは無粋だし、そもそも言葉になんか出来ないのは分かってるけど、それでも書く。

ちゃんと書いておきたい。

僕はよく、私たち、と言ってくれるWUGのスタンスが大好きだ。

私たち。

その言葉が持つ力は、計り知れないものだ。

先日、劇場版を劇場再上演イベントで見させて頂いて、手を合わせ円陣を組むこの場面がWake Up, Girls!という物語の中心だと確信しました。

緊張し、震え、心配し、プロとしての責任を果たそうとし、笑顔もあふれ、どこか余所余所(よそよそ)しくもあり、衣装など用意できるはずもなく、バラバラの制服に身を包み、雪がちらつく仙台で飛び入り参加させてもらった、とある小さなイベントの小さな舞台の裏。

七人は、小さく初めての円陣を組む。

そして、その小さな七人で、最初で最後のライブに立ち向かう。

その場に飲まれないようにする覚悟、本能的な何かをそのままぶちまけても、抑えても抑えても、溢れ出てくる想い。感情。

誰かに見て欲しかった、自分の存在を証明したかった、ただ自分の歌を聞いて欲しかった、ただ自分のダンスを見て欲しかった、誰かに認めて欲しかった、少しでも明日に繋がっていて欲しかった。

私たちはここにいるという声、この世界で生きるという歌、これで辞めたくないという唸(うな)り、ここであきらめたくないという憤(いきどお)り、ここで終わりたくないという叫び。

ずっとアイドルがやりたくて、あのステージに登りたくて、歌が歌いたくて、ダンスを踊りたくて、必死で練習して、でも最初で最後のライブで、すべてを受け入れるしかなくて、でもやるしかなくて、怖くて、弱くて、小さくて、クリスマスの夜、雪が降って、出番間近、お金はなく、時間はなく、手が触れるほどの距離にいても、でも、コミュニケーションはまだまだとれていなくて。

壊れそうな気持ちと、抑えきれない衝動、温かい仲間と、凍えそうな体、幾人(いくにん)かのお客さんと、見えない未来。

その日は、そんな、この世界の何もかもすべてが、たまたまその場所に一つに重なった、特別な日だった。

それはパンチラなんて生やさしいものではなく、その奥のシャツの裾まで、さらにその奥の心の奥底まで、見えてしまうほど危ういものだった。

今後も特別な日はたくさんあるだろうが、一日として同じ日はない。

何故なら、それは、何かが新しく生まれようとする瞬間そのものだからだ。

こんな美しい日は、もう来ないかもしれない。

だからこそ、誰もが絶対に忘れないだろう。

絶対に、忘れることなど出来ないだろう。

その想いこそが、この物語が持つ本当の姿なのかも知れない。

もっと もっと 想い伝えたい

どれだけ傷ついても

譲れないものがある

聴いて 聴いて 必死に歌うから

嗤(わら)われてもいい 負けはしない

タチアガレ!

劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」主題歌「タチアガレ!」より引用

●     ●     ●

光のページェント。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

仙台の小さなイベント。

Wake Up, Girls!の最初で最後の、たった1曲のライブが終わった。

たまたま居合わせた幾人かのお客さん。

その中に、大田邦良もいた。

大田は泣きながら、WUGにアンコールの言葉を投げかける。

その言葉に、WUGメンバーは、最高の笑顔で答えるのだ。

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そのころ、I-1clubも東京ドームいっぱいのお客さんの声援を受け、最高の笑顔で答えていた。

どちらの笑顔も、本物、なのだ。

光のページェント。

東京で光る棒も、仙台で光る木も、同じ本物の光だと僕は思う。

ただ、見る人によって、その何もかもが違うのだろう。

Wake Up Girls!の七人からは、その光が、どう見えるのだろうか。

そう、物語はまだ、始まってもいないのだ。

挑戦し続けなければ到達できない場所が、この世界の至る所に存在している。

そんな場所に、いつか。

●     ●     ●

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

そういや、自分、劇場版の好きなシーンがいくつもあって、そのいくつかは引用させて頂いているんですけど、載せきれないものも沢山あって、そのひとつがこの、久海菜々美のお姉ちゃんを見るような、めちゃくちゃいい笑顔。

たびじょぶ・・・からこの笑顔ですよ笑。

可愛いねえ

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

それから、ここも。勾当台公園野外音楽堂のライブで、寒空の中、咳き込みながら自己紹介するリーダーのかっこ良さたるや他に類を見ないほどですが、その後に見せるこの、マイクを置きながらスカートを押さえる仕草。

七瀬佳乃最強たる所以ですな。

その後のライブでのパンチラの事は、前回の記事でも書かせていただいてんですけど、僕はこの七瀬佳乃の描写を見るに、やっぱりその日そのライブは特別な日だったんだと思うんです。

いつもパンチラしないのはなんでだって言われても、それは違う日違う時間だからなんですよね。

その内面の内面が感情と共に溢れてしまったという想いも込めたものだったり、その場面を忘れられないものにする引っかかりだったり、挑戦者の気概だったりとか、物語の繋がりだったりだとか、それらの複合描写だと思ってて、単に見せときゃいいとか、いやらしさを現したものでは全く無いと僕は思っています。

その受け取り方は見てる人たちにも任されている描写だとも思ってて、その受け取り方のひとつが第一話後半や第二話で出てくる須藤なんかにも繋がってるんじゃないかな、と思ってます。

もちろん初見時は、自分もびっくりしましたが笑、今は、有り体で見ることが出来ています。

この「タチアガレ!」ライブシーンは、現実の声優ユニットのWUGの動きを参考にしているとの事で、一枚岩じゃなくて、やや走ってるメンバーがいたりとか、すごく面白い映像で、やっぱ最高だなって思いましたよ。

自分が古い人間だからかも知れないんですけど、詳しくは分からないんですけど、手書き?でワサワサ動くのが好きなんですよね、でもめちゃくちゃ大変とのことなので、CGで全く同じような質感に出来るならそれでもいいんですけど、その辺りどうなんでしょうね。今後も、この感じで行ってほしいな、とまた勝手なことばかり書いておきます笑

とにかく、現実の声優ユニットWUGの「タチアガレ!」ミュージックビデオで、また新しい「タチアガレ!」が見られるんじゃないかと思って、今からワクワクしています。

「タチアガレ!」MV、超楽しみなんですけど!

島田真夢が加入してから「タチアガレ!」が流れて、勾当台公園でのライブ、Wake Up, Girls!の文字、エンドロールの流れは、本当に素晴らしすぎます。

この流れ、大好きなんですよ。
ほんと何回も見ちゃう。

そんなこんな観てても、WUGってやっぱり挑戦者なんだって思うんです。

それがいつまで許されるかは分からないけど、でも僕は、どんなに大きくなっても、ずっと挑戦者でい続けて欲しいなってそんな風に思います。

それにもし、この先WUGに何かあったとしても、またここまで戻ってきて、また一からでも何度でも何度でもやり直せばいい。

それほど、この物語の中心点、始まりの場所が素敵な場所だと、僕は思います。

●     ●     ●

僕たちは幸せになるために生まれてきた。

 

Wake Up, Girls!(WUG)
劇場版「Wake Up Girls! 七人のアイドル」本編映像より画像を引用させていただきました。

ずっと、ひとりだった。

誰しもに知られているだろう、だからこそ、島田真夢はいつもひとりでいるのだった。

クラスの人間が守ってあげると近づいてくるも、そんな死んだ言葉をいままで何百回何千回と聞いてきたのだろう、島田真夢には全く届かない。

この世界には、必死で生きようとする人間にも容赦なく、死んだ言葉を投げかける人間が多すぎるのだ。

島田真夢は、若干15歳にして、理不尽な理由でアイドルの頂点から奈落の底へ突き落とされた。

体中の羽根が堕ちる。

マスコミの執拗な詮索、親との確執、仙台に来てからも当然のように見つかってしまう。

ただ、歌いたかっただけだった。

ただ、ダンスがしたいだけだった。

すべてを奪い去られた島田真夢は、一人、今もブランコを漕ぎ続けている。

僕は、島田真夢が死ななかったのは、Wake Up, Girls!のメンバー七人がそばにいたから、ただそれだけのことだと思っています。

たった、それだけのことだと思っています。

●     ●     ●

僕は、島田真夢の気持ちを考えるに連れ、よく生き続ける気持ちになったな、と思うばかりです。

Wake Up, Girls!は、人の生死が根底に佇(たたず)んでいるのは明白ですが、意識的にだと思うんですけど画的に多少抑えられて描かれているような気もして、だから、堕ちた底の景色がはっきりと描かれている訳ではないのですが、僕は、島田真夢は、実際に、一度死んでしまったようなものなんじゃないかとさえ思っています。

14,15歳という年齢で、大好きだったものを理不尽な理由から突然奪われ、周囲の何もかもが壊れていくさまを目の当たりにし、沢山の人たちが急に離れていき、一番守ってくれるはずであろう今まで共に戦ってきたと思っていた周りの身近な人間や家族ともほころびが酷くなり、本心、気持ちをひた隠しにし、自身を抑えつけ、壁を作り、話もせず、その為、自分が壊れていくさまを自分自身で強く感じ続けねばならず、ただ淡々と毎日を繰り返し生かされ続けているだけ。

それを、島田真夢は、たくさんの人も身近な人も自分自身さえも幸せにできない、という言葉で松田に話し、もう一度アイドルになることを拒絶するのだ。

自責の念が強すぎる。

しかも、この世界で自分が全然知らない人たちのほとんどが、自分を知っている状態。その知っていると思われていることもほとんどが本当のことではなく、それを否定も拒否もできない状態のなか、これからもずっと生き続けねばならない。

僕は、人間はそんなに強くないと思っています。

僕たちは、そんなに強くない。

だから、あなたが、必要なんだって言っていい。

自分は弱くて怖がりだから、あなたが必要なんだって言ったっていいんですよ。それぐらいで、いいんですよ。

Wake Up, Girls!の七人は、となりで一緒に歌い踊っている仲間と共に手を取り合い、時に遊び、時に抱きしめ合い、時に話し合い、時に言い合い、時に喧嘩をし、これから幾度と無く訪れる困難に立ち向かう。

それは戦いや争い、勝ち負けや競争ではなく、みんなで生きる、ということなのだ。

だから、みんなでごはんを食べるだけ、ただそれだけでもいい。

それが生きることそのものだからだ。

みんなで雨に濡れ、雪に濡れ、そして、これからもしかしたら、自身の全てをさらけ出し、みんなでお風呂にはいることだってあるだろう。

それそのものが、生まれること、ひとつになることの比喩でもあるのだと思う。

その一つ一つ、そのすべてが、生きるに価する、尊くて美しいシーンだ。

以前、テレビかなんかで、アイドルの方が記者の方に「活動は楽しいですか」とかなんとか聞かれて、「一つ一つを、この3人で大切に頑張っていきたい」「ライブが終わった後、ケーキを食べるのがうれしい」というようなことをおっしゃっているのを聞いていて、そうだよなあ、ほんとその通りだわ、とすごく納得できたんです。

僕は、Wake Up, Girls!からも、そんな雰囲気を感じたのかもしれません。

だから、劇場版から続くテレビ版第一話に、まさに、七人みんなで「喫茶ビジュウ」でお茶をし、ワッフルを食べている映像があって、それもすごくうれしかった。

つまりなんというか、全く新しい家族のような、同士のような、その輪が広がっていくような、そんなイメージがするんです。

だから、Wake Up, Girls!は、時代が変わるときに自然に現れる、何が何だか分からないもの、それが何かはまだ僕も分からないけど、その何か、なんだと僕は思っています。

●     ●     ●

しかし、僕は怖い。

島田真夢は、「I-1club」にいたころの経験や体感、そしてそれに付いてきた結果がこれからも幾度と無くフラッシュバックし、いやでもそれを思い出すだろうから。

それは、島田真夢自身も、それがプラスになっていると小説版で語っている。

もしかして、自分が考えていることを相手にも強制してしまうのではないだろうか。

こういうふうにしておけばうまくいったという紛れもない事実が体に染み付いており、ピンチになったとき結果を求めるあまり、それが発動してしまうのではないだろうか。

いつか、誰かのことを蹴落したり、必要がないと思ってしまうのではないだろうか。

またいつか、走ることを止めることができなくなったり、立ち止まって周りを確認することができなくなったりしないだろうか。

何もかもを背負いすぎて、がんじがらめになったりしないだろうか。

周りと比べることでしか自分を誇示できなくなったりしないだろうか。

周りに圧倒され、自身を見失ったりしないだろうか。

自分を否定したりしないだろうか。

自分を嫌いになったりしないだろうか。

もう、大丈夫なのだろうか。

島田真夢は、本当に、もう大丈夫なのだろうか。

●     ●     ●

でも、その島田真夢は、もう一度生まれ変わり、生き始める時にちゃんと、自分を幸せにしたい、と言った。

世界は、変わったのだ。

生まれ変わり、自分自身を無理やり変化させたのかも知れないが、そのため、後々歪が生じる可能性もあるかも知れないが、それでも、その時、僕はすごく安心した。

以前も書いたが、それは、本当に僕自身すごく納得できた言葉だった。

だから僕は、WUGの物語、特にこの劇場版には、あなたは幸せになっていい、というメッセージが散りばめられていると思っている。

自分を幸せにしたい、はイコール、あなたは幸せになっていい、だ。

幸せになるためには生き続けなければならない。

つまり、もっと言うと、あなたは生きなければならない、というメッセージかも知れない。

これは、すごい覚悟のいるメッセージだ。

今のこの世界で、あなたは生きて幸せにならなければならない、と言い切っているのだ。

でも、僕も同じ想いだ。

あなたは幸せになるべき人なのだ。

何故なら、僕たちは幸せになるために生まれてきたからに他ならない。

そうなのだ、僕たちは幸せになるために生まれてきたんだ。

●     ●     ●

ここから最後、自分のことで申し訳ない。

でもこれは、僕自身ずっと考え続けていたことで、劇場版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」を観てさらに強く感じたことだから許して欲しい。

希望のかけらが散りばめられているなかで、あなたは生きて幸せにならなければならない、という強いメッセージ、これは、何者にもなれなかった僕へのメッセージでもあった。

まだ何者にもなれていない松田さんも劇中、空に向かって呟くが、夢や希望は、まさしくその空から降ってくるものではなく、元々僕たちの中に存在しているものだ。

だから、戸惑う。

永遠に、探し続けてしまう。

それは、それに気がついてしまった人が、すでに自分自身の中にあるものを一生想い続け、追い求めていかなければならない、ある種の片思いに似た寂しさを抱えている。

それは、島田真夢が、自身の過去を見て、自然に涙が溢れてしまうのと同じだ。

それは、儚くも美しいものだ。

僕の大好きなシーンでもある。

ずっと欲しかったものが、今の自分自身の中にあったことに気が付き、その美しいキラキラとした夢や希望などの想いが自身の中から自然に溢れでてくる、とてもとても大切なシーンだ。

それは、誰の中にも存在し、そして、僕の中にも当然のように存在している。

そして、その核に触れることは絶対に出来ないのだ。

それが自分探しというものの正体かも知れないが、いつも、もどかしさばかりが募るばかりだ。

それに少しでも近づこうと、毎日毎日、自分自身と対話し対峙し練習し時間を掛け環境を整え、地に足を付け、淡々と日々自分自身を更新し変化させ続けるだけだ。

僕に出来ることは、やっぱりこれからも、毎日毎日、音楽や言葉、想いについて考え続け、歌い弾き描き綴り紡ぎ続けることだけなのだ。

考え、行動し、さらに考え、さらに行動し続けること。

挑戦者で居続けること。

それが、何者にもなれなかった僕が出した、答えだ。

そう、結局、怖がりな僕は、生き続けることしか出来ないと悟ってしまったのだ。

だったら、僕は、出来るだけ笑顔でいたいと思う。

島田真夢が、一度死んで、それでも、もう一度、生きようと決意したのと同じように。

それが、残されたものの運命でもある。

そして、そこにどうしても必要なものがある。

それは、”あなた”であり、人であり、繋がりだ。

もっと言うと、大好きな人たちと共に手を取り合い、何かを生み出し続けることだ。

劇中、島田真夢が七瀬佳乃に言葉をかけ、手を重ね合わせ、Wake Up, Girls!の七人が「がんばっぺ!」と掛け声をかけあったように。

この先、誰かが僕を待っててくれているのかも知れないし、僕が今、誰かを待っている状態なのかも知れない。

いや、それは、今は何も分からない。

情け無いが、この年になっても、悩み続けてるし、戸惑い続けているし、分からないことばかりだ。僕は、未だ何も分かってないし、何も知らない人間なのだ。

そうなのだ、結局は、自分の考えなど何も役に立たないんだろうと思う。それも、もう、分かっている。

とにかく、これからも幾度と無く、ひどい状況は発生し続けるのだろう。

思い出すことも辛く、悔しく、見ることも考えることもままならない出来事も沢山あるだろう。

それは、はっきりとではないかもしれないが、また、Wake Up, Girls!劇中に丁寧に組み込まれ描かれ続けるだろう。

アニメーションにするもしないも、もう、それが、現実なのだ。

明日もまた雨降りかもしれない、明後日も、その次の日も雨降りかもしれない、一生雨が止まないかもしれない。

そんな中でも、楽しいことやうれしいこと、感動することや笑顔はこの世界のどこかに存在していると僕は信じている。

僕たちは、自分たちでそれを生み出し作り上げることだって出来るかも知れない。

それが、自分を幸せにする、ということなんだと僕は思う。

●     ●     ●

僕たちは幸せになるために生まれてきた。

自信を持って、覚悟を決めて、胸をはって、その想いを伝えればいい。

自分ができる精一杯で、全力で、想いを伝え続ければいい。

そんなある日、もしかしたら、身近な周りの人を幸せにすることが出来るかも知れない。

そして、いつの日か、奇跡的に、たくさんの人たちを幸せにすることが出来るかも知れない。

今はまだ、よく分からない。

でも、劇場版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」を含む、その物語やそれを取り巻く人々は、それを僕に気がつかせてくれようとしてくれたんだと思う。

そう、どんなに頑張っても、結局は、誰のことも幸せに出来ないかもしれない。

でも、それでもいいじゃないか。

あなたが幸せであれば。

何故なら、僕たちは幸せになるために生まれてきたのだから。

僕は、あなたが幸せであれば、他に何もいらないんだ。

●     ●     ●

●     ●     ●

●     ●     ●

ーあとがきー

劇場版「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」の感想も今日で最終回となります。

長文乱文、勝手ばかり拙い文章にも関わらず、いつも観てくださっている皆様、本当に本当に、ありがとうございます。

Wake Up, Girls!本当に面白くて、大好きなアニメーションの一つになりました。

山本寛監督を始め、関係者スタッフの皆さん、MONAKAの皆さん、そして、Wake Up, Girls!メンバーの皆さん、いつも素敵な物語をありがとうございます。

僕は見ることでしか応援できませんが、これからも、出来る限りいろんな場所に足を運び、この物語を体験し続けたいと思います。

少し時間を空け、次回から、またゆっくりテレビ版の感想を書いていきたいと思います。

途中からテレビでリアルタイムに最終話まで見た後、BD全巻購入済みなんですが、何となく、まだBD版は観れてなくて。

何だか、ゆっくり知っていきたいのかも知れません。

これからゆっくり、観られると思うと、少しうれしいです。

何だか、すごくうれしいです。

Wake Up, Girls!(WUG)

●     ●     ●

次は、『Wake Up, Girls! テレビ版第01話「静かなる始動」』の感想です。

スマートフォンの方は次のページへ!

●     ●     ●

【ネタバレ注意】岡本未夕が優しさを見せるとき。「Wake Up, Girls! 第01話 静かなる始動」の感想 WUG37

Wake Up, Girls!(WUG)

岡本未夕が優しさを見せるとき、僕は少し寂しくなる。

去年末のクリスマスライブが最初で最後だと思っていた。

皆が気になっていたこと。アイドルを続けられるのかどうか。社長はいまだ消息不明だ。

だがマネージャー松田さんのおかげか、はたまた悪徳プロデューサー須藤のおかげか、Wake Up, Girls!の活動は今後も続けられることが決まったのだ。

安堵したWUGメンバーは緊張が解(ほぐ)れたのだろう、七人全員で喫茶ビジュゥにお茶をしに行くことに。

「でもよかったよね、また活動できるんだもん。」

そこでの数分間は、Wake Up, Girls!という物語を象徴するシーンの一つだと僕は思う。

●     ●     ●

その喫茶ビジュゥで、松田さんが撮影していた小さなスマートフォンに写るクリスマスライブの映像をWUGメンバー七人全員で観ることになるのだが、その流れで、七瀬佳乃が言葉にしてしまう。

「I-1club時代の映像とか、たまに見たりするの?」

「よっぴー!」

林田藍里がすぐさまそれを止める。

「あ、ごめん。。」「ううん。」「そっか。」「うん。」

島田真夢と七瀬佳乃の言葉少なな会話が、その関係性のすべてを物語る。

●     ●     ●

まだまだ信頼関係も構築されてない、オーディションで集められて数ヶ月過ごしただけの7人。島田真夢にいたっては、オーディションすらしておらず頭を下げてWUGに入れてもらったような立場でもある。

だからこそ、その島田真夢に今まで何も聞けなかったのだろう。

メンバーは島田真夢について何もかもを知りすぎているが、何もかもを、知らなさすぎている。

しかし、七瀬佳乃の質問は何も間違っていない。それは、ある意味真実を突いている。だから場の空気が淀んだ。まぎれもなく、島田真夢はあのI-1clubのセンターだったのだ。あのトップアイドルのさらにそのセンターを任されたこの世界で唯一の人物だったのだ。林田藍里も島田真夢のことを想うあまり止めに入っただけだ。

島田真夢にとっても、真実の質問だったのだろう。本人は否定したが、もう一度アイドルをやろうと決めたのは、WUGに入ったのは、そう、I-1club時代のあの映像を観たからだ。あのDVDで「リトル・チャレンジャー」を歌う自分自身を観たからだ。涙を流し、だが目を背けずにそれを見続けたからだ。だから、もう一度アイドルをやろうと思ったのだ。だから、WUGに入ったのだ。

希望を胸にしたことも酷い状態に陥ったこともあったI-1club時代の自分があったから、今仙台に住み、そして今、Wake Up, Girls!にいるのだ。それは、まぎれもない事実だ。その呪縛からは一生逃れることは出来ない。

私は元I-1clubだ。I-1club時代の映像も見た、だからこそ私はここにいるのだ、とWUGメンバーを目の前にして言えるだろうか。いつか言えるかも知れない。いや、ずっと言えないかも知れない。ここにも答えはない。そんなに簡単なことではない。島田真夢は、今は何も言えず首を横に振るだけで精一杯なのだ。

●     ●     ●

七瀬佳乃は、Wake Up Girls!のリーダーだ。

モデルやCMなどの経験も豊富だ。他のメンバーよりも少しは芸能界のことも分かっているつもりだ。島田真夢のことも当然知っている。その島田真夢が今同じグループに所属している。そんなこと普通はあり得ない。しかし、これから一緒に活動することになったのだ。つまり今、普通ではないことが起こっている。しかもそれが、一回きりのこのライブだけでは終わらなかった。もう、勢いだけでは乗り越えることは出来ない。

これからも一番近くでその光を見続けることになる。だから、話がしたかった。普通の話がしたかった。I-1clubの島田真夢じゃない、WUGの島田真夢と、いや、一人の人間としての島田真夢と何気ない普通の話がしたかった。

七瀬佳乃は、怖かったのかも知れない。

地方で必死に活動してきて同じく希望を胸にしたことも、酷い状態に陥ったこともあっただろう七瀬佳乃は、Wake Up Girls!というアイドルグループに入って何とか自分を取り戻したかった。もう負けたくなかった。

そんな折、あの島田真夢がWUGに加入する。また負けるかも知れない。そんな恐怖を七瀬佳乃は感じたのかも知れない。

しかし、七瀬佳乃には自分の光が見えていない。

あなたがいたから、島田真夢はここにいることが出来たのだ。そのことに気がつくのはもっとずっと後のことだ。

この世界は、勝ち負けでは無い。僕たちに出来る唯一のことは、生きる、ということだけだ。

●     ●     ●

そんな、仲間との語らい。

静かなる始動。

一瞬、場の空気が淀(よど)む。

突然、岡本未夕はハイ!ハイ!と手を挙げる。

岡本未夕は、自らの考えてきた自己紹介を披露すると言い、実際に場の空気を一瞬にして大切な場所に変えてしまう。

●     ●     ●

岡本未夕にとっては自己紹介などどうでも良かったのかも知れない。

岡本未夕は、ただ、大切な人を守りたかっただけなんだと思う。

そこは岡本未夕がすべてを失いやっと手にした、大切な場所だ。

岡本未夕は、お姫様になりたかった。アイドルになりたかった。I-1clubになりたかった。それは心にずっと残ってることだろう。その後メイドin仙台でアルバイトをしても、WUGに入ってもずっと心に残ってることだろう。Wake Up, Girls!のメンバーになって、そのわだかまりは、その呪縛は、すべて消え去ったのだろうか。

アイドルになった自分を見て、何もかもが報われたのだろうか。

お姫様への想い、アイドルへの想い、I-1clubへの想い、WakeUp,Girls!への想い、メンバーへの想い、メイドin仙台への想い、ファンへの想い、スタッフへの想い、それから、家族への想い。

岡本未夕は今、いったい何を想っているのだろうか。

この先のすべての言動が岡本未夕を現すものだ。そのすべての言葉を岡本未夕自身が発しているのだ。第02話で直面した現実に発した言葉、その後のメイドin仙台での言葉、最終話アイドルの祭典でのI-1club現センター岩崎志保に対しての言葉、その時の島田真夢に対しての最後の言葉、その他のすべての言葉。すべてを聞き逃してはいけない。

岡本未夕は、心のわだかまりが溶けていないことに気がついてしまっている。一生解けないものを岡本未夕は心に抱えている。だからこそ、岡本未夕は真っ先に手を上げた。WakeUp,Girls!の七瀬佳乃と、I-1clubの島田真夢の間で。

私はみんなが大切だ、と言ったのだ。私はみんなのことを失いたくない、と言ったのだ。それは、アイドルになりたくて何もかもを犠牲にしてきた岡本未夕にしか出来なかったことだ。いつか岡本未夕は、その二人よりも辛い立場に陥るかもしれない。そんな気がして、僕は怖いのだ。

もう何も失いたくないのかも知れない。いや、失いたくないに決まっている。

WakeUp,Girls!に入ったということは、もうI-1clubにはなれない。憧れは憧れのまま、心の奥底に閉まっておくものだ。夢はお姫様になること、アイドルになること。それは決してI-1clubになることではないのかも知れない。でも本当にそうなのだろうか。

アイドルになった自分は、もうメイドin仙台の一員ではない。たまに帰ることは許されるかもしれない、でもそれは思い出に身を委ねているだけだ。みんな受け入れてくれるはずだ。でもそれでいいのか。Wake Up Girls!というアイドルであり続ける限り、メイドin仙台のみゅーではない。Wake Up Girls!のみゅーなのだ。メイドin仙台は大切な場所だ。でも、それは自分で決めたことだ。

何もかもが終わったら、岡本未夕は必ず、メイドin仙台に戻るだろう。

それまでは、アイドルで居続けて欲しい。トップアイドルになって欲しい。誰もが憧れるような、何もかもを救うような、すべてを笑顔に変えるような、この世界を信じれるような、過去と未来と今を繋ぐような、そんなトップアイドルになって欲しい。

自ら何かを選んだということは、それ以外のすべてを自ら選ばなかった、ということだ。

あなたが大切だと言うとき、それ以外のすべてを犠牲にするかもしれないことを岡本未夕は分かっている。

しかも、それでも、すべてを犠牲にしても、守れないものが岡本未夕にはあった。

未夕らが震災で家を失うなどの被害に遭う、とはっきりWUGpediaに書かれてある。

そして「リトル・チャレンジャー」が発売されたのは、2011年の4月。そのときI-1clubは「好きだよ。」と愛を歌った。

それは、岡本未夕だって絶対聴いていたはずだ。

岡本未夕が失ったもの。

岡本未夕の大切な人は、今、ちゃんとそばにいてくれているのだろうか。

●     ●     ●

岡本未夕が優しさを見せるとき、僕はいつも少しだけ寂しくなるんだ。

何故なら、多分、僕には一生かかっても、岡本未夕を救うことが出来ないからだと思う。そして僕には一生、岡本未夕の気持ちを分かってあげられないからだと思う。

でも、最近思うんだ。

それでもいいじゃないか、って。

そもそも、人を救うなどそんなこと出来るはずがないんだ。そもそも、人の気持ちなど分かるはずもないんだ。僕は僕の想いを僕の言葉で必死に書き綴るだけだ。

もし、それが岡本未夕に届く何かであれば、それは奇跡以外の何ものでもない。しかし、奇跡ほど信じられないものは、無い。もっと信じるべきものがこの世界にはあるはずだ。

この世界の誰が、岡本未夕を救えるというのだ。

それが出来るのは、岡本未夕が信じるものだけだ。

それでもいい。

岡本未夕が優しさを見せるとき、岡本未夕は大切な人のそばにいるのだから。

そして、いつか岡本未夕が自分自身を信じることが出来たとき、岡本未夕の周りは大切なものであふれかえっているはずだから。

●     ●     ●

水着営業という生き様と、その美学。「WakeUp,Girls! 第02話 ステージを踏む少女たち」の感想 WUG38

Wake Up, Girls!(WUG)

須藤プロデューサーのもと、松田マネージャーとWakeUp,Girls!の7人は新たなステージに立つ。

WakeUp,Girls!が活動を続ける為に、松田マネージャーが最初に受けた仕事。

それは、健康ランドでのライブだった。

島田真夢と七瀬佳乃が言葉を交わす。

「引き受けた以上、やろうよ。」

「え? あの須藤って人のいいなり!?」

「違う。ただ、あの人自身はどういうつもりで言ったかわからないけど、『ブレイクするには、体張らなきゃ』って言葉は本当だと思うから。」

WakeUp,Girls! 第02話 ステージを踏む少女たちより引用。

誰が決めたのか、アイドルの多くは水着を着る機会があり、そのままライブをすることもある。

今回の契約は露出度の高い水着である事と、水着撮影会に加え、接客に協力する事、そして、いくつかのアトラクションに参加すること、これは、お客様と一緒に接触形のゲームをするというもの、も含まれていた。

松田マネージャーの経験不足は明らかだ。

須藤プロデューサーの暴論に太刀打ち出来なかった。

何より、Wake Up,Girls!を守ることが出来なかった。

「何か…違う気がする…」

「…なんとかしてもらえませんかね?あの…なんていうか…その…服装を…」

「はぁ?あんたら、文句言える立場なの?少しはわきまえろよ、地方の無名アイドルもどきがさあ」

「見ろよ。超売れっ子のI-1clubの岩崎志保だって、これぐらいのことはやってのけてるじゃないか」

WakeUp,Girls! 第02話 ステージを踏む少女たちより引用。

須藤が言ったことは、ただの暴論だ。

今も巷に溢れかえっているが暴論は時に正論に聞こえるが、どちらもクソだ。絶対に屈してはならない。

暴論は形式上そいつの為だけに存在し、正論は形式上そいつらの為だけに存在する。

そいつが可哀想だから、そいつらは頑張っているから理解し尊重しろと言うが、間違っている。双方の想いを双方が理解し尊重すべきだ。それは当たり前の事だ。感情や立場を盾に勝手な定義でレッテルを張り、自分の権利ばかりを主張し相手の権利を踏みにじり、議論をめちゃくちゃにしようとするやつの言葉を真に受けてはならない。

暴論は当然、正論と言われるモノでさえも納得できないとき、そんなときは、答えはもっと別の場所にあると思ったほうがいい。全然別の、第三第四第五の答えを探すんだ。

だから、岡本未夕が逃げ出したのは、ある意味でとても理にかなっていた。

だからこそ岡本美夕は、ずっと答えを探していた場所に帰り、丹下社長は、アニメーション特有の強引な手段でその場を収めたのだ。

●     ●     ●

この営業は、心身ともに、持続、継続、維持出来るものではない。スポットとしても全く話題にならない事に加え、客の目線も信頼もぶれてしまう。そして、何より、WakeUp,Girls!を表現していない。

それに気が付いて松田さんは断ろうした。須藤にあまり強く出られなかったのは、WUGの事を想うあまり、それでも何がなんでも仕事を、と頭の片隅で考えてしまったのかもしれない。

店長と須藤プロデューサーは知り合いのようだし、店長もゲームは盛り上がると言っていたので、以前にも同様の事があったのだと思われる。アイドルを観るのは初めてだとも言っていたので、WUGではなく、アイドルでもない誰かが、同じようにこのゲームを行ったのだろう。

その中には、このゲームをOKと判断した社長やマネージャーや演者がいたのかも知れない。

僕は絶対に認めない。

しかし、それが生き様の違いでもある。

●     ●     ●

「あんな恥ずかしい事するの、松田さんじゃなくて私たちなんですけど」

WakeUp,Girls! 第02話 ステージを踏む少女たちより引用。

水着でのライブが終わり、水着営業の経験があるのだろう元トップアイドルセンターだった島田真夢や、天真爛漫な性格の片山実波は水着撮影会を難なくこなす。

しかし、他のメンバーは、全く対応出来ないでいた。

そう、WakeUp,Girls!メンバーのほとんどがこの状況に全く対応出来なかったのだ。

加えて、他のメンバーをフォローすることも、守ってやることも出来なかった。

しかし、これは酷(こく)というものだ。どちらにしろ、どうすることもできなかったはずだ。何故なら、表現の仕方が分からないからだ。

松田さんと同じくWUGも経験不足だったし、トーク力や愛嬌をフル活用しながらなんとか乗り切れたかもしれないが、そもそも、自分が今まで生きてきた中で似たような表現など全く無かっただろう。練習も積み重ねも解決の糸口すら全く無い状態なのだ。初めから、上手く出来ようが無かったはずだ。

●     ●     ●

正直、僕にとってもこの物語は、辛い。

WakeUp,Girls!の犠牲。

松田さんの失敗。

僕も状況は全く違えど山ほどの失敗を重ねている。傷付けた人も沢山いる。いまだ、どうしてあの時もっと上手く出来なかったのかとの後悔が僕を苦しめ続けている。松田さんもWUGメンバーもそれは同じかも知れない。それが、第07話で早坂さんに対し声を荒げる場面にも現れている気がするし、WakeUp,Girls!という物語の根底に佇む何かのようにも感じている。

しかし、この大きな犠牲と大きな失敗が、WUG自身を救いだした。

考えられないほどの嫌悪感が、表現者としての生き様や美学を際立たせた。

WakeUp,Girls!のメンバーそれぞれが、自身の表現を見出すきっかけになった瞬間でもある。

●     ●     ●

WakeUp,Girls!はライブを行ったが、お客様にWakeUp,Girls!としての何かを残すことが出来ただろうか。

性別の部分のみが伝わり、それ以外何一つ伝わらなかったのではないか。「タチアガレ!」を歌うも客は、そのイメージに縛られ、心ここにあらずだった。ただの一人も感動すらしなかった。

しかし、これがWakeUp,Girls!の今後を決定付けた。

ある意味で、そこにいたお客様たちの反応がWakeUp,Girls!を救ったとも言える。

何故なら、もし今回のような営業で、お客様にWakeUp,Girls!として素晴らしい何かを届けられたのだとしたら、そして、それがWakeUp,Girls!として最高のファンサービスになったのだとしたら、WakeUp,Girls!はまたこのゲームを行わなくてはならなかった。

求められるがままに、何度も何度も、このゲームを続けなければいけなかった。

しかし、それがWakeUp,Girls!には出来なかった。全くはまらなかった。つまり、WUGである必要が無かったという事だ。経験不足が功を奏したのかも知れない。結成当初だからこその仕事だったからかも知れない。良くも悪くも、それが、WakeUp,Girls! が持つ表現であり、生き様だった。

●     ●     ●

水着にならない、というのも一つの表現であり、一つの生き様だ。

裸になる、というのも一つの表現であり、一つの生き様だ。

岩崎志保が水着で雑誌の表紙を飾っている?

だから何なんだ。WUGに必要であればそうするし、必要でなければそうしない。ただそれだけのことだ。

覚悟を持つ?体を張る?

確かにそうかも知れない。しかし、どういう覚悟を持つのか、どう体を張るのかは表現者に任されている。表現者に必要なのは、表現そのものなのだ。決して、覚悟を持つことや体を張ることそのものでは、無い。

絶対に間違ってはいけない。

必要なのは、表現そのものだ。

この第02話は非常に重要な回だ。

この物語があるからこそ、WUGの生き様が際立ってくる。WUGがどういった美学を持つアイドルグループなのか、どういった想いを抱え行動しているかを内外に示すのにどうしても必要な物語なのだ。

もちろん、ここでは水着で営業することの是非や、職業の貴賎を描いているのではない。

何故なら、岩崎志保は雑誌の表紙を水着で飾っているし、島田真夢もI-1club時代に水着のような衣装で踊っている。それに、この後も岡本未夕含めWUGのメンバーは、改めて水着の仕事を受けテレビに出演しているのだ。

WUGはそれを利用していない、ということではない。

すべて、表現、生き様の違いだ。

●     ●     ●

何故この物語が必要だったのか。

それは、僕たちが生きる世界や、エンターテイメントというものの中にすでに、性別が含まれているからだと思う。

これは紛(まぎ)れもない事実だ。しかしそれに嫌悪感を抱くことも、それを拒否することも、それを受け入れることも、自由だ。

あとはそれをどう表現するかだけだ。それをどう消費するかだけだ。それは自分たちに完全に任されている。僕たちは自由だ。それがこの世界の面白い所でもある。

つまり、表現というものの中にすでに自由が含まれているのだと思う。

多様性や懐の深さ、つまりこの第02話のような物語も、須藤や松田さんの考えも、丹下社長やWUGメンバーの考えも、大田や早坂さん、I-1clubや白木GMの考えも、表現は内包している。

大好きなものは何だ?受け入れられないものは何だ?自由て何だ?自分ていったい何者なんだ?その問いもその答えもすべて、自分たちに任されている。自分たちにはその責任がある。

だから、表現は尊いのだと思う。

●     ●     ●

●     ●     ●

●     ●     ●

ここでこの水着回前半の感想は終わっても良かったかも知れない。

でも、それでも、まだ全然言葉が足りない気がするんです。表現というものに対して、全然足りてない。

多分、僕自身に色んなモノのインプットが足りてないんだと思います。それがそこにあるのは分かってるのに、それが一体何なのかが分からない。

岡本未夕と、WakeUp,Girls!と、I-1clubと、メイドin仙台と、それとこの健康ランドには何らかの表現に対する繋がりがあるはずなんです。突拍子もなく聞こえるかも知れませんが例えば、畳とかも。すごく意味のある大切な場所なんだと思うんです。

この第02話の感想を綴っているうちにも何だかそれが感想じゃなくなってきてしまって、たくさんの自身に対する疑問点や想いが溢れでてしまいました。それらすべてを含んだ章をこの先に書こうと何度も挑戦しましたが、駄目でした。

ここまで書いてきて何なんだという感じですが、僕はまだよく分かっていないんだと思います。

表現というものが何なのか、を。

もしかして、自分は表現者じゃないのかも知れない。よく分からなくなってしまいました。だからこそ、何もかもをちゃんと知りたいとも思います。何もかもを知ることなど無理だとしても、僕はこの世界のすべてを知りたいんです。

だから、これから自分も何かを表現する中で沢山考えて行きたいと思う。この水着営業という表現も含めて、WakeUp,Girls!というアニメーションや関係者の皆さんが今後も新しいことに挑戦して行く姿を見ながら。

今はこんな結論しか出せなくて申し訳ない。いつかこの先が書けたらいいが、もう何も書けないかも知れない。

でも、がんばるね。

WakeUp,Girls!、本当見れば見るほど、面白い。

本当、俺もがんばらなきゃ。

●     ●     ●

次回は、第02話「ステージを踏む少女たち」の感想の後編、『岡本美夕が、本当になりたかったもの。』を予定しています。

長文乱文勝手ばかりにもかかわらず、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました!

●     ●     ●

あとがき

次回は、いつになるかわかりませんが、テレビ版第02話の感想です。

その先で、各話の感想をBD発売にあわせ、随時書いていこうかな、と思っていましたが、色々考えるあまり、ちょっと遅れています。。すみません。。

その際は、このページの続きに書き足して行きますので、よろしくお願いします。

その中で、リアルWUGのライブと山本寛アワーワグっていいとも!と4時ですよ〜だ、アニメWUGのパンチラとシャツと青春、まゆの夢と死と笑顔、よっぴーのライバル心とジャンプと最後に手にしたもの、みなみの情と食べ物とセンターを明け渡す日、ななみのひたむきさと技術と劇的な向上心、みゆの疑り深さと部屋と衣装、あいりのお客様感覚とプロ意識とあこがれ、かやの言葉とあせりと友情、などを踏まえながら色々書いてみたいと思っていますが、BDが届いた後に見返したり、WUGメンバーが出会うまでの小説も発売されるし、また色々想いの何かが変わるかも知れません。

アニメWUGもリアルWUGも本当にすごく面白いし、何しろ、登場人物が勝手に思考し勝手に動き回るからこそ、重厚な物語にせざるを得なかったんだと僕は思っています。この人物はこういう性格でこういう感じで、というのは当然あると思うんですが、もっともっと自由に勝手に動き回っている感じがします。登場人物が中々覚えられない人がいるのもこのあたりに何かありそうな気がしています。

でもそれは、これからも多分、そうだと思います。

だからこそ、ここで終わっていい物語じゃないと僕は思います。

これも、改めてまた書こうと思っていますが、僕は2期もそうなんですが、1期の1年を、それこそ4クール1年かけて既存の劇場版やテレビ話も織りまぜながら間を埋めていく物語をお願いしたいです。

最悪テレビじゃなくてもいいんですけど、なんかもう、一緒に時間を感じたいというか、単純に見たいんですよ。めちゃくちゃ見たい。ものすごく見たい。

BD1巻も持ってるんですが、めちゃくちゃ綺麗になってて安心して見られました。

その際に、時代的にクリアしなければいけないだろう画的なこともさらに良くしてもらって、アクセル全開でぶっぱなして欲しいなとか思ったりしています。(良くなったら良くなったで、やっぱ初回テレビ版だよなとか言っちゃうんですけどね笑)

近い将来、アクセル全開にしなければいけなくなる日が、また、必ずやってくるはず。

その時は、是非、今までにないほどのアクセルベタ踏超全開でお願いします。

ここまで、勝手ばかり長文乱文にも関わらず読んで下さった皆様、本当に本当にありがとうございました。

間に通常のブログ更新もしますので、WUG関連は次回いつ更新出来るか分かりませんが、ツイッターのハッシュタグ#WUG_JPなどでもお知らせしようと思っていますので、気がついた時にでもまた是非、覗いてみてくださいね。

いや、このブログはどっちでもいいので、Wake Up, Girls!見てみて下さいね!
ありがとうございました!
ではまた!

●     ●     ●

●Wake Up, Girls!公式ポータルサイト 
http://wug-portal.jp/ 

●Wake Up, Girls!公式Twitter 
https://twitter.com/wakeupgirls_PR 

●Wake Up, Girls!公式ブログ 
http://ameblo.jp/wakeupgirls/ 

●Wake Up, Girls!オフィシャルファンクラブ 
http://wug-fc.jp/ 

●     ●     ●

声優「山下七海さん」の紹介動画画像集&最新情報はこちら

声優「田中美海さん」の紹介動画画像集&最新情報はこちら

声優「奥野香耶さん」の紹介動画画像集&最新情報はこちら

声優「永野愛理さん」の紹介動画画像集&最新情報はこちら

声優「高木美佑さん」の紹介動画画像集&最新情報はこちら

声優「青山吉能さん」の紹介動画画像集&最新情報はこちら

声優「吉岡茉祐さん」の紹介動画画像集&最新情報はこちら

●     ●     ●

【ネタバレ注意】希望のかけらと、その物語。Wake Up, Girls!(WUG)とは何だったのか。」への3件のフィードバック

  1. モキエル

    白木がいいやつという意見は斬新すぎですw
    たしかにそういう面もあるのかなーとも思いますが。

    リーダー、ばっさり髪を切りすぎw
    見た目がまゆしぃと似ていて区別がつきにくかったからかもしれませんが。
    ショートヘアーもいなかったしね。

    返信
    1. まなべひろつぐ 投稿作成者

      モキエルさん、ブログ読んでくださって有難うございます!

      確かに、白木がいいやつというのは言い過ぎかもしれませんねw
      白木がどんな人間なのかまだ分かりかねてるので、続劇場版で少しでも人となりが明らかになればなと思っています。

      そうなんですよね、まゆしぃもロングだったからなのかリーダーのショートヘアーは最初自分もビックリしましたが、今となってはすごく良かったと思います!

      返信
  2. もるすぁ

    遅ればせながら、TV版を一挙見してすっかりWUGにハマってしまいました。

    ・アニメとリアルの良い意味でのごちゃまぜ感
    ・青春追体験型のストーリー
    ・どこか90年代アイドルのような懐かしさを感じる

    続劇場版の後編も公開され、コンテンツとしての残り期間は短いかもしれませんが、最後まで楽しみたいと思います。

    お目汚し失礼しました。

    返信

コメントをどうぞ

「お名前(ペンネーム)」と「コメント」のみで送信いただけます。メールアドレスなどは必要ありません。
内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。
承認後表示されます。承認されず削除されることもあるので予めご了承下さい。